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公開番号2025174313
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024080554
出願日2024-05-16
発明の名称電子文書データ、電子文書の閲覧用電子機器
出願人個人
代理人
主分類G06F 40/103 20200101AFI20251120BHJP(計算;計数)
要約【課題】電子化された文書を閲覧する際の視認性を向上させ、読者の読書の精度および速度を向上させる電子機器および電子文書データの表示方法を提供する。
【解決手段】電子文書の閲覧用電子機器10による方法は、ワンライナー(1行)になっている複数の文に対して各文の切れ目を特定し文をそこで分割することと、各文の文頭が左端で揃うようにすることと、視認性向上を目的として単語に対してハイライト等の書式変更を施すことと、を含む。書式変更は、文書全体を俯瞰的に眺めるのを用意にする一方で、文の切れ目が見づらくなるデメリットを緩和し、さらに、規則的なルールに基づいて書かれた文書に対しての視認性向上の効果が増大する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電子文書の閲覧用電子機器であって、
表示位置情報を有する文字群で構成される第一の文字列データを入力する文字列データ入力装置と、
前記第一の文字列データを解析し、文の区切り位置を特定する区切り位置判定装置と、
前記区切り位置で第一の文字列データを分割し第二の文字列データ群を生成する分割装置と、
第一の行間を設定する行間設定装置と、
前記第二の文字列データ群を表示する表示装置と、を有し、
前記第一の文字列データおよび前記第二の文字列データ群は前記表示装置の表示域において折り返す可能性があり、
前記折り返し時には、前記第一の文字列データおよび前記第二の文字列データ群中のそれぞれの文字列データは自身に対し第二の行間をもって折り返され、
前記第一の行間は前記第二の行間よりも広く、
前記第一の文字列データには複数の文が含まれ、
前記第二の文字列データ群は第一の文字列データの表示が縦書きの場合は上端、横書きの場合は左綴りなら左端、右綴りなら右端がアライメントされた形で前記表示装置に表示されることを特徴とする、
電子文書の閲覧用電子機器。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記第一の文字列データは複数のパラグラフを持ち、
前記複数のパラグラフ間には第三の行間が存在し、
前記第一の行間は前記第二の行間よりも広く、前記第一の行間は前記第三の行間よりも狭い、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子文書の閲覧用電子機器。
【請求項3】
前記表示装置は、互いに隣接する前記複数のパラグラフの背景色と第三の行間部分の背景色を異なる形で表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載の電子文書の閲覧用電子機器。
【請求項4】
前記第一の文字列データもしくは前記第二の文字列データをトークナイズし、一定の単位で分割された第三の文字列データを出力するトークナイザーと、
前記第三の文字列データを引数として変更の是非を決定する条件式、および変更後の書式、の情報を有する関数データを入力する関数データ入力装置と、
前記第三の文字列データにたいして前記関数データを適用し、各文字群に対し第一の書式変更を適用し第四の文字列データを出力する演算装置と、を有し、
前記第一ないし第四の文字列データは書式情報を有する文字群で構成されることを特徴とする、
請求項1ないし3に記載の電子文書の閲覧用電子機器。
【請求項5】
前記第一の文字列データを構文解析し、名詞句とそれ以外という単位で分割された第五の文字列データを出力する構文解析装置を有し、
前記第一ないし第三の文字列データ、および前記第五の文字列データは書式情報を有する文字群で構成され、
前記第五の文字列データ中の前記名詞句は第二の書式変更が施され、
前記第二の書式変更は前記名詞句内で一様であることを特徴とする、
請求項1ないし3に記載の電子文書の閲覧用電子機器。
【請求項6】
請求項5および請求項6の両条件を満たす電子文書の閲覧用電子機器であって、
前記第一の書式変更と第二の書式変更は互いに異なることを特徴とする、
電子文書の閲覧用電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子文書を閲覧する際に利用される電子機器、および電子文書データの表示方法に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
電子文書は、紙の文書に比べ、環境への影響が少なく、経済的であり、アクセシビリティが高いといった多くの利点を持つ。さらに、電子文書はユーザーのニーズに応じて表示形式を柔軟に変更できるという特長も持ち合わせている。例えば、プログラムのソースコード表示時には、シンタックスハイライトを使用して文法に基づく色分けを行うことで、コードの視認性を向上させることが一般的である。また、Webブラウザでは、ユーザーが検索した単語やフレーズを自動的にハイライトし視覚的に強調することで、情報探索を容易にしている。加えて、電子文書にはクリックやタップで関連するテキスト要素を自動的にハイライトするなど、インタラクティブな機能も備わっており、これにより文書のナビゲーションが大幅に改善される。さらに、電子文書はコンピュータと連携することが可能で、例えばユーザーがハイライトしたいテキスト要素を自身で選択できるだけでなく、文書中で重要度の高いテキスト要素を自動的に計算することも可能である。これらのカスタマイズ機能は、例えば特開2021-176068号、特開2021-043924号、および特願2021-206548号公報に詳述されており、電子文書の利便性と機能性が大幅に向上していることが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021ー176068号公報
特開2021ー043924号公報
特開2020ー057337号公報
特願2021ー206548号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、電子文書の利用において、先行技術であるシンタックスハイライトや検索語のハイライトのような視認性を向上させる手法に関連している。
