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公開番号2024034396
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022138603
出願日2022-08-31
発明の名称製紙用ベルト
出願人イチカワ株式会社
代理人個人,個人
主分類D21F 3/00 20060101AFI20240306BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】
使用時における端部の反りが抑制された製紙用ベルトを提供する。
【解決手段】
抄紙機に使用され、湿紙が配置される第1の面と当該第1の面とは反対側の第2の面とを有する製紙用ベルトであって、少なくとも1層の織布を含む補強繊維基材層を有し、前記織布のうち少なくとも1層は、2重以上の重ね組織を有し、前記重ね組織は、平行に配置される第1の糸と第2の糸とを有し、前記第1の糸は前記第2の糸よりも第1の面に配置され、前記第2の糸は前記第1の糸よりも第2の面に配置され、前記第2の糸は、ポリエステル糸を含む、製紙用ベルト。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
抄紙機に使用され、湿紙が配置される第1の面と当該第1の面とは反対側の第2の面とを有する製紙用ベルトであって、
少なくとも1層の織布を含む補強繊維基材層を有し、
前記織布のうち少なくとも1層は、2重以上の重ね組織を有し、
前記重ね組織は、平行に配置される第1の糸と第2の糸とを有し、
前記第1の糸は前記第2の糸よりも第1の面に配置され、前記第2の糸は前記第1の糸よりも第2の面に配置され、
前記第2の糸は、ポリエステル糸を含む、製紙用ベルト。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記第2の糸は、捲縮加工されている、請求項1に記載の製紙用ベルト。
【請求項3】
前記第2の糸は、マルチフィラメントの撚糸である、請求項1に記載の製紙用ベルト。
【請求項4】
前記第1の糸および前記第2の糸は、製紙用ベルトの機械方向に沿って配置される、請求項1に記載の製紙用ベルト。
【請求項5】
バット層を有さない、請求項1に記載の製紙用ベルト。
【請求項6】
前記第1の糸の繊度が、前記第2の糸の繊度より大きい、請求項1に記載の製紙用ベルト。
【請求項7】
前記織布は、さらに前記第1の糸および前記第2の糸に対して織り込まれる第3の糸を有し、
前記第3の糸は、モノフィラメントの撚糸である、請求項1に記載の製紙用ベルト。
【請求項8】
前記重ね組織を有する前記織布は、さらに前記第1の糸および前記第2の糸に対して織り込まれる第3の糸を有し、
前記重ね組織は、前記第3の糸がK本の前記第1の糸の前記第1の面側を通過するとともにL本の前記第1の糸の前記第2の面側を通過する繰り返しと、前記第3の糸がM本の前記第2の糸の前記第1の面側を通過するとともにN本の前記第2の糸の前記第2の面側を通過する繰り返しとを同時に形成可能な繰り返し単位を有する組織であり、
K/L≧N/Mの関係を満足する、請求項1に記載の製紙用ベルト。
【請求項9】
前記重ね組織を有する前記織布は、さらに前記第1の糸および前記第2の糸に対して織り込まれる第3の糸を有し、
完全組織における前記第1の糸と前記第3の糸の交錯点の数は、完全組織における前記第2の糸と前記第3の糸の交錯点の数よりも大きい、請求項1に記載の製紙用ベルト。
【請求項10】
湿紙搬送ベルトである、請求項1に記載の製紙用ベルト。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、製紙用ベルトに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
紙の原料から水分を除去する抄紙機は、一般的にワイヤーパートとプレスパートとドライヤーパートとを備えている。これらワイヤーパート、プレスパートおよびドライヤーパートは、湿紙の搬送方向に沿ってこの順番に配置されている。
【0003】
このような抄紙機の各パートにおいては、湿紙の搬送や湿紙の圧搾等を目的として、各種の製紙用ベルトが用いられている。このような製紙用ベルトとしては、例えば、湿紙の搬送および受渡しを行うための湿紙搬送ベルト(トランスファーベルト)、シュープレス機構において用いられるシュープレスベルト等が挙げられる。
【0004】
プレスパートにおける湿紙搬送ベルトを用いた湿紙の受渡しに関し、現在、抄紙機としては、クローズドドローにて湿紙の受渡しを行うクローズドドロー抄紙機が知られている。クローズドドロー抄紙機のプレスパートでは、湿紙が抄紙用フェルトまたは湿紙搬送ベルトに載置された状態で搬送されるため、湿紙が単独で走行する箇所が存在せず、紙切れの発生が防止されている。このため、クローズドドロー抄紙機は、高速運転適性および操業の安定性に関し、優れている。
【0005】
特許文献1には、異なる材料の異なる収縮特性および仕上げ工程等によって引き起こされる端部の反りを防止することを目的として、樹脂材料からなる2層を有し、一層をcd支持層の側に配置し、もう一方の層を表側に配置した製紙ベルトが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第03/071030号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、製紙用ベルトを使用する際には、製紙用ベルトの蛇行を防止するために、自動ガイド装置、いわゆるガイダーとともに用いられる場合がある。ガイダーは、一般に走行する製紙用ベルトの幅方向端部を検知し、製紙用ベルトの走行位置を調節する。ここで、製紙用ベルトの端部に反りが生じている場合、ガイダーは、製紙用ベルトの正確な位置を検出できず、製紙用ベルトの走行位置を適切に調節できなくなる。この結果、製紙用ベルトを安定的に使用することが困難になる。
【0008】
また、製紙用ベルトは、一般に、水の存在下で、すなわち湿潤状態で使用される。したがって、製紙用ベルトの端部の反りの発生状態も、湿潤状態で考慮する必要がある。特許文献1に記載の製紙ベルトは、単に完成品としての製紙ベルトの端部の反りの防止を目的としたものであって、湿潤状態での端部の反りを考慮したものではない。
【0009】
したがって、本発明の目的は、使用時における端部の反りが抑制された製紙用ベルトを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、使用時においては、製紙用ベルトを構成する基布層が製紙用ベルトの端部の反りに比較的大きな影響を与えていることを見出した。さらに、基布層に重ね組織を有する織布を採用し、重ね組織の糸の材料を慎重に選定することにより、製紙用ベルトの端部の反りを抑制可能なことを見出し、さらに検討を進めた結果、本発明に至った。
(【0011】以降は省略されています)

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