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公開番号
2025179811
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-10
出願番号
2025082627
出願日
2025-05-16
発明の名称
腸換気装置
出願人
国立大学法人東京科学大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61M
1/00 20060101AFI20251203BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】腸換気を継続的におこなうことのできる装置を提供する。
【解決手段】酸素化液体を腸内に投与する腸換気装置であって、推進部と、酸素化液体を腸内の所定領域に留める留置部と、腸内に酸素化液体を供給するインレット部と、腸内から酸素化液体を排出するアウトレット部と、インレット部に酸素化液体を供給するとともにアウトレット部から排出された排出液体をガス交換して循環する液循環ガス交換部と、推進部を推進駆動する推進駆動部と、留置部を駆動する留置駆動部と、を備え、推進部と、留置部と、インレット部と、アウトレット部とは、腸内に挿入する腸内挿入部を構成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
酸素化液体を腸内に投与する腸換気装置であって、
推進部と、
前記酸素化液体を腸内の所定領域に留める留置部と、
腸内に前記酸素化液体を供給するインレット部と、
腸内から前記酸素化液体を排出するアウトレット部と、
前記インレット部に前記酸素化液体を供給するとともに前記アウトレット部から排出された排出液体をガス交換して循環する液循環ガス交換部と、
前記推進部を推進駆動する推進駆動部と、
前記留置部を駆動する留置駆動部と、
を備え、
前記推進部と、前記留置部と、前記インレット部と、前記アウトレット部とは、腸内に挿入する腸内挿入部を構成する、
ことを特徴とする腸換気装置。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記液循環ガス交換部は、前記排出液体をろ過するフィルタ部を備える、
ことを特徴とする請求項1記載の腸換気装置。
【請求項3】
前記留置部はバルーン部を有し、
前記留置駆動部は流体を前記バルーン部に供給して前記バルーン部を拡径可能である、
ことを特徴とする請求項1記載の腸換気装置。
【請求項4】
前記インレット部は前記腸内挿入部の基端まで接続されたインレットチューブを有し、
前記インレットチューブは、その先端位置または前記先端位置よりも前記腸内挿入部の基端に近接する位置に前記酸素化液体を供給する供給口を有する、
ことを特徴とする請求項1記載の腸換気装置。
【請求項5】
前記推進部は前記腸内挿入部の先端に位置する、
ことを特徴とする請求項1記載の腸換気装置。
【請求項6】
前記留置部は前記推進部よりも前記腸内挿入部の基端に近接して配置される、
ことを特徴とする請求項1記載の腸換気装置。
【請求項7】
前記インレット部の先端は前記留置部よりも前記腸内挿入部の基端に近接して配置される、
ことを特徴とする請求項1記載の腸換気装置。
【請求項8】
前記アウトレット部は、腸内から前記酸素化液体を排出する排出口が前記腸内挿入部の基端に配置される、
ことを特徴とする請求項1記載の腸換気装置。
【請求項9】
前記アウトレット部を肛門付近に留置するアウトレット留置部と、
前記アウトレット留置部を駆動するアウトレット留置駆動部と、
を備える、
ことを特徴とする請求項1記載の腸換気装置。
【請求項10】
前記アウトレット留置部はバルーン部を有し、
前記アウトレット留置駆動部は流体を前記バルーン部に供給して前記バルーン部を拡径可能である、
ことを特徴とする請求項9記載の腸換気装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は腸換気装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、重篤な呼吸不全への治療法として人工呼吸器やECMO(extracorporeal membrane oxygenation)が利用されている。これらの機器の使用は侵襲性が高いため、患者の負担が少なく侵襲性の低い安全な換気法として、腸換気法の研究が進められている。腸換気法は、ガス溶解度の非常に高い液体(例えば、PFD ;perfluorodecalin)に酸素を溶解し、この酸素化PFD(O
2
-PFD)を大腸内で灌流することで、大腸壁を介して血液に酸素を付加、二酸化炭素を除去する全身のガス交換方法である(特許文献1)。
【0003】
特許文献1には、腸換気法において、腸管に留置されたチューブを介してガス交換をおこなう投与用デバイスが記載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/230317号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載される腸換気の報告は全てO
2
-PFDの単回投与による結果であるが、臨床応用では連続的なO
2
-PFD投与による継続的なガス交換が必要である。腸換気を継続的に行うにはO
