特許ウォッチ

公開番号2025176779
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024083086
出願日2024-05-22
発明の名称コネクタ
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類H01R 4/2433 20180101AFI20251128BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電線カバーをハウジングに装着することで電線を圧接端子に圧接する。
【解決手段】本開示のコネクタ10は、電線Wが圧接される圧接端子30と、圧接端子30が後方から挿入されるハウジング20と、ハウジング20の後端部に装着される電線カバー40と、を備え、電線カバー40は、ハウジング20に対して後方から装着されることで電線Wを前方に押し込んで圧接端子30に圧接させる押圧部44Aを有する。まず、ハウジング20に対して圧接端子30を後方から挿入する。次に、圧接端子30の後方に電線Wをセットし、電線カバー40をハウジング20に対して後方から装着する。このとき、電線カバー40の押圧部44Aが電線Wを前方に押し込み、圧接端子30に圧接する。したがって、電線カバー40をハウジング20に装着することで電線Wを圧接端子30に圧接することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
電線が圧接される圧接端子と、
前記圧接端子が後方から挿入されるハウジングと、
前記ハウジングの後端部に装着される電線カバーと、を備え、
前記電線カバーは、前記ハウジングに対して後方から装着されることで前記電線を前方に押し込んで前記圧接端子に圧接させる押圧部を有する、コネクタ。
続きを表示（約 98 文字）【請求項２】
前記電線カバーは、前記電線が圧接される際に前記押圧部によって押される被押圧部とは異なる部分を押圧して前記電線を仮保持する仮保持部を有する、請求項１に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、コネクタに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
電線カバーが装着されたコネクタとして、特開２０２３－１０２７５号公報（下記特許文献１）に記載のコネクタが知られている。コネクタは、合成樹脂製のハウジングと、電線の端末に接続された状態でハウジング内に保持された複数の雌端子と、を備えている。電線カバーは、ハウジングから後方に引き出された複数の電線を覆うようにしてハウジングの後端部に装着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２３－１０２７５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、ハウジングの後方に電線を引き出すスペースを十分に確保できない等の事情により、ハウジングの後端部から電線を下方に引き出したい場合には、雌端子の代わりに圧接端子を使用することが考えられる。その場合、電線を圧接端子に圧接した後に、その圧接端子をハウジング内に挿入することになるが、電線を軸とした圧接端子の軸回り方向の位置は圧接時に決まってしまうため、圧接端子をハウジング内に挿入しづらくなることがあり得る。このため、ハウジング内に圧接端子を挿入した後に、その圧接端子に対して電線を圧接することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本開示のコネクタは、電線が圧接される圧接端子と、前記圧接端子が後方から挿入されるハウジングと、前記ハウジングの後端部に装着される電線カバーと、を備え、前記電線カバーは、前記ハウジングに対して後方から装着されることで前記電線を前方に押し込んで前記圧接端子に圧接させる押圧部を有する、コネクタである。
【発明の効果】
【０００６】
本開示によれば、電線カバーをハウジングに装着することで電線を圧接端子に圧接することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
図１は、コネクタの左後方斜視図である。
図２は、コネクタの右後方斜視図である。
図３は、コネクタの分解斜視図である。
図４は、電線カバーの斜視図である。
図５は、電線カバーに樹脂が充填されたコネクタを上から見た図である。
図６は、図５のＡ－Ａ断面図である。
図７は、図５のＢ－Ｂ断面図である。
図８は、電線カバーに樹脂が充填されたコネクタを横から見た図である。
図９は、図８のＣ－Ｃ断面図である。
図１０は、図８のＤ－Ｄ断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
［本開示の実施形態の説明］
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
［１］本開示のコネクタは、電線が圧接される圧接端子と、前記圧接端子が後方から挿入されるハウジングと、前記ハウジングの後端部に装着される電線カバーと、を備え、前記電線カバーは、前記ハウジングに対して後方から装着されることで前記電線を前方に押し込んで前記圧接端子に圧接させる押圧部を有する。
【０００９】
コネクタの組み立ては以下のように行う。まず、ハウジングに対して圧接端子を後方から挿入する。次に、圧接端子の後方に電線をセットし、電線カバーをハウジングに対して後方から装着する。このとき、電線カバーの押圧部が電線を前方に押し込み、圧接端子に圧接する。したがって、電線カバーをハウジングに装着することで電線を圧接端子に圧接することができる。
【００１０】
［２］［１］に記載のコネクタにおいて、前記電線カバーは、前記電線が圧接される際に前記押圧部によって押される被押圧部とは異なる部分を押圧して前記電線を仮保持する仮保持部を有することが好ましい。
電線カバーがハウジングの後端部に装着されると、電線が押圧部によって圧接されるとともに仮保持部によって仮保持される。したがって、例えば電線カバーに樹脂を充填する際に電線が動かないように仮保持することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許