TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2023142227
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-05
出願番号2022049001
出願日2022-03-24
発明の名称X線透視撮影装置、それを用いた散乱X線分布推定方法、および、画像処理装置
出願人富士フイルムヘルスケア株式会社,茨城県
代理人弁理士法人山王坂特許事務所
主分類A61B 6/10 20060101AFI20230928BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】X線透視撮影装置において散乱X線線量を把握する。
【解決手段】X線発生部が照射するX線線量と、X線発生部および寝台の少なくとも一方の位置および/または傾斜とを受け取る。X線線量と、位置および/または傾斜とに基づいて、寝台の周囲の予め定めた範囲の少なくとも一つの位置に到達する散乱X線線量を算出する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
被検体にX線を照射するX線発生部と、前記被検体を載せる寝台と、前記X線発生部および前記寝台の少なくとも一方の位置及び傾斜を変化可能に支持する支持部と、散乱X線線量算出部を有し、
前記散乱X線線量算出部は、前記X線発生部が照射するX線線量と、前記X線発生部および前記寝台の少なくとも一方の位置および/または傾斜とに基づいて、前記寝台の周囲の予め定めた範囲の少なくとも一つの位置に到達する散乱X線線量を算出することを特徴とするX線透視撮影装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1に記載のX線透視撮影装置であって、前記散乱X線線量算出部は、前記寝台の周囲の予め定めた範囲の複数の位置の散乱X線の線量を求めることにより、前記範囲の散乱X線線量分布を算出して表示することを特徴とするX線透視撮影装置。
【請求項3】
請求項2に記載のX線透視撮影装置であって、予め求めておいた、X線発生部および寝台の少なくとも一方の位置および/または傾斜と、寝台の周囲の予め定めた範囲の少なくとも一つの位置の散乱X線の線量の大小を示す係数との関係を定めたテーブルが格納された記憶部をさらに有し、
前記散乱X線線量算出部は、前記支持部が支持する前記X線発生部および前記寝台の少なくとも一方の位置および/または傾斜に基づいて、前記テーブルを参照することにより、前記係数を求め、前記係数に前記X線発生部が照射するX線線量を乗じることにより、散乱X線線量分布を算出することを特徴とするX線透視撮影装置。
【請求項4】
請求項3に記載のX線透視撮影装置であって、前記X線発生部は、開度を調整可能な絞りと、種類を選択可能なフィルタとを備え、
前記テーブルは、X線発生部および寝台の位置および傾斜と、絞りの開度と、フィルタ種類と、寝台の周囲の予め定めた範囲の複数の位置の散乱X線の線量の大小を示す係数との関係を定めたものであり、
前記散乱X線線量算出部は、前記支持部が支持する前記X線発生部および前記寝台の位置および傾斜と、前記絞りの開度と、前記フィルタの種類とに基づいて、前記テーブルを参照することにより、前記範囲の複数の位置の前記係数を求め、前記係数に前記X線発生部が照射するX線線量を乗じることにより、散乱X線線量分布を算出することを特徴とするX線透視撮影装置。
【請求項5】
請求項2に記載のX線透視撮影装置であって、前記散乱X線線量算出部は、算出した散乱X線線量分布を描いた画像を表示部に表示させ、前記画像上で指定された1点についてその位置を求め、その位置の散乱X線線量を求め、前記表示部に表示することを特徴とするX線透視撮影装置。
【請求項6】
請求項2に記載のX線透視撮影装置であって、前記散乱X線線量算出部は、前記範囲内の床面からの高さの指定を検査者から受け付け、前記受け付けた高さの床面と平行な2次元平面の散乱X線線量分布を算出することを特徴とするX線透視撮影装置。
【請求項7】
請求項1に記載のX線透視撮影装置であって、前記散乱X線線量算出部は、散乱X線線量を時系列に累積した累積線量、および、散乱X線線量の単位時間当たりの平均値の少なくとも一方を算出して表示することを特徴とするX線透視撮影装置。
【請求項8】
請求項2に記載のX線透視撮影装置であって、前記散乱X線線量算出部は、前記散乱X線線量分布を線量の値の大小に応じた色を付与した画像を生成して表示し、
前記散乱X線線量算出部は、前記画像とともに、線量と色との関係を示す線量ゲージを表示することを特徴とするX線透視撮影装置。
【請求項9】
請求項2に記載のX線透視撮影装置であって、前記散乱X線線量算出部は、検査の種類を検査者から受け付け、受け付けた検査の種類ごとに予め定めておいた線量ゲージの線量の最大値を参照することにより、前記受け付けた検査の種類に対応する線量ゲージの線量の最大値を求め、求めた最大値の線量ゲージを表示することを特徴とするX線透視撮影装置。
【請求項10】
請求項3に記載のX線透視撮影装置であって、前記散乱X線線量算出部は、検査者からX線を遮蔽する附属品の有無と、その配置の指定を受け付け、
前記テーブルは、附属品の有無と、その配置可能な複数の位置ごとに用意されており、
