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公開番号
2025181718
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-11
出願番号
2025085903
出願日
2025-05-22
発明の名称
樹脂組成物及び成形体
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
71/12 20060101AFI20251204BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】難燃性及び燃焼時の滴下防止性に優れると共に、流動性に優れた樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】(a)(a-1)ポリフェニレンエーテル系樹脂、(a-2)スチレン系樹脂、及び(a-3)リン酸エステル系化合物及びホスファゼン化合物から選択される1種以上の化合物、又は(a-1)ポリフェニレンエーテル系樹脂、及び(a-3)リン酸エステル系化合物及びホスファゼン化合物から選択される1種以上の化合物、並びに(b)ポリアリレート樹脂、を含み、(a-1)成分の数平均分子量が1.5×10
4
~2.5×10
4
であり、(a)成分のガラス転移温度が100℃~145℃であり、(a-1)成分100質量部、又は(a-1)成分と(a-2)成分との合計100質量部に対して、(a-3)成分の量が、5~40質量部であり、(b)成分の量が、1~12質量部である、樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)(a-1)ポリフェニレンエーテル系樹脂、(a-2)スチレン系樹脂、及び(a-3)リン酸エステル系化合物及びホスファゼン化合物から選択される1種以上の化合物、又は(a-1)ポリフェニレンエーテル系樹脂、及び(a-3)リン酸エステル系化合物及びホスファゼン化合物から選択される1種以上の化合物、並びに
(b)ポリアリレート樹脂、
を含み、
前記(a-1)成分の数平均分子量が1.5×10
4
~2.5×10
4
であり、
前記(a)成分のガラス転移温度が100℃~145℃であり、
前記(a-1)成分100質量部、又は(a-1)成分と(a-2)成分との合計100質量部に対して、
前記(a-3)成分の量が、5~40質量部であり、
前記(b)成分の量が、1~12質量部である、
樹脂組成物。
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【請求項2】
前記(a)が前記(a-1)成分と前記(a-2)成分とを含む場合において、
前記(a-1)成分と前記(a-2)成分との合計100質量部中、
前記(a-1)成分の量が、45~85質量部であり、
前記(a-2)成分の量が、15~55質量部であり、
前記(a-1)成分と前記(a-2)成分との合計100質量部に対して、前記(a-3)成分の量が10~35質量部である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記(a-3)成分が、下記一般式(I)又は一般式(II)で示されるリン酸エステル系化合物である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
TIFF
2025181718000009.tif
49
163
TIFF
2025181718000010.tif
53
163
(一般式(I)中、Q1、Q2、Q3、及びQ4は、独立に炭素数1~6のアルキル基を表し、R11及びR12は、メチル基を表し、R13及びR14は、独立に水素原子又はメチル基を表す。
一般式(II)中、Q1、Q2、Q3、及びQ4は、独立に炭素数1~6のアルキル基を表し、R11及びR12は、メチル基を表す。
一般式(I)及び一般式(II)中、yは1以上の整数であり、n1及びn2は、独立に0~2の整数を示し、m1、m2、m3、及びm4は、独立に0~3の整数を示す。)
【請求項4】
更に、(c)エラストマーを含む、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
更に、(d)相容化剤を含む、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
ISO1133に準拠し、測定温度250℃、10kg荷重で測定したメルトフローレートが、10g/10min以上である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記樹脂組成物100質量部中、前記(a)成分の量が70~99質量部である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記樹脂組成物100質量部中、前記(a)成分と前記(b)成分との合計量が70~100質量部である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の樹脂組成物を含む、成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物及び成形体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリフェニレンエーテル系樹脂は、優れた電気絶縁性に加え、耐熱性、耐加水分解性及び難燃性を有していることから、家電・OA機器、自動車部品等に広く使用されている。これらの用途に使用される材料には火災の問題等から高い難燃性が要求されており、ポリフェニレンエーテル系樹脂はハロゲン化合物を用いることなくリン化合物を添加することによって難燃性が得られるため、安全上からも利用価値が高まっている。
【0003】
また、近年、部品の小型化及び構造の複雑化が進んでいる。これらの材料には射出成形時に良好な流動性(成形加工性)及び機械的物性を有していることも要求されている。
【0004】
これに対して、例えば流動性、及び成形加工性に優れたポリフェニレンエーテル系樹脂組成物が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平8-20717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ポリフェニレンエーテル系樹脂の高流動化に伴い、UL燃焼試験(UL94)時に試験片が燃焼滴下しやすくなる問題がある。
アンダーライターラボラトリーズ規制によるUL燃焼試験(UL94)において、高度な難燃ランクを得るには、UL燃焼試験の過程で燃焼滴下物による脱脂綿着火がない必要があり、実際の火災時における延焼を防ぐためにも、樹脂の滴下防止性は重要な課題である。
しかしながら、上記特許文献1に記載の樹脂組成物では、滴下防止の検討がなされていない。
【0007】
そこで、本発明においては、難燃性及び燃焼時の滴下防止性に優れると共に、流動性に優れた樹脂組成物及び成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、(a)(a-1)ポリフェニレンエーテル系樹脂、(a-2)スチレン系樹脂、及び(a-3)リン酸エステル系化合物及びホスファゼン化合物から選択される1種以上の化合物、又は(a-1)ポリフェニレンエーテル系樹脂、及び(a-3)リン酸エステル系化合物及びホスファゼン化合物から選択される1種以上の化合物、並びに(b)ポリアリレート樹脂を含み、前記(a-1)成分を特定の分子量とし、かつ、前記(a)成分を特定のガラス転移温度とした際に、各成分を特定の含有量とすることで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は下記のとおりである。
〔1〕
(a)(a-1)ポリフェニレンエーテル系樹脂、(a-2)スチレン系樹脂、及び(a-3)リン酸エステル系化合物及びホスファゼン化合物から選択される1種以上の化合物、又は(a-1)ポリフェニレンエーテル系樹脂、及び(a-3)リン酸エステル系化合物及びホスファゼン化合物から選択される1種以上の化合物、並びに
(b)ポリアリレート樹脂、
を含み、
前記(a-1)成分の数平均分子量が1.5×10
4
~2.5×10
4
であり、
前記(a)成分のガラス転移温度が100℃~145℃であり、
前記(a-1)成分100質量部、又は(a-1)成分と(a-2)成分との合計100質量部に対して、
前記(a-3)成分の量が、5~40質量部であり、
前記(b)成分の量が、1~12質量部である、
樹脂組成物。
【0010】
〔2〕
前記(a)成分が前記(a-1)成分と前記(a-2)成分とを含む場合において、
前記(a-1)成分と(a-2)成分との合計100質量部中、
前記(a-1)成分の量が、45~85質量部であり、
前記(a-2)成分の量が、15~55質量部であり、
前記(a-1)成分と前記(a-2)成分との合計100質量部に対して、前記(a-3)成分の量が、10~35質量部である、〔1〕に記載の樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)
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