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公開番号2023078535
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021191693
出願日2021-11-26
発明の名称液種特定装置、及び液体容器
出願人日本精機株式会社
代理人
主分類G01N 29/024 20060101AFI20230531BHJP(測定;試験)
要約【課題】 商品性の向上した液種特定装置、及び液体容器を提供する。
【解決手段】 容器3の底部3aと向かい合う位置に配置され、表面波Wsが伝搬する伝搬面11を有する伝搬体10と、伝搬体10に振動を与えて表面波Wsを発生させるとともに反射した表面波Wsを検出する圧電素子30と、圧電素子30が検出した表面波Wsの伝搬時間に基づいて液体4の種類を特定する制御部2と、を備え、伝搬面11は、圧電素子30から離れるに従って液体4の液面4a側に向かう非平坦面となっている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
液体を収納する収納部材に取り付けられ、前記液体の種類を判定する液種特定装置において、
前記収納部材の底部と向かい合う位置に配置され、前記液体に浸るとともに表面波が伝搬する伝搬面を有する伝搬体と、
前記伝搬体に振動を与えて前記表面波を発生させるとともに反射した前記表面波を検出する圧電素子と、
前記圧電素子が検出した前記表面波の伝搬時間に基づいて前記液体の種類を特定する特定部と、を備え、
前記伝搬面は、前記圧電素子から離れるに従って前記液体の液面側に向かう非平坦面となっていることを特徴とする液種特定装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
傾斜面もしくは曲面によって前記非平坦面が構成されることを特徴とする請求項1記載の液種特定装置。
【請求項3】
前記伝搬体は、前記伝搬面を有する基部と、前記基部を挟んで前記伝搬面と対向する位置に設けられる対向面とを備え、
前記対向面と直交する方向に沿った前記基部の厚みは前記圧電素子から離れるに従って次第に薄くなっていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の液種特定装置。
【請求項4】
前記伝搬面は、前記底部側を向くように帯状に設けられ、
前記伝搬体は、前記伝搬面が向く方向に突起するとともに前記伝搬面に対応するように帯状に設けられる第1リブ及び第2リブを有し、
前記第1リブ及び前記第2リブは、前記伝搬面の幅方向において前記伝搬面を挟んで互いに対向することを特徴とする請求項1から請求項3のうち何れか1つに記載の液種特定装置。
【請求項5】
前記伝搬体に連なるように設けられるとともに前記圧電素子を収容する素子収容部を備え、
前記素子収容部は、前記収納部材の側部に取り付けられる被取付面を有し、
前記被取付面と前記対向面とのなす角度が鋭角となっていることを特徴とする請求項3または請求項4記載の液種特定装置。
【請求項6】
前記液体は、第1の比重を有する第1の液体と、前記第1の比重よりも大きい第2の比重を有する前記第2の液体とで構成され、
前記第2の液体が前記底部に沈降することを特徴とする請求項1から請求項5のうち何れか1つに記載の液種特定装置。
【請求項7】
前記第2の液体が前記底部に沈降して前記伝搬面が前記第2の液体に浸ることで、前記特定部は、前記圧電素子が検出した前記表面波の伝搬時間に基づいて前記液体の種類が前記第2の液体であることを特定することを特徴とする請求項6に記載の液種特定装置。
【請求項8】
前記収納部材は、移動体に搭載された燃料タンクであり、
前記第1の液体は、前記燃料タンクに貯蔵される液体燃料であることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の液種特定装置。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れか1項に記載の液種特定装置と、
前記液体及び前記液種特定装置を収納する収納部材と、を備えることを特徴とする液体容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液種特定装置、及び液体容器に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、この種の液種特定装置にあっては、例えば下記特許文献1に記載されているものが知られている。この特許文献1に記載の液種特定装置は、液体に浸るとともに表面波が伝搬する伝搬面を有する伝搬体と、伝搬体に振動を与えて表面波を発生させるとともに表面波反射部で反射した表面波を検出する圧電素子と、液体及び伝搬体を収納する燃料タンク(収納部材)とを備え、伝搬体は、伝搬面が燃料タンクの底部と平行で且つ当該底部側を向くように燃料タンクに取り付けられる。そして、伝搬体に振動が与えられた後、表面波が表面波反射部で反射されて圧電素子に入力するまでの期間である表面波伝搬期間に基づいて液種を特定するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-54321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、伝搬体が海上を走行する船舶の燃料タンク内に搭載されるような場合、荒天の状況下ではガソリンが貯蔵されている燃料タンク内に海水が混入することが考えられる。燃料タンク内に海水が混入した場合、海水の比重はガソリンの比重よりも大きいので、海水は燃料タンクの底部に沈降する。
【0005】
この際、本来であれば伝搬面まで海水が混入した状況下では、前記表面波伝搬期間に基づいて容器内に海水が混入したことを特定可能であるが、伝搬面が燃料タンクの底部と平行で且つ当該底部側を向くように燃料タンクに伝搬体が取り付けられていることに起因して、粘度の高いガソリンが伝搬面に付着して伝搬面から離脱しにくくなることが考えられる。この結果、燃料タンク内に海水が混入したことを特定することが困難となり、商品性の低下を招くという問題がある。
【0006】
本発明は、前述の課題に対して対処するため、商品性の向上した液種特定装置、及び液体容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、液体を収納する収納部材に取り付けられ、前記液体の種類を判定する液種特定装置において、前記収納部材の底部と向かい合う位置に配置され、前記液体に浸るとともに表面波が伝搬する伝搬面を有する伝搬体と、前記伝搬体に振動を与えて前記表面波を発生させるとともに反射した前記表面波を検出する圧電素子と、前記圧電素子が検出した前記表面波の伝搬時間に基づいて前記液体の種類を特定する特定部と、を備え、前記伝搬面は、前記圧電素子から離れるに従って前記液体の液面側に向かう非平坦面となっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、所期の目的を達成でき、商品性の向上した液種特定装置、及び液体容器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態による液種特定装置の概略構成図。
図1中、液種特定装置の要部を拡大した図。
同実施形態による伝搬体、素子収容部及び圧電素子の概略断面図。
同実施形態による収納部材底部側から見たときの伝搬体及び素子収容部の平面図。
図4のA-A断面図(ハッチングは省略)。
伝搬体に振動を与えたときに圧電素子に入力される波を示す模式図。
同実施形態の変形例による伝搬体、素子収容部及び圧電素子の概略断面図。
同実施形態の他の変形例による伝搬体、素子収容部及び圧電素子の概略断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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