これらの手法は文書の構成要素や特定の単語に注目し、視覚的に強調することでテキストの視認性を高めるものである。
しかし、これらの方法では文書全体の構造や文脈を考慮した視認性の向上が不十分である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
電子文書の閲覧用電子機器10は以下を有する、すなわち、
表示位置情報を有する文字群で構成される第一の文字列データ12xを入力する文字列データ入力装置12と、
前記第一の文字列データ12xを解析し、文の区切り位置14xを特定する区切り位置判定装置14と、
前記区切り位置14xで第一の文字列データ12xを分割し第二の文字列データ群16xを生成する分割装置16と、
第一の行間18aを設定する行間設定装置18と、
前記第二の文字列データ群16xを表示する表示装置22と、を有し、
前記第一の文字列データ12xおよび前記第二の文字列データ群16xは前記表示装置22の表示域において折り返す可能性があり、
前記折り返し時には、前記第一の文字列データ12xおよび前記第二の文字列データ群16x中のそれぞれの文字列データは自身に対し第二の行間18bをもって折り返され、
前記第一の行間18aは前記第二の行間18bよりも広く、
前記第一の文字列データ12xには複数の文が含まれ、
前記第二の文字列データ群16xは第一の文字列データ12xの表示が縦書きの場合は上端、横書きの場合は左綴りなら左端、右綴りなら右端がアライメントされた形で前記表示装置22に表示されることを特徴とする、
電子文書の閲覧用電子機器10。
【発明の効果】
【0006】
従来の手法では、ハイライト等の書式変更が文書を俯瞰的に観察したり、読み戻るのを容易にするものの、文の切れ目が見づらくなるという問題が存在した。本発明では、すべての文の切れ目が、横書き(左綴)の場合は左端に、横書き(右綴)の場合は右端に、縦書きの場合は上端に配置されることで、この問題を解決している。さらに、規則的なルールに基づいて書かれた文書においては、本発明が提供する視認性向上の手法がそのルールを最大限活かすことにより、効果が増大する。これにより、文書全体の構造や文脈が一目で把握しやすくなり、読者が情報をより効率的に理解することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の構成要素を本発明の工程の流れとともに示した図である。
図2は、本発明の別の構成要素を本発明の工程の流れとともに示した図である。
図3は、本発明の別の構成要素を本発明の工程の流れとともに示した図である。
図4は、リンク部が名詞句であることを説明したもの。
図5は、本発明を適用する前の文書。
図6は、図5に対し本発明を適用したもの。
図7は、図6に対しパラグラフの背景色を変更したもの。
図8は、図5に対し各単語に各色のハイライトを施したもの。
図9は、図8に対し本発明を適用したもの。
図10は、図5に対し名詞句を書式変更したもの。
図11は、図10に対し本発明を適用したもの。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明では、まず、ユーザーから提供される第一の文字列データ12xを受け入れる文字列データ入力装置12を用意する。この入力装置は、HTML、PDF、電子書籍フォーマット(EPUB、MOBI、AZW3など)、TeX、Markdown、DOCX等の形式で提供される書式情報を含む文字群12cを受け取る機能を有している。これらの書式情報12sには、フォントの種類、太字、斜体、下線、マーカー、色、文字の大きさなど、読者の視認性に影響を与える要素が含まれており、文書の読みやすさと内容の理解を促進するために重要である。未デジタル化の文書や紙の文書に関しては、光学的文字認識(OCR)技術を使用してデータを電子形式に変換し、システムに入力することが可能である。文字列データ入力装置12は、記憶装置(HDDやSSDなど)やサーバーを介して操作されることが一般的であり、文字列データを提供する任意の装置を使用してデータの受け取りが行われる。入力された文字列データ12xは、本発明による加工処理が行われる前の段階までのデータを処理し、保持する役割を担う。
【0009】
本発明では、第一の文字列データ12xが複数の文12xsを含む場合がある。初めに、このデータを文の区切り位置判定装置14で解析し、各文の区切り位置14xを特定することが重要である。具体的には、日本語の文では「。」、「.」、「:」、「;」などの句点を用いて各文の区切り位置14xを特定するのが一般的である。一方、英語の場合、分割がより複雑であり、例えば「.」が数値の小数点として使用される場合(例:3.14)を考慮する必要がある。簡易的には、ピリオドの後にスペースが続き、その後に大文字が始まる場合を各文の区切り位置14xと見做すルールベースのアプローチを採用することが効果的である。また、ピリオドに品詞タグ(POSタグ)を付与する機械学習タスクを導入し、より精確な特定を行うことも有益である。例えば、単語の省略を表すドットとピリオドを区別することが可能である。さらに、HTMLのレイアウト情報(例えば、pタグやh1タグ、h2タグ、h3タグなど)や、改行に伴う字下げ(段落の開始)を利用することも、文の区切り位置14xを特定するのに有効である。これらの分析を通じて、文分割装置16は第一の文字列データ12xを適切に分割し、第二の文字列データ群16xを生成する。
【0010】
本発明では、第一の文字列データ12xが表示レイアウトデータ12zを有していることも重要である。特にHTMLの場合、pやdivといった構造情報を持つタグや、それに関連付けられたCSSなどのスタイルによって管理される。説明のための具体的な実施例として、第一の文字列データ12xがp要素(paragraph、パラグラフ)に所属している場合を考える。この場合、生成される第二の文字列データ群16xも同一のp要素に所属させるが、各データ間には改行を挟み、行間設定装置18により適切な行間18xを設定することが求められる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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