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公開番号2025177107
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024083645
出願日2024-05-22
発明の名称ポリアミド樹脂組成物、及び成形体
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 77/00 20060101AFI20251128BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、押出加工性、成形加工性、及び薄肉での難燃性に優れるポリアミド樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】(A)ポリアミド、(B)臭素化ポリスチレン、及び(C)難燃助剤、を含むポリアミド樹脂組成物であって、分散した前記(B)臭素化ポリスチレンのドメインの数平均面積(B-na)が1.3μm2以上2.2μm2以下である、ポリアミド樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)ポリアミド、
(B)臭素化ポリスチレン、及び
(C)難燃助剤、
を含むポリアミド樹脂組成物であって、
分散した前記(B)臭素化ポリスチレンのドメインの数平均面積(B-na)が1.30μm

以上2.20μm

以下である、ポリアミド樹脂組成物。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
分散した前記(B)臭素化ポリスチレンの全ドメインのうち、0.8μm

以下の面積を有する(B)臭素化ポリスチレンのドメインの存在比率が30%未満である、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項3】
分散した前記(B)臭素化ポリスチレンの全ドメインのうち、3.0μm

以上の面積を有する(B)臭素化ポリスチレンのドメインの存在比率が20%未満である、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項4】
前記(A)ポリアミドの粘度数(VN)が90以上200以下である、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項5】
前記(A)ポリアミドの融点が200℃以上270℃以下である、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項6】
さらに、
(D)無機充填材、
(E)芳香族ビニル化合物とα,β不飽和ジカルボン酸無水物の共重合体、及び
(F)α,β不飽和ジカルボン酸無水物で変性されたポリフェニレンエーテル、
を含む、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項7】
ポリアミド樹脂組成物100質量%に対して、
前記(A)ポリアミドを20~70質量%、
前記(B)臭素化ポリスチレンを10~35質量%、
前記(C)難燃助剤を1~15質量%、
前記(D)無機充填材を10~60質量%、
前記(E)芳香族ビニル化合物とα,β不飽和ジカルボン酸無水物の共重合体を0.1~1.5質量%、及び
前記(F)α,β不飽和ジカルボン酸無水物で変性されたポリフェニレンエーテルを1~5質量%、
含むポリアミド樹脂組成物であって、
前記(B)臭素化ポリスチレンは、臭素含有量が64~71質量%であり、重量平均分子量が1000~10000である、請求項6に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項8】
前記(E)芳香族ビニル化合物とα,β不飽和ジカルボン酸無水物の共重合体の質量(Ew)と、前記(A)ポリアミドの質量(Aw)との比Ew/Awが、0.0050以上0.050以下である、請求項6又は7に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項9】
前記(E)芳香族ビニル化合物とα,β不飽和ジカルボン酸無水物の共重合体に含まれるα,β不飽和ジカルボン酸無水物成分が、(E)芳香族ビニル化合物とα,β不飽和ジカルボン酸無水物の共重合体の総質量に対して1~40質量%である、請求項6又は7に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項10】
前記(E)芳香族ビニル化合物とα,β不飽和ジカルボン酸無水物の共重合体の重量平均分子量が10000以上250000以下である、請求項6又は7に記載のポリアミド樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアミド樹脂組成物及び該ポリアミド樹脂組成物を含む成形体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ポリアミド樹脂は、強度、耐熱性、耐薬品性に優れるとともに、比重に優れていることから、自動車部品、機械部品、電気・電子部品などの分野で使用されている。特に、電気・電子部品用途において、難燃性に対する要求レベルは高く、本来ポリアミド樹脂の有する自己消火性よりもさらに高度な難燃性能が要求される。このため、アンダーライターズ・ラボラトリーのUL94規格における評価V-0に適合する検討が数多くなされている。
【0003】
このような難燃性ポリアミド樹脂の代表例として、臭素化ポリスチレンを用いた難燃性ポリアミド材料が挙げられる。
例えば、特許文献1では、リフローはんだ工程における耐熱性、難燃性及び流動性に優れるとともに、成形時における熱安定性が良好であるポリアミド樹脂組成物が開示されている。
特許文献2では、成形加工時の発生ガス量が大幅に低減され金型腐食性の極めて少ないポリアミド樹脂組成物が開示されている。
特許文献3では、高い難燃性や高いウェルド強度とともに靭性を付与したポリアミド樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-239842号公報
特開2007-154107号公報
特開2007-291249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、最近では、電気・電子部品の構造の複雑化により、薄肉化傾向にある。そして、従来の引張強度、難燃性等に加えて、成形時の流動性及びモールドデポジット(MD)等の成形加工性に優れた材料がより一層求められているが、上記文献では、必ずしも満足できるものではなかった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、押出加工性、成形加工性、及び薄肉での難燃性に優れるポリアミド樹脂組成物を提供することにある。
また、本発明は、難燃性に優れる、前記ポリアミド樹脂組成物を含む成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、ポリアミド樹脂組成物に含まれる臭素化ポリスチレンのドメインの単位面積を特定の範囲にすることにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
【0008】
[1] (A)ポリアミド、
(B)臭素化ポリスチレン、及び
(C)難燃助剤、
を含むポリアミド樹脂組成物であって、
分散した前記(B)臭素化ポリスチレンのドメインの数平均面積(B-na)が1.30μm

以上2.20μm

以下である、ポリアミド樹脂組成物。
【0009】
[2] 分散した前記(B)臭素化ポリスチレンの全ドメインのうち、0.8μm

以下の面積を有する(B)臭素化ポリスチレンのドメインの存在比率が30%未満である、[1]に記載のポリアミド樹脂組成物。
【0010】
[3] 分散した前記(B)臭素化ポリスチレンの全ドメインのうち、3.0μm

以上の面積を有する(B)臭素化ポリスチレンのドメインの存在比率が20%未満である、[1]又は[2]に記載のポリアミド樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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