特許ウォッチ

公開番号2025175541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-03
出願番号2024081707
出願日2024-05-20
発明の名称緊急車両の通知方法及び通知装置
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G08G 1/0965 20060101AFI20251126BHJP(信号)
要約【課題】緊急車両が複数台ある場合に、自車両に対し適切な通知を行うことができる通知方法及び通知装置を提供する。
【解決手段】自車両へ接近している緊急車両の情報を自車両へ通知する処理を実行するコントローラによる緊急車両の通知方法において、自車両から所定範囲内において、自車両へ接近している複数の緊急車両を検知し、複数の緊急車両の台数を特定し、複数の緊急車両の各々について、位置、速度の少なくともいずれかを含む状態情報を抽出し、状態情報に基づいて、自車両への接近方向を少なくとも含む、自車両への通知内容を判断し、通知内容を、自車両へ通知する。
【選択図】図7A
特許請求の範囲【請求項１】
自車両へ接近している緊急車両の情報を前記自車両へ通知する処理を実行するコントローラによる緊急車両の通知方法において、
前記自車両から所定範囲内において、前記自車両へ接近している複数の緊急車両を検知し、
前記複数の緊急車両の台数を特定し、
前記複数の緊急車両の各々について、位置、速度の少なくともいずれかを含む状態情報を抽出し、
前記状態情報に基づいて、前記自車両への接近方向を少なくとも含む、前記自車両への通知内容を判断し、
前記通知内容を、前記自車両へ通知する、
緊急車両の通知方法。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記自車両へ接近していると検知された前記緊急車両のうち、前記自車両の位置を通過して前記自車両からの距離が大きくなっていると判定された場合、前記緊急車両の前記状態情報は、前記通知内容の判断から除外される、
請求項１に記載の緊急車両の通知方法。
【請求項３】
前記複数の緊急車両の位置、速度、接近方向の少なくともいずれかに基づいて、各々の前記通知内容の優先度を判定し、
前記優先度に応じて、各々の前記通知内容を前記自車両へ通知する、
請求項１又は２に記載の緊急車両の通知方法。
【請求項４】
各々の前記状態情報のうち、前記自車両の走行車線と対向する車線を走行して前記自車両へ接近している前記緊急車両の前記状態情報が抽出されたとき、前記状態情報に基づいて判定された前記通知内容と、前記自車両を前記走行車線の端に移動させることを促す報知情報と、を前記自車両へ通知する、
請求項３に記載の緊急車両の通知方法。
【請求項５】
前記走行車線と前記対向する車線との間を分離する分離帯がある際、前記通知内容及び前記報知情報は、前記自車両へ通知しない、
請求項４に記載の緊急車両の通知方法。
【請求項６】
各々の前記状態情報のうち、前記自車両の走行車線を走行して前記自車両へ接近している前記緊急車両の前記状態情報が抽出されたとき、前記状態情報に基づいて判定された前記通知内容と、前記自車両を前記走行車線の端に移動させることを促す報知情報と、を前記自車両へ通知する、
請求項３に記載の緊急車両の通知方法。
【請求項７】
各々の前記状態情報のうち、前記自車両が走行する交差点又は前記自車両の走行車線の前方の交差点において、前記自車両へ接近している前記緊急車両の前記状態情報が抽出されたとき、前記状態情報に基づいて判定された前記通知内容と、前記自車両が前記交差点内に位置する場合には前記交差点からの移動を促す報知情報と、前記自車両が前記交差点より手前に位置する場合には停止を促す報知情報と、を前記自車両へ通知する、
請求項３に記載の緊急車両の通知方法。
【請求項８】
前記自車両に設けられたディスプレイに、前記自車両を表示する画像と、前記複数の緊急車両を表示する画像と、前記自車両と前記緊急車両との間の距離又は前記緊急車両の前記接近方向のいずれかを表示する画像と、を表示する、
請求項３に記載の緊急車両の通知方法。
【請求項９】
前記複数の緊急車両を表示する画像のうち、前記優先度の高い前記緊急車両の画像を強調表示する、
請求項８に記載の緊急車両の通知方法。
【請求項１０】
自車両へ接近している緊急車両の情報を前記自車両へ通知する処理を実行するコントローラを備える緊急車両の通知装置において、
前記自車両から所定範囲内において、前記自車両へ接近している複数の緊急車両を検知する緊急車両検知部と、
前記複数の緊急車両の台数を特定する緊急車両台数特定部と、
前記複数の緊急車両の各々について、位置、速度の少なくともいずれかを含む状態情報を抽出する状態情報取得部と、
前記状態情報に基づいて、前記自車両への接近方向を少なくとも含む、前記自車両への通知内容を判断する通知内容判断部と、
前記通知内容を、前記自車両へ通知する通知部と、
を備える、緊急車両の通知装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、緊急車両の通知方法及び通知装置に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、緊急車両の位置や移動方向の情報を自車両に報知する装置及び方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－１２５００４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、自車両へ接近している緊急車両が複数台ある場合には、自車両に対し適切な通知を行うことができないことがあった。
【０００５】
本発明の目的は、緊急車両が複数台ある場合に、自車両に対し適切な通知を行うことができる通知方法及び通知装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一態様に係る通知方法は、自車両へ接近している緊急車両の情報を自車両へ通知する処理を実行するコントローラによる緊急車両の通知方法である。当該通知方法は、自車両から所定範囲内において、自車両へ接近している複数の緊急車両を検知し、複数の緊急車両の台数を特定し、複数の緊急車両の各々について、位置、速度の少なくともいずれかを含む状態情報を抽出し、状態情報に基づいて、自車両への接近方向を少なくとも含む、自車両への通知内容を判断し、通知内容を、自車両へ通知する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明の一態様に係る通知方法によれば、緊急車両が複数台ある場合に、自車両に対し適切な通知を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、実施形態に係る緊急車両の通知装置の構成を示すブロック図である。
図２は、緊急車両の通知装置が実行する処理ステップを時系列に並べたフローチャートである。
図３Ａは、緊急車両の通知装置の通知内容の説明図である。
図３Ｂは、緊急車両の通知装置の通知内容の説明図である。
図４Ａは、緊急車両の通知装置の交差点付近における通知内容の説明図である。
図４Ｂは、緊急車両の通知装置の交差点付近における通知内容の説明図である。
図５Ａは、緊急車両の通知装置の交差点付近における通知内容の説明図である。
図５Ｂは、緊急車両の通知装置の交差点付近における通知内容の説明図である。
図６は、緊急車両が複数台である場合の通知内容の説明図である。
図７Ａは、緊急車両が複数台である場合の交差点付近における通知内容の説明図である。
図７Ｂは、緊急車両が複数台である場合の通知内容の説明図である。
図８Ａは、緊急車両が複数台である場合の交差点付近における通知内容の説明図である。
図８Ｂは、緊急車両が複数台である場合の交差点付近における通知内容の説明図である。
図８Ｃは、緊急車両が複数台である場合の通知内容の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図面を参照しつつ、実施形態に係る緊急車両の通知方法及び通知装置及びその変形例、実施形態又はその変形例を適用した具体的な実施例を説明する。また、既に説明した構成と同様の機能を有する構成については、同様の符号を付して説明を省略する。
【００１０】
実施形態に係る緊急車両の通知装置を、自車両に設けられた出力部に緊急車両の通知を行う制御システムに適用して説明する。緊急車両の通知とは、自車両へ緊急車両が接近している場合に、自車両の出力部に緊急車両の情報を通知することをいう。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許