TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025178621
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-09
出願番号2024085334
出願日2024-05-27
発明の名称ゴム組成物
出願人旭化成株式会社,国立大学法人東北大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20251202BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高摩擦特性のゴム組成物を提供する。
【解決手段】共役ジエン系重合体を含有するゴム状重合体と、
シリカ系充填剤と、
を、含むゴム組成物であって、
前記共役ジエン系重合体のガラス転移温度が-65℃以上0℃以下であり、
前記ゴム組成物の加硫成形体が、下記<条件(i)>、及び<条件(ii)>を満たす

ゴム組成物。
<条件(i)>
動的粘弾性測定において、歪4.58%、周波数1.52Hzで測定した場合の貯蔵弾性率E’が3.5MPa以上5.5MPa以下であり、かつE’-1/3tanδが0.075MPa-1/3以上0.25MPa-1/3以下である。
<条件(ii)>
動的粘弾性測定において、歪4.58%、周波数15.2Hzで測定した場合の貯蔵弾性率E’が4.0MPa以上7.0MPa以下であり、かつE’-1/3tanδが0.085MPa-1/3以上0.40MPa-1/3以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
共役ジエン系重合体を含有するゴム状重合体と、
シリカ系充填剤と、
を、含むゴム組成物であって、
前記共役ジエン系重合体のガラス転移温度が-65℃以上0℃以下であり、
前記ゴム組成物の加硫成形体が、下記<条件(i)>、及び<条件(ii)>を満たす

ゴム組成物。
<条件(i)>
動的粘弾性測定において、歪4.58%、周波数1.52Hzで測定した場合の貯蔵弾性率E’が3.5MPa以上5.5MPa以下であり、かつE’
-1/3
tanδが0.075MPa
-1/3
以上0.25MPa
-1/3
以下である。
<条件(ii)>
動的粘弾性測定において、歪4.58%、周波数15.2Hzで測定した場合の貯蔵弾性率E’が4.0MPa以上7.0MPa以下であり、かつE’
-1/3
tanδが0.085MPa
-1/3
以上0.40MPa
-1/3
以下である。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記ゴム組成物の加硫成形体が、下記<条件(iii)>を満たす、
請求項1に記載のゴム組成物。
<条件(iii)>
動的粘弾性測定において、歪4.58%、周波数152Hzで測定した場合の貯蔵弾性率E’が5.0MPa以上10.0MPa以下であり、かつE’
-1/3
tanδが0.090MPa
-1/3
以上0.50MPa
-1/3
以下である。
【請求項3】
前記共役ジエン系重合体が変性共役ジエン系重合体である、
請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項4】
前記シリカ系充填剤の含有量が、
前記共役ジエン系重合体100質量部に対し、20質量部以上である、
請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項5】
前記ゴム組成物が靴用ゴム組成物である、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のゴム組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、労働災害における転倒事故のうち、すべりに起因するものが大きな比率を占めている。このため、靴底において、油や水で濡れた床面に対する高い耐滑性が求められている。
一方、交通事故においても雨天時の事故が晴天時と比較しても圧倒的に多く、タイヤにおいて高いウェットグリップ性が求められている。
上述したことから、高摩擦特性を有するゴム材料が求められている。
従来公知のゴム組成物においては、粘弾性特性が摩擦特性の評価に使用されているが、粘弾性特性と摩擦特性の関係について十分に明確になっておらず、高摩耗特性を有するゴム材料が十分に提供できていない、という問題点を有している。
【0003】
上述したような問題点を解決するべく、特許文献1には、特定の条件下における動的粘弾性測定において、-10℃~-30℃の温度範囲に損失弾性係数(tanδ)ピークを有する溶液重合スチレン-ブタジエンゴムと含水シリカとを含有するゴム組成物が提案されている。
【0004】
しかしながら、特許文献1においても、粘弾性特性と摩擦特性の関係が未だ不明確であり、さらなる改良が求められている、という問題点を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-17717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、従来からゴム組成物には高い摩擦特性が求められるにも関わらず、摩擦特性の指標として使用される粘弾性特性との関係が未だ明確になっていない、という問題点を有している。
【0007】
そこで本発明においては、上述した従来の技術の課題を解決するべく、特定の条件下における粘弾性特性を特定することにより、高摩擦特性のゴム組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上述した従来技術の問題点を解決するため、鋭意検討した結果、特定の条件下で行った粘弾性測定において、貯蔵弾性率E’、及びE’
-1/3
tanδを特定することにより、高摩擦特性のゴム組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
【0009】
〔1〕
共役ジエン系重合体を含有するゴム状重合体と、
シリカ系充填剤と、
を、含むゴム組成物であって、
前記共役ジエン系重合体のガラス転移温度が-65℃以上0℃以下であり、
前記ゴム組成物の加硫成形体が、下記<条件(i)>、及び<条件(ii)>を満たす

