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公開番号2025180492
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024087855
出願日2024-05-30
発明の名称物品個数計数システム、及び、それに用いる組合せ秤
出願人大和製衡株式会社
代理人個人
主分類G01G 19/387 20060101AFI20251204BHJP(測定;試験)
要約【課題】
組合せ秤から前段へ送る物品の単重値データを、変動に対応した信頼度の高いものとする。
【解決手段】
運転開始後は単重値の送信間隔を密に行い、その後、単重値の送信間隔を広げていく。また、充填不良あるいは搬送途中で破損した被計量物を、単重値算出のために用いないようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
組合せ秤を含み、
前記組合せ秤は、
供給装置から供給される物品を外方へ搬送する円錐状の分散フィーダと、
前記分散フィーダの周囲に複数放射状に配備されて前記分散フィーダから搬送された物品を振動により外方へ搬送する複数の直進フィーダと、
前記複数の直進フィーダそれぞれからの物品を一旦貯留して排出する複数の供給ホッパと、
前記各供給ホッパに個別に対応して前記各供給ホッパそれぞれの下方に複数配置され前記各供給ホッパそれぞれから排出された物品の重量を計量する複数の計量ホッパと、
これらを制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記直進フィーダを制御して、前記各計量ホッパそれぞれに１個の物品が投入されるように制御し、
前記各計量ホッパに投入されている物品の重量値が、所定の単重値範囲内であると、その重量値を単重値データとして当該システムの前段に送信制御、あるいは、複数の前記単重値データを平均化して当該システムの前段に送信制御する、
ことを特徴とする物品個数計数システム。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記制御装置は、
前記各計量ホッパ内の物品個数を算出して記憶し、
前記各計量ホッパの内、目標の物品組合わせ個数と一致、あるいは、所定物品個数範囲の計量ホッパを捜して第１グループとして記憶し、
前記目標の物品組合わせ個数と一致すると判断すると、前記第１グループの計量ホッパの組合せの中から組合せ目標重量値に等しい、あるいは、一番近い組合わせを捜し、それを第２グループとし、
前記第２グループの組合わせの計量ホッパの合算重量値が許容重量範囲か否かを判断し、
前記合算重量値が許容重量範囲であると判断すると、前記第２グループの組合わせの計量ホッパを物品排出の有効計量ホッパとしてセットする、
請求項１に記載の物品個数計数システム。
【請求項３】
所要のデータを記録する記録部を有し、
前記制御装置は、前記単重値データを前記記録部に記録制御する、
請求項１または２に記載の物品個数計数システム。
【請求項４】
前記前段は、物品製造装置である、
請求項１ないし３の内のいずれか１項に記載の物品個数計数システム。
【請求項５】
前記制御装置は、
前記単重値のデータを平均化して平均単重値とし、当該平均単重値のデータを記録カウントすると共に、その記録してある前記平均単重値のデータを前記前段に送信し、
前記平均単重値のデータの送信個数が所定数に達する毎に当該所定数を１個ずつ増やし、
これにより、運転開始後は前記単重値データの前記前段への送信間隔を密に行い、その後、前記単重値データの送信間隔を広げていく、
請求項１ないし４の内のいずれか１項に記載の物品個数計数システム。
【請求項６】
前記制御装置は、
前記平均単重値のデータの送信個数に最大値を設定して、当該送信個数が前記最大値以上にならないように制御する、
請求項５に記載の物品個数計数システム。
【請求項７】
請求項１ないし６のうちのいずれか１項に記載のシステムに用いる組合せ秤であって、
前記複数の計量ホッパと、
前記制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記各計量ホッパ内の物品の重量を計量した重量値を、設定された物品１個あたりの単重値で除算して個数に変換して各計量ホッパに供給されている物品の個数をそれぞれ求め、求めた物品個数を種々に組合せる組合せ演算を行う、組合せ秤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、複数の物品それぞれの単重値の組合せ演算を行って物品の個数を計数する物品個数計数システム、及び、それに用いる組合せ秤に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
係る物品個数計数システムに用いる組合せ秤は、複数の計量ホッパを備えている。組合せ秤においては、各計量ホッパ内の物品の重量を計量した重量値を、設定された物品１個あたりの単位重量値（以下、単重値）で除算して個数に変換して各計量ホッパに供給されている物品の個数をそれぞれ求め、求めた物品個数を種々に組合せる組合せ演算を行う。
【０００３】
かかる組合せ秤における物品個数の組合せ演算においては、得られた物品個数を、予め設定されている目標物品個数と比較し、例えば、重量の制限がなく、上限物品個数が設定されている場合には、目標物品個数以上、上限物品個数以下で目標物品個数に等しいか又はこれに最も近い値となる計量ホッパの組合せを最適組合せとして選定し、また、例えば、上限重量、下限重量、及び目標重量がそれぞれ設定されている場合には、組合せ個数が目標個数に等しくて、その組合せ重量が上限重量及び下限重量の範囲内で且つ目標重量に等しいか又はこれに最も近い値となる計量ホッパの組合せを最適組合せとして選定する。
【０００４】
通常、物品個数計数システムとしては、組合せ秤に包装機が付設されて計量包装ラインが構成され、物品個数組合せ計数ホッパで上記最適組合せとして選定された計量ホッパから物品が排出され、その物品は、集合シュートや集合ファネルを介して、包装機へ投入され、包装機で１つの包装品として包装される。
【０００５】
特許文献１では、最適組合せの計量ホッパから排出される物品の重量を累積した累積重量値を、最適組合せのホッパから排出される物品の個数を累積した累積個数値で除算して物品の単重値平均値を算出すると共に、算出した単重値平均値を、物品製造装置に送信している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開２０２３－１２４４１６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
上記のような計量包装ラインに対して、物品製造装置で製造された物品が組合せ秤に供給される場合、特に物品が、例えばウィンナーやソーセージ等の腸詰め食品である場合には、製造条件、例えば、食肉を含む原料を皮材となる腸に充填する際の充填圧力、温度、湿度、原料の粘度等によって、物品の単重値が変動し易い。
【０００８】
このように物品製造装置で製造される物品の単重値が変動して、組合せ秤に設定されている単重値との差が大きくなると、上記の組合せ秤では、各計量ホッパ内の物品の重量値を、設定された単重値で除算して物品個数に変換するので、計量ホッパ毎に算出される物品個数に誤差が発生し、正確な物品個数の把握が困難となる。
【０００９】
このため、作業者は、物品製造装置により製造される物品を、定期的に例えば１時間に１回抜き取って単重値をチェックし、製造される物品の単重値が組合せ秤に設定されている単重値に一致するように製造条件を調整している。
【００１０】
特許文献１では、組合せ秤内において最適組合せとして選択された複数の計量ホッパそれぞれから排出される物品の重量を累積した累積重量値を、前記選択された計量ホッパから排出される物品の個数を累積した累積個数値で除算して単重値平均値を算出すると共に、算出した単重値平均値のデータを、組合せ秤の前段にある物品製造装置に送信している。
（【００１１】以降は省略されています）

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