前記散乱X線線量算出部は、前記X線発生部および前記寝台の少なくとも一方の位置および/または傾斜と、受け付けた前記附属品の有無と、その配置とに基づいて、前記テーブルを参照することにより、前記係数を求め、前記係数に前記X線線量を乗じることにより、散乱X線線量分布を算出することを特徴とするX線透視撮影装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、X線透視撮影装置に関し、特に、X線管、X線検出器及び寝台を駆動して撮影方向を異ならせた画像を取得可能なX線透視撮影装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
X線透視撮影装置は、被検体を載せる寝台、被検体にX線を照射するX線管、及び、寝台の支持枠内に設けられるX線検出器を含む透視撮影台を備えている。透視撮影台の寝台、X線管及びX線検出器は、複数の可動軸を備えた支持部によって、駆動可能に支持されている。支持部に含まれる複数の可動軸は、駆動部によって駆動される。このような構成のX線透視撮影装置は、X線管から被検体にX線を照射し、被検体を透過したX線をX線検出器により検出し、X線検出器が出力するX線信号からX線画像又は透視画像を生成し、表示させる。
【0003】
このようなX線透視撮影装置では、駆動部によって複数の可動軸を駆動させることにより、透視撮影台に含まれる寝台及びX線管を、共に、或いは、別個独立に移動させ、X線照射位置を任意の位置に移動させることができる。すなわち、X線透視撮影装置では、例えば、X線管と寝台との位置関係を維持した状態でこれらを共に回転させたり、X線管を寝台に対して傾斜させたり、X線管とX線検出器との位置関係を維持した状態で寝台を長軸方向または短軸方向に移動させたり、寝台を上下動させたりすることができる。
【0004】
X線管から照射されるX線量は、X線撮影装置の表示部に表示される。X線量は、X線管近傍に取り付けられた線量計で検出するか、またはX線照射条件とX線管に取り付けられたX線可動絞りの開度情報等を元に計算される。
【0005】
特許文献1には、X線撮影装置の検査者が、X線管から照射されるX線錐を把握できるように、照射されるX線錐の形状を算出し、X線錐の画像を生成し、操作者が着用するウェアラブルデバイスのディスプレイに表示させる技術が開示されている。これにより、操作者は、照射されるX線錐の形状を視認し、X線照射領域から自分の体を遠ざけることができるため、操作者の被ばくを低減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-134108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
X線透視撮影装置において、X線画像の撮影時にX線管から照射されたX線の一部は、被検体で吸収・透過されず、散乱されて不特定方向に向かう。この散乱X線は、被検体のみならず操作者等の被ばくにつながるため、被ばく防止対策のためには散乱X線を把握する必要がある。
【0008】
本発明の目的は、X線透視撮影装置において散乱X線線量を把握することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明によれば、被検体にX線を照射するX線発生部と、被検体を載せる寝台と、X線発生部および寝台の少なくとも一方の位置及び傾斜を変化可能に支持する支持部と、散乱X線線量算出部を有するX線透視撮影装置が提供される。散乱X線線量算出部は、X線発生部が照射するX線線量と、X線発生部および寝台の少なくとも一方の位置および/または傾斜とに基づいて、寝台の周囲の予め定めた範囲の少なくとも一つの位置に到達する散乱X線線量を算出する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、X線透視撮影装置において、寝台の周囲に散乱する散乱X線の線量を把握することができるため、操作者等が散乱X線による被ばく低減活動を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
男性用下着
2か月前
個人
穿刺補助具
3か月前
個人
錠剤撒き器
1か月前
個人
蓋付きしびん
4か月前
個人
聴診器
4か月前
個人
入れ歯
4か月前
個人
介護浴槽
5か月前
個人
鼻腔拡張具
1か月前
個人
入浴介護補助装置
4か月前
個人
鼻腔拡張具
6か月前
株式会社コロナ
脱臭機
1か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
1か月前
個人
排便漏れ予防装具
3か月前
個人
マウスピース
3か月前
個人
座椅子脱着式車椅子
4か月前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
1か月前
個人
透析装置の洗浄方法
6か月前
個人
スプレー式目薬容器
5か月前
株式会社ニデック
眼科装置
4か月前
個人
圧排器具
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3日前
株式会社ニデック
眼科装置
28日前
オンキヨー株式会社
聴診器
6か月前
株式会社いうら
介助リフト
6か月前
株式会社ダリヤ
皮膚洗浄剤
1か月前
株式会社ニデック
検眼装置
6か月前
個人
弾性材一体コルセット
6か月前
株式会社ニデック
眼科装置
24日前
個人
マッサージガン保持具
5か月前
個人
根管治療用のファイル
6か月前
株式会社ファンケル
化粧料
7日前
株式会社ノエビア
皮膚外用剤
6か月前
株式会社コーセー
水系組成物
2か月前
大正製薬株式会社
外用組成物
3か月前
個人
口腔用器具
4か月前
株式会社ノエビア
皮膚外用剤
5か月前
続きを見る