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公開番号2024019710
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-09
出願番号2023221054,2020572408
出願日2023-12-27,2019-06-25
発明の名称低全地球温暖化係数を有する冷媒ブレンド
出願人ザ ケマーズ カンパニー エフシー リミテッド ライアビリティ カンパニー
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類C09K 5/04 20060101AFI20240202BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、1種以上の精製ヒドロフルオロカーボン化合物を含む冷媒ブレンドを調製するためのプロセスに関する。
【解決手段】1種以上のヒドロフルオロカーボン化合物は、1種以上の冷蔵、空調、又はヒートポンプシステムから回収され、精製されている。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
1種以上の回収されたヒドロフルオロカーボン化合物を含む冷媒ブレンドを調製するプロセスであって、
(a)1種以上の冷蔵システムから前記1種以上のヒドロフルオロカーボンを回収する工程と、
(b)前記1種以上のヒドロフルオロカーボン化合物を精製して、1種以上の精製ヒドロフルオロカーボン化合物を形成する工程と、
(c)前記1種以上の精製ヒドロフルオロカーボン化合物を、約20未満の地球温暖化係数を有する1種以上のヒドロフルオロオレフィンとブレンドして、前記冷媒ブレンドを形成する工程と、を含み、
前記1種以上のヒドロフルオロカーボン化合物が、ジフルオロメタン(R-32)、ペンタフルオロエタン(R-125)、1,1,1,2-テトラフルオロエタン(R-134a)、1,1-ジフルオロエタン(HFC-152a)、1,1,2,2-テトラフルオロエタン(HFC-134)、及び1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパン(HFC-227ea)、又はこれらの任意の混合物から選択される、プロセス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年6月28日出願の米国特許仮出願第62/691,490号の利益を主張し、参照によりその開示全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,200 文字)【0002】
(発明の分野)
本発明は、1種以上の精製ヒドロフルオロカーボン化合物を含む冷媒ブレンドを調製するためのプロセスに関し、1種以上のヒドロフルオロカーボン化合物は、1種以上の冷蔵システムから回収され、精製されている。
【背景技術】
【0003】
過去数十年間にわたり、多くの産業でオゾン破壊性のクロロフルオロカーボン(CFC)類及びヒドロクロロフルオロカーボン(HCFC)類に代わる代替物を見つける取り組みがなされてきた。CFC及びHCFCは、エアゾール噴射剤、冷媒、洗浄剤、熱可塑性及び熱硬化性発泡体用の膨張剤、伝熱媒体、気体誘電体、消火剤及び抑火剤、動力サイクル作動流体、重合媒体、微粒子除去流体、キャリア流体、バフ磨き研磨剤、並びに置換乾燥剤としての使用を含む、幅広い用途において使用されてきた。これら多用途の化合物に代わる代替物の探索において、多くの産業でヒドロフルオロカーボン(HFC)類及び/又はヒドロフルオロオレフィン(HFO)類の使用が注目されている。低オゾン層破壊係数及び低地球温暖化係数を有するHFOは、飽和CFCに代わる候補とみなされ、冷媒としての使用を含む幅広い用途で使用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許仮出願第62/691,490号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願は、とりわけ、1種以上の回収されたヒドロフルオロカーボン化合物を含む冷媒ブレンドを調製するプロセスであって、
(a)1種以上の冷蔵、空調、又はヒートポンプシステムから、1種以上のヒドロフルオロカーボンを回収する工程と、
(b)1種以上のヒドロフルオロカーボン化合物を精製して、1種以上の精製ヒドロフルオロカーボン化合物を形成する工程と、
(c)1種以上の精製ヒドロフルオロカーボン化合物を、約20未満の地球温暖化係数を有する1種以上のヒドロフルオロオレフィンとブレンドして、冷媒ブレンドを形成する工程と、を含み、
1種以上のヒドロフルオロカーボン化合物が、ジフルオロメタン(R-32)、ペンタフルオロエタン(R-125)、1,1,1,2-テトラフルオロエタン(R-134a)、1,1-ジフルオロエタン(HFC-152a)、1,1,2,2-テトラフルオロエタン(HFC-134)、及び1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパン(HFC-227ea)、又はこれらの任意の混合物から選択される、プロセスを提供する。
【0006】