ゴム組成物。
<条件(i)>
動的粘弾性測定において、歪4.58%、周波数1.52Hzで測定した場合の貯蔵弾性率E’が3.5MPa以上5.5MPa以下であり、かつE’
-1/3
tanδが0.075MPa
-1/3
以上0.25MPa
-1/3
以下である。
<条件(ii)>
動的粘弾性測定において、歪4.58%、周波数15.2Hzで測定した場合の貯蔵弾性率E’が4.0MPa以上7.0MPa以下であり、かつE’
-1/3
tanδが0.085MPa
-1/3
以上0.40MPa
-1/3
以下である。
〔2〕
前記ゴム組成物の加硫成形体が、下記<条件(iii)>を満たす、
前記〔1〕に記載のゴム組成物。
<条件(iii)>
動的粘弾性測定において、歪4.58%、周波数152Hzで測定した場合の貯蔵弾性率E’が5.0MPa以上10.0MPa以下であり、かつE’
-1/3
tanδが0.090MPa
-1/3
以上0.50MPa
-1/3
以下である。
〔3〕
前記共役ジエン系重合体が変性共役ジエン系重合体である、
前記〔1〕又は〔2〕に記載のゴム組成物。
〔4〕
前記シリカ系充填剤の含有量が、
前記共役ジエン系重合体100質量部に対し、20質量部以上である、
前記〔1〕乃至〔3〕のいずれか一に記載のゴム組成物。
〔5〕
前記ゴム組成物が靴用ゴム組成物である、
前記〔1〕乃至〔4〕のいずれか一に記載のゴム組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高摩擦特性のゴム組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

旭化成株式会社
成形品
21日前
旭化成株式会社
フィルム
1か月前
旭化成株式会社
発光素子
1か月前
旭化成株式会社
フィルム
1か月前
旭化成株式会社
ゴム組成物
2日前
旭化成株式会社
熱硬化性組成物
21日前
旭化成株式会社
非水系二次電池
13日前
旭化成株式会社
ポリアミド組成物
1か月前
旭化成株式会社
ポリアミド組成物
1か月前
旭化成株式会社
電解装置の運転方法
1か月前
旭化成株式会社
樹脂組成物及び成形体
今日
旭化成株式会社
漂白方法及び漂白装置
14日前
旭化成株式会社
原料液の濃縮システム
今日
旭化成株式会社
ポリカーボネートジオール
1か月前
旭化成株式会社
ポリアセタールの製造方法
今日
旭化成株式会社
方針作成装置およびプログラム
21日前
旭化成株式会社
ポリアミド樹脂組成物及び成形品
1か月前
旭化成株式会社
半導体装置、及びその製造方法等
7日前
旭化成株式会社
ポリアミド樹脂組成物、及び成形体
6日前
旭化成株式会社
フィルム用収容箱及びフィルム収容体
13日前
旭化成株式会社
フィルム用収容箱及びフィルム収容体
13日前
株式会社日立製作所
鉄道車両用空調装置
1か月前
旭化成株式会社
測定装置、測定方法、および測定プログラム
6日前
旭化成株式会社
炭素数6~8の炭化水素含有留分の製造方法
1か月前
旭化成株式会社
非水電池用セパレータ、およびこれを用いた非水電池
21日前
旭化成株式会社
焼結成形体用組成物、グリーン成形体、及び焼結成形体
27日前
旭化成株式会社
樹脂組成物、樹脂フィルム、プリプレグ及び金属張積層板
1か月前
旭化成株式会社
箱型成形体
21日前
旭化成株式会社
耐熱性縫製糸、ガラスクロス、及びガラスクロスの製造方法
1か月前
旭化成株式会社
ガラスクロス、プリプレグ、プリント配線板、及び表面処理液
1か月前
旭化成株式会社
感光性樹脂組成物、硬化レリーフパターンの製造方法及び半導体装置
1か月前
旭化成株式会社
ポリアセタール樹脂の製造方法及びポリアセタール樹脂の安定化方法
1か月前
旭化成株式会社
環状オレフィンコポリマー樹脂組成物、レンズ、導波路及びプリズム
1か月前
旭化成株式会社
偽造防止用積層体、並びに、偽造防止用積層体付帯物及びその製造方法
13日前
旭化成株式会社
価格決定支援装置、価格決定支援方法、および価格決定支援プログラム
今日
旭化成株式会社
偽造防止用積層体、並びに、偽造防止用積層体付帯物及びその製造方法
13日前
続きを見る