2
-PFDの連続投与と回収、回収したPFDからの二酸化炭素の除去と酸素の付加、腸内への再注入が求められるが、現在、連続的な大腸循環灌流装置は開発されていない。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、腸換気法において、より大きなガス交換効果を得るために、O
2
-PFDを大腸のより広い範囲に循環させ、大腸全体での活発な液体循環を実現可能な腸換気装置を提供するという目的を達成しようとするものである。
【0007】
また、O
2
-PFDを大腸のより広い範囲に循環させるためには、大腸の深くまでインレットチューブを挿入することが必要である。大腸の深くまで挿入可能な装置として内視鏡装置等が知られているが、既存の内視鏡装置などは取り扱いの専門性が高いため、そのままでは救急対応時などに腸換気法をおこなうことは実現できないことが予想される。このため、インレットチューブを腸の奥に自動的に挿入可能とすることを検討した。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、腸換気法において、インレットチューブを腸の奥に自動的に挿入可能とする装置を提供可能とするという目的を達成しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
<1>本発明の一態様にかかる腸換気装置は、
酸素化液体を腸内に投与する腸換気装置であって、
推進部と、
前記酸素化液体を腸内の所定領域に留める留置部と、
腸内に前記酸素化液体を供給するインレット部と、
腸内から前記酸素化液体を排出するアウトレット部と、
前記インレット部に前記酸素化液体を供給するとともに前記アウトレット部から排出された排出液体をガス交換して循環する液循環ガス交換部と、
前記推進部を推進駆動する推進駆動部と、
前記留置部を駆動する留置駆動部と、
を備え、
前記推進部と、前記留置部と、前記インレット部と、前記アウトレット部とは、腸内に挿入する腸内挿入部を構成する、
ことにより上記課題を解決した。
<2>本発明の腸換気装置は、上記<1>において、
前記液循環ガス交換部は、前記排出液体をろ過するフィルタ部を備える、
ことができる。
<3>本発明の腸換気装置は、上記<1>において、
前記留置部はバルーン部を有し、
前記留置駆動部は流体を前記バルーン部に供給して前記バルーン部を拡径可能である、
ことができる。
<4>本発明の腸換気装置は、上記<1>において、
前記インレット部は前記腸内挿入部の基端まで接続されたインレットチューブを有し、
前記インレットチューブは、その先端位置または前記先端位置よりも前記腸内挿入部の基端に近接する位置に前記酸素化液体を供給する供給口を有する、
ことができる。
<5>本発明の腸換気装置は、上記<1>において、
前記推進部は前記腸内挿入部の先端に位置する、
ことができる。
<6>本発明の腸換気装置は、上記<1>において、
前記留置部は前記推進部よりも前記腸内挿入部の基端に近接して配置される、
ことができる。
<7>本発明の腸換気装置は、上記<1>において、
前記インレット部の先端は前記留置部よりも前記腸内挿入部の基端に近接して配置される、
ことができる。
<8>本発明の腸換気装置は、上記<1>において、
前記アウトレット部は、腸内から前記酸素化液体を排出する排出口が前記腸内挿入部の基端に配置される、
ことができる。
<9>本発明の腸換気装置は、上記<1>において、
前記アウトレット部を肛門付近に留置するアウトレット留置部と、
前記アウトレット留置部を駆動するアウトレット留置駆動部と、
を備える、
ことができる。
<10>本発明の腸換気装置は、上記<9>において、
前記アウトレット留置部はバルーン部を有し、
前記アウトレット留置駆動部は流体を前記バルーン部に供給して前記バルーン部を拡径可能である、
ことができる。
<11>本発明の腸換気装置は、上記<1>において、
前記推進部は、
柔軟で内部に圧力を加えることによって伸縮可能な少なくとも3本のチューブを互いに螺旋状に巻きつけ、各チューブの先端を密閉して形成した管集成体を備え、
前記管集成体における前記チューブの基端が各々前記推進駆動部に接続され、
前記推進駆動部が流体圧源であり、
(1)少なくとも3本の前記チューブのうち1本のチューブに前記推進駆動部から圧力を印加する工程と、
【0010】
<1>本発明の一態様にかかる腸換気装置は、
酸素化液体を腸内に投与する腸換気装置であって、
推進部と、
前記酸素化液体を腸内の所定領域に留める留置部と、
腸内に前記酸素化液体を供給するインレット部と、
腸内から前記酸素化液体を排出するアウトレット部と、
前記インレット部に前記酸素化液体を供給するとともに前記アウトレット部から排出された排出液体をガス交換して循環する液循環ガス交換部と、
前記推進部を推進駆動する推進駆動部と、
前記留置部を駆動する留置駆動部と、
を備え、
前記推進部と、前記留置部と、前記インレット部と、前記アウトレット部とは、腸内に挿入する腸内挿入部を構成する、
ことにより上記課題を解決した。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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