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公開番号2024001776
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-10
出願番号2022100652
出願日2022-06-22
発明の名称ポンプ装置
出願人株式会社ミクニ
代理人個人
主分類F04C 11/00 20060101AFI20231227BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】ポンプ装置の簡素化、小型化、機能上の信頼性向上を図る。
【解決手段】回転軸の挿通孔13,23,33,43,吸入口15a,17a及び吐出口16a,18a,内部通路を画定するハウジングHと、第1ポンプ要素50と、第2ポンプ要素60を備え、内部通路は、吸入口15aから第1ポンプ要素の一端側を向く第1端面51a,52aに臨む第1吸入ポート24bに通じる第1吸入通路15b,24aと、第1端面に臨む第1吐出ポート25bから吐出口16aに通じる第1吐出通路25a,16bと、吸入口17aから第1ポンプ要素の周りを経由して第2ポンプ要素60の第2端面61b,62bに臨む第2吸入ポート45bに通じる第2吸入通路17b,26,35,45aと、第2端面に臨む第2吐出ポート46bから第1ポンプ要素の周りを経由して吐出口18aに通じる第2吐出通路46a,36,27,18bを含む。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項1】
所定の軸線回りに回転する回転軸が挿通される挿通孔,前記軸線方向の一端側に開口する流体の吸入口及び吐出口,流体を通す内部通路を画定するハウジングと、
前記ハウジング内で前記回転軸により回転駆動されるべく,前記一端側寄りに配列された第1ポンプ要素,及び前記第1ポンプに隣接して配置された第2ポンプ要素を備え、
前記内部通路は、前記吸入口から前記第1ポンプ要素の前記一端側を向く第1端面に臨む第1吸入ポートに通じる第1吸入通路と、前記第1端面に臨む第1吐出ポートから前記吐出口に通じる第1吐出通路と、前記吸入口から前記第1ポンプ要素の周りを経由して前記第2ポンプ要素の第2端面に臨む第2吸入ポートに通じる第2吸入通路と、前記第2端面に臨む第2吐出ポートから前記第1ポンプ要素の周りを経由して前記吐出口に通じる第2吐出通路を含む、
ことを特徴とするポンプ装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記第2ポンプ要素の前記第2端面は、前記軸線方向において、前記一端側と反対側の他端側を向く端面であり、
前記第2吸入通路は、前記第2ポンプ要素の周りを経由して前記第2吸入ポートに通じ、
前記第2吐出通路は、前記第2ポンプ要素の周りを経由して前記第2吐出ポートに通じる、
ことを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
【請求項3】
前記吸入口は、第1吸入口及び第2吸入口を含み、
前記吐出口は、第1吐出口及び第2吐出口を含み、
前記第1吸入通路は、前記第1吸入口から前記第1吸入ポートに通じ、
前記第1吐出通路は、前記第1吐出ポートから前記第1吐出口に通じ、
前記第2吸入通路は、前記第2吸入口から前記第2吸入ポートに通じ、
前記第2吐出通路は、前記第2吐出ポートから前記第2吐出口に通じる、
ことを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
【請求項4】
前記吸入口は、第1吸入口及び第2吸入口を含み、
前記吐出口は、第1吐出口及び第2吐出口を含み、
前記第1吸入通路は、前記第1吸入口から前記第1吸入ポートに通じ、
前記第1吐出通路は、前記第1吐出ポートから前記第1吐出口に通じ、
前記第2吸入通路は、前記第2吸入口から前記第2吸入ポートに通じ、
前記第2吐出通路は、前記第2吐出ポートから前記第2吐出口に通じる、
ことを特徴とする請求項2に記載のポンプ装置。
【請求項5】
前記ハウジングは、前記一端側を画定すると共に前記吸入口及び前記吐出口を含む通路部材と、前記通路部材に連結されて前記第1ポンプ要素を収容する第1ハウジング部材と、前記第1ハウジング部材に連結されて前記第2ポンプ要素を収容する第2ハウジング部材を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
【請求項6】
前記通路部材は、前記第1吸入ポート、前記第1吐出ポート、前記第1吸入通路の一部、前記第1吐出通路の一部、前記第2吸入通路の一部、及び前記第2吐出通路の一部を含み、
前記第1ハウジング部材は、前記挿通孔、前記第1ポンプ要素と前記第2ポンプ要素の間を閉塞する閉塞壁、前記第2吸入通路の一部、及び前記第2吐出通路の一部を含み、
前記第2ハウジング部材は、前記挿通孔、前記2吸入ポート、前記第2吐出ポート、前記第2吸入通路の一部、及び前記第2吐出通路の一部を含む、
ことを特徴とする請求項5に記載のポンプ装置。
【請求項7】
前記通路部材は、適用対象物に接合される外側部材と、前記外側部材と前記第1ハウジング部材の間に介在する介在部材を含む、
ことを特徴とする請求項5に記載のポンプ装置。
【請求項8】
前記外側部材は、前記吸入口、前記吐出口、前記第1吸入通路の一部、前記第1吐出通路の一部、前記第2吸入通路の一部、及び前記第2吐出通路の一部を含み、
前記介在部材は、前記第1吸入ポート、前記第1吐出ポート、前記第2吸入通路の一部、及び前記第2吐出通路の一部を含み、
