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公開番号2025179674
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-10
出願番号2024086580
出願日2024-05-28
発明の名称摩擦材形成用組成物、摩擦材、摩擦部材及び自動車用ディスクブレーキパッド
出願人株式会社レゾナック
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C09K 3/14 20060101AFI20251203BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】少ないすり合わせ回数で摩擦係数が安定し、かつ50℃の低温制動においても摩擦係数を発揮し、高温フェード時の摩擦係数も維持可能となる摩擦材形成用組成物の提供。
【解決手段】アラルキル変性樹脂とアラミド繊維とセルロース繊維とを含み、銅を含まないか、あるいは銅の含有率は元素基準にて0質量%を超えて0.5質量%以下である摩擦材形成用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アラルキル変性樹脂とアラミド繊維とセルロース繊維とを含み、
銅を含まないか、あるいは銅の含有率は元素基準にて0質量%を超えて0.5質量%以下である摩擦材形成用組成物。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
平均粒子径の異なる黒鉛を少なくとも2種含有し、平均粒子径のより小さい黒鉛の平均粒子径が50nm~30μmであり、平均粒子径がより大きい黒鉛の平均粒子径が150μm~600μmである請求項1に記載の摩擦材形成用組成物。
【請求項3】
硫化スズをさらに含む請求項1に記載の摩擦材形成用組成物。
【請求項4】
鉄繊維をさらに含む請求項1に記載の摩擦材形成用組成物。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の摩擦材形成用組成物を成形してなる摩擦材。
【請求項6】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の摩擦材形成用組成物を成形してなる摩擦材と、裏金とを備える摩擦部材。
【請求項7】
請求項5に記載の摩擦材を備える自動車用ディスクブレーキパッド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、摩擦材形成用組成物、摩擦材、摩擦部材及び自動車用ディスクブレーキパッドに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、乗用車の制動装置としてディスクブレーキが使用されており、その摩擦部材として金属製のベース部材に摩擦材が貼り付けられたディスクブレーキパッドが使用されている。繊維基材、摩擦調整材、結合材等を配合した摩擦材組成物を用い、予備成形、熱成形、仕上げ等の工程からなる製造プロセスによって摩擦材は製造される。
【0003】
自動車用ディスクブレーキパッドに用いられる摩擦材組成物としては、例えば再生セルロース繊維を含めた繊維基材を1~25質量%含有し、その内再生セルロース繊維の含有量が0.5~10質量%である摩擦材組成物が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許6867783号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
自動車用ディスクブレーキパッド(以下、「ブレーキパッド」ともいう。)、特に電気自動車に使用される摩擦材としては、回生ブレーキの寄与と電池積載による車両重量増化の2点を鑑み、以下のような摩擦係数の条件が求められる。まず、少ないすり合わせ回数で摩擦係数が安定することが望ましい。さらに、低温制動においても摩擦係数を十分に発揮できることが望ましい。そして、連続的にブレーキを踏む状況、例えば、山、坂等を下るような状況を想定し高温フェード時の摩擦係数も維持可能であることが望ましい。
【0006】
例えば、少ないすり合わせ回数での摩擦係数の安定性としてはすり合わせ回数50回目の摩擦係数の値によって評価することができる。また、低温制動としては50℃における摩擦係数、高温フェード時の摩擦係数としてはフェード試験時の摩擦係数の最小値によって評価することが可能である。
【0007】
しかし、摩擦材において、少ないすり合わせ回数での摩擦係数の安定性、低温制動における摩擦係数の発揮、及び高温フェード時の摩擦係数の維持を全て達成することは難しい。
【0008】
本開示は上記従来の事情に鑑みてなされたものであり、少ないすり合わせ回数で摩擦係数が安定し、かつ50℃の低温制動においても摩擦係数を発揮し、高温フェード時の摩擦係数も維持可能となる摩擦材形成用組成物、これを成形して得られる摩擦材、並びに当該摩擦材を備える摩擦部材及び自動車用ディスクブレーキパッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を達成するための具体的手段は以下の通りである。
<1> アラルキル変性樹脂とアラミド繊維とセルロース繊維とを含み、
銅を含まないか、あるいは銅の含有率は元素基準にて0質量%を超えて0.5質量%以下である摩擦材形成用組成物。
<2> 平均粒子径の異なる黒鉛を少なくとも2種含有し、平均粒子径のより小さい黒鉛の平均粒子径が50nm~30μmであり、平均粒子径がより大きい黒鉛の平均粒子径が150μm~600μmである<1>に記載の摩擦材形成用組成物。
<3> 硫化スズをさらに含む<1>又は<2>に記載の摩擦材形成用組成物。
<4> 鉄繊維をさらに含む<1>~<3>のいずれか1つに記載の摩擦材形成用組成物。
<5> <1>~<4>のいずれか1つに記載の摩擦材形成用組成物を成形してなる摩擦材。
<6> <1>~<4>のいずれか1つに記載の摩擦材形成用組成物を成形してなる摩擦材と、裏金とを備える摩擦部材。
<7> <5>に記載の摩擦材を備える自動車用ディスクブレーキパッド。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一形態によれば、少ないすり合わせ回数で摩擦係数が安定し、かつ50℃の低温制動においても摩擦係数を発揮し、高温フェード時の摩擦係数も維持可能となる摩擦材形成用組成物、これを成形して得られる摩擦材、並びに当該摩擦材を備える摩擦部材及び自動車用ディスクブレーキパッドが提供される。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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