本出願は、冷媒ブレンドの地球温暖化係数を低下させるプロセスであって、
(a)1種以上の冷蔵、空調、又はヒートポンプシステムから回収された1種以上のヒドロフルオロカーボンを選択する工程と、
(b)1種以上のヒドロフルオロカーボン化合物を精製して、1種以上の精製ヒドロフルオロカーボン化合物を形成する工程と、
(c)1種以上の精製ヒドロフルオロカーボン化合物を、約20未満の地球温暖化係数を有する1種以上のヒドロフルオロオレフィンとブレンドして、精製冷媒ブレンドを形成する工程と、を含み、
精製冷媒ブレンドが、1種以上のヒドロフルオロオレフィン、並びに工程(b)~(c)に従って回収及び精製されていない1種以上のヒドロフルオロカーボン化合物を含む冷媒ブレンドと比較して、低下した地球温暖化係数を有し、
1種以上のヒドロフルオロカーボン化合物が、ジフルオロメタン(R-32)、ペンタフルオロエタン(R-125)、1,1,1,2-テトラフルオロエタン(R-134a)、1,1-ジフルオロエタン(HFC-152a)、1,1,2,2-テトラフルオロエタン(HFC-134)、及び1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパン(HFC-227ea)、又はこれらの任意の混合物から選択される、プロセスを更に提供する。
【0007】
本出願は、本明細書に記載のプロセスに従って調製された冷媒ブレンドを含む、冷蔵、空調、又はヒートポンプシステムを更に提供する。
【0008】
特に定義しない限り、本明細書で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本発明の属する当該技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有する。本発明で使用するための方法及び材料が本明細書に記載されており、また、当該技術分野において既知の他の好適な方法及び材料を使用してもよい。材料、方法、及び実施例は、単なる例証であり、限定することを意図するものではない。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、配列、データベースエントリ、及び他の参考文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。矛盾が生じた場合には、定義を含め、本明細書が優先される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
地球温暖化係数(GWP)は、1キログラムの二酸化炭素の排出と比較して、1キログラムの特定の温室効果ガスの大気排出に起因する相対的な地球温暖化への関与を推定するための指数である。GWPは、様々な対象期間について計算することができ、所与のガスの大気寿命の影響を示す。100年間を対象期間とする地球温暖化係数(GWP)が、一般的に参照される値である。
【0010】
GWPは、1トンのガスの排出が所与の期間にわたってどのくらいのエネルギーを吸収するかの尺度であるため、装置又はシステムでの使用から回収され、続いてリサイクル及び/又は精製される化合物(例えば、ヒドロフルオロカーボン又はヒドロフルオロオレフィン)は、冷媒混合物又はブレンドの作製に使用するために新たに製造された化合物と比較して、最小又は更にはゼロの「有効GWP」に寄与する。明確にするために、回収は、冷蔵、空調、又はヒートポンプシステムから、そのシステムでいくらかの期間にわたって使用した後、冷媒を除去するプロセスを記述することを意味する。再利用は、回収された化合物又はブレンドの洗浄/精製を意味することを意図し、使用済み冷媒から潤滑剤、固形分、水、及び空気などの不純物を除去すること、並びにまた冷媒混合物の組成物を潜在的に調整することを含む。再利用は、現場で、又は「再利用設備」若しくは使用済み冷媒の回収、精製、及び再販を専門とする実体で達成され得る。リサイクルは、システムから冷媒を現場で除去すること、次いで同じ又は類似のシステムへの洗浄及び再導入が最小限から全くないことを意味することを意図する。したがって、本明細書で使用するとき、「有効GWP」という用語は、装置又はシステムでの使用から回収され、続いて本明細書で提供されるプロセスのうちの1つ以上に従って再利用、リサイクル、及び/又は精製されたヒドロフルオロカーボン又はヒドロフルオロオレフィンなどの化合物を含有する冷媒混合物又はブレンドのGWPを指す。そのような混合物の有効GWPは、冷媒混合物又はブレンド中で使用するために新たに製造される「バージン」成分のみを含有する冷媒混合物又はブレンドのGWPに対して、有意に低下させることができる。冷媒ブレンドの回収され、再利用/リサイクル/精製された部分は、存在する地球温暖化化合物の正味の地球供給には加えられず、したがって冷媒ブレンドの回収された部分は、冷媒混合物又はブレンドのGWPに対する寄与がゼロである。冷媒は、リサイクル、再利用、又は精製の工程なしで回収及び再使用することができるが、そのような再使用は、意図したとおりには機能しない場合があり、未精製冷媒が後に使用されるシステムに有害である場合があることに留意されたい。
(【0011】以降は省略されています)

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