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公開番号2025177357
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024084112
出願日2024-05-23
発明の名称貝類養殖方法及び貝類養殖装置
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類A01K 61/51 20170101AFI20251128BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】貝類を効率的に養殖するための貝類養殖方法及び貝類養殖装置を提供する。
【解決手段】貝類養殖装置を用いて、貝類を飼育する。この場合、貝類養殖装置10Aにおいて、所定間隔で配置された複数の第1付着板11に、貝類の稚貝を着底させて第1飼育を行ない、第1付着板11に対して第2付着板15を配置し、第2付着板15を用いて、切替タイミング内で移動した高活動性稚貝を抽出し、第1付着板11に残った稚貝を間引きして、第2付着板15の高活動性稚貝を用いて、第2飼育を行なう。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
貝類養殖装置を用いて、貝類を飼育する方法であって、
前記貝類養殖装置において、所定間隔で配置された複数の第1付着板に、前記貝類の稚貝を着底させて第1飼育を行ない、
前記第1付着板に対して第2付着板を配置し、
前記第2付着板を用いて、切替タイミング内で移動した高活動性稚貝を抽出し、
前記第1付着板に残った稚貝を間引きして、前記第2付着板の高活動性稚貝を用いて、第2飼育を行なうことを特徴とする貝類養殖方法。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記第2付着板を、隣接する前記第1付着板の間に挿入し、
前記第1付着板と前記第2付着板との間隔は、前記切替タイミング内に、前記高活動性稚貝が移動可能な距離であることを特徴とする請求項1に記載の貝類養殖方法。
【請求項3】
前記切替タイミングは、前記第2付着板に移動した前記高活動性稚貝の数量に応じたタイミングであることを特徴とする請求項1又は2に記載の貝類養殖方法。
【請求項4】
前記高活動性稚貝を用いて、配合餌料による前記第2飼育を行なうことを特徴とする請求項1又は2に記載の貝類養殖方法。
【請求項5】
貝類を飼育するための貝類養殖装置であって、
所定間隔で配置され、前記貝類の稚貝を着底させる複数の第1付着板と、
前記複数の第1付着板を固定する第1支持部と、を設けた第1ユニットと、
前記第1付着板の間に挿入されて、前記第1付着板から切替タイミング内で前記稚貝が移動可能な間隔に配置される複数の第2付着板と、
前記複数の第2付着板を固定する第2支持部と、を設けた第2ユニットと、を備えることを特徴とする貝類養殖装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、アワビ等の貝類を養殖するための貝類養殖方法及び貝類養殖装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
持続可能な水産資源の確保等を目的として、アワビ等の貝類の陸上養殖が検討されている(例えば、特許文献1)。この文献に記載された技術では、藻類を培養するための培養用の水の中に藻類を収容することにより藻類を培養する。そして、培養された藻類を、養殖の対象である貝類及びケイ酸カルシウム含有材料を収容した養殖用の水の中に供給する。藻類が供給された養殖用の水の中で貝類を養殖する。
【0003】
また、アワビの養殖において、海水を繰り返して利用する循環式陸上養殖の検討も行なわれている(例えば、非特許文献1)。この文献に記載された技術では、飼育水のpHを8.0以上に保つこと、及び水温は17℃以下に保つことで、天然の海域よりも速い成長速度を実現している。
【0004】
また、貝類は密集して飼育すると、餌や酸素が不足したり、病気や寄生虫が発生しやすくなったりする。そこで、個体間のスペースを確保することが検討されている(例えば、特許文献2)。この文献のホタテ用養殖篭は、付着網から落下した稚貝を受け止める底網を有する育成室と、付着室と育成室の側面を連続して覆う側網とを備える育成ユニットを上下に複数個連続して構成される。また、間引きをすることで、個体間のスペースを確保することもある。この間引きにより、個体ごとに十分な餌や酸素が行き渡る。その結果、成長速度が向上することにより、単位面積当たりの収穫量を増やすことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-156404号公報
特開2017-35077号公報
【非特許文献】
【0006】
大島義徳他,“アワビの循環式陸上養殖の研究”,[online],2020年12月,大林組技術研究所報,84号,p.1-6[令和6年2月25日検索],インターネット<URL:https://www.obayashi.co.jp/technology/shoho/084/2020_084_32.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、間引きには手間がかかる。例えば、健康な貝を選択的に残す必要がある。また、貝類を傷つけないように注意する必要もある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する貝類養殖方法は、前記貝類養殖装置において、所定間隔で配置された複数の第1付着板に、前記貝類の稚貝を着底させて第1飼育を行ない、前記第1付着板に対して第2付着板を配置し、前記第2付着板を用いて、切替タイミング内で移動した高活動性稚貝を抽出し、前記第1付着板に残った稚貝を間引きして、前記第2付着板の高活動性稚貝を用いて、第2飼育を行なう。
【0009】
上記課題を解決する貝類養殖装置は、所定間隔で配置され、前記貝類の稚貝を着底させる複数の第1付着板と、前記複数の第1付着板を固定する第1支持部と、を設けた第1ユニットと、前記第1付着板の間に挿入されて、前記第1付着板から切替タイミング内で前記稚貝が移動可能な間隔に配置される複数の第2付着板と、前記複数の第2付着板を固定する第2支持部と、を設けた第2ユニットと、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、貝類を効率的に養殖することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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