前記第1ハウジング部材は、前記挿通孔、前記第1ポンプ要素と前記第2ポンプ要素の間を閉塞する閉塞壁、前記第2吸入通路の一部、及び前記第2吐出通路の一部を含み、
前記第2ハウジング部材は、前記挿通孔、前記2吸入ポート、前記第2吐出ポート、前記第2吸入通路の一部、及び前記第2吐出通路の一部を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のポンプ装置。
【請求項9】
前記介在部材は、前記第1吸入通路の一部、及び前記第1吐出通路の一部を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載のポンプ装置。
【請求項10】
前記第1ハウジング部材及び前記第2ハウジング部材は、同一の外径をなすと共に前記挿通孔を画定する有底円筒状に形成されている、
ことを特徴とする請求項5に記載のポンプ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体を吸入、加圧及び吐出するポンプ動作を行うロータ型のポンプ要素を備えたポンプ装置に関し、特に、回転軸の軸線方向に配列されて各々独立して並列的にポンプ動作を行う二つのポンプ要素を備えたポンプ装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来のポンプ装置としては、軸線回りに回転する回転軸と、回転軸を回動自在に支持する有底円筒状のポンプボディと、ポンプボディの開口部を閉塞するカバー部材と、ポンプボディのロータ収容室に配置されると共に軸線方向に配列された第1ポンプ要素及び第2ポンプ要素と、第1ポンプ要素及び第2ポンプ要素にオイルを導入するべくロータ収容室の径方向外側で軸線方向の全域に亘って形成された吸入通路と、第1ポンプ要素及び第2ポンプ要素から加圧されて吐出されるオイルを導出するべくロータ収容室の径方向外側で軸線方向の全域に亘って形成された吐出通路を備えた、タンデム型トロコイドポンプが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
【0003】
このタンデム型トロコイドポンプにおいては、吸入通路及び吐出通路が、二つのポンプ要素の径方向外側周りにおいて軸線方向の全域に亘って形成されているため、ポンプボディの外径寸法が大きくなり、全体として大型化を招く。
また、第1ポンプ要素と第2ポンプ要素は仕切部材を挟んで区分けされているものの、仕切り部材に設けられた吸入用切欠き溝を通して互いに近接する領域でオイルを吸い合うため特に高回転の局所的な軸受け部の摩耗促進が懸念される。
【0004】
また、第1ポンプ要素の第1アウターロータの回転軸線と第2ポンプ要素の第2アウターロータの回転軸線が、回転軸の軸線に対して同一側に偏倚して配置されているため、回転軸の同一側に吐出圧が加わり、回転軸を受ける軸受領域の偏摩耗等が懸念される。さらに、両方の回転軸線が同一側に偏倚する配置構成では、第1ポンプ要素の吸入通路及び吐出通路と第2ポンプ要素の吸入通路及び吐出通路を別々に独立して配置する場合に、お互いの干渉を避けるべく径方向の外側に並べて配置する必要があり、ポンプボディの大型化を招く。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-163925号公報
特開2006-161616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡素化、小型化、機能上における信頼性の向上が図れる、ポンプ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のポンプ装置は、所定の軸線回りに回転する回転軸が挿通される挿通孔,軸線方向の一端側に開口する流体の吸入口及び吐出口,流体を通す内部通路を画定するハウジングと、ハウジング内で回転軸により回転駆動されるべく,ハウジングの一端側寄りに配列された第1ポンプ要素,及び第1ポンプに隣接して配置された第2ポンプ要素を備え、内部通路は、吸入口から第1ポンプ要素の上記一端側を向く第1端面に臨む第1吸入ポートに通じる第1吸入通路と、第1端面に臨む第1吐出ポートから吐出口に通じる第1吐出通路と、吸入口から第1ポンプ要素の周りを経由して第2ポンプ要素の第2端面に臨む第2吸入ポートに通じる第2吸入通路と、第2端面に臨む第2吐出ポートから第1ポンプ要素の周りを経由して吐出口に通じる第2吐出通路を含む、構成となっている。
【0008】
上記ポンプ装置において、第2ポンプ要素の第2端面は、軸線方向において、上記一端側と反対側の他端側を向く端面であり、第2吸入通路は、第2ポンプ要素の周りを経由して第2吸入ポートに通じ、第2吐出通路は、第2ポンプ要素の周りを経由して第2吐出ポートに通じる、構成を採用してもよい。
【0009】
上記ポンプ装置において、吸入口は、第1吸入口及び第2吸入口を含み、吐出口は、第1吐出口及び第2吐出口を含み、第1吸入通路は、第1吸入口から第1吸入ポートに通じ、第1吐出通路は、第1吐出ポートから第1吐出口に通じ、第2吸入通路は、第2吸入口から第2吸入ポートに通じ、第2吐出通路は、第2吐出ポートから第2吐出口に通じる、構成を採用してもよい。
【0010】
上記ポンプ装置において、ハウジングは、上記一端側を画定すると共に吸入口及び吐出口を含む通路部材と、通路部材に連結されて第1ポンプ要素を収容する第1ハウジング部材と、第1ハウジング部材に連結されて第2ポンプ要素を収容する第2ハウジング部材を含む、構成を採用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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