TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025172885
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-26
出願番号
2025142710,2022532762
出願日
2025-08-28,2020-12-03
発明の名称
腫瘍治療のための二重特異性融合タンパク質
出願人
江蘇康寧杰瑞生物制薬有限公司
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C07K
16/46 20060101AFI20251118BHJP(有機化学)
要約
【課題】二量体を必要とする被験者の腫瘍治療のための医薬調製における二量体の使用、及び二量体を提供する。さらに、免疫チェックポイント阻害薬に治療抵抗性を示す被験者における腫瘍の治療方法も提供する。
【解決手段】二つ以上の免疫グロブリン単一可変ドメイン(ISVD)を含み、ISVDの少なくとも一つは、PD-L1に対して特異的であり、ISVDの少なくとも一つは、CTLA4に対して特異的である二量体が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
腫瘍を治療するための医薬の調製における二量体の使用であって、以下:前記二量体は2つのポリペプチド鎖によって形成され、前記2つのポリペプチド鎖の各々は抗体Fcサブユニットを含み、前記二量体は2以上の免疫グロブリン単一可変ドメイン(ISVD)を含み、前記ISVDの少なくとも1つはPD-L1に対して特異であり、前記ISVDの少なくとも1つはCTLA4に対して特異であることを特徴とする、使用。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記2つのポリペプチド鎖の少なくとも1つが、PD-L1に特異的なISVD及びCTLA4に特異的なISVDの両方を含む、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
前記2つのポリペプチド鎖の各々が、PD-L1に特異的なISVDとCTLA4に特異的なISVDの両方を含む、請求項1~2のいずれか一項に記載の使用。
【請求項4】
前記2つのポリペプチド鎖の一方または両方について、PD-L1に特異的な前記ISVDが、任意にリンカーを介して、CTLA4に特異的な前記ISVDに融合される、請求項1~3のいずれか一項に記載の使用。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の使用であって、前記2つのポリペプチド鎖のうちの1つまたは両方について:
PD-L1に特異的な前記ISVDは、任意にリンカーを介して、CTLA4に特異的な前記ISVDに融合され;そしてCTLA4に特異的な前記ISVDは、任意にリンカーを介して、前記抗体Fcサブユニットに融合される、使用。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の使用であって、前記2つのポリペプチド鎖のうちの1つまたは両方について:
PD-L1に特異的な前記ISVDのC末端は、任意にリンカーを介して、CTLA4に特異的な前記ISVDのN末端に融合され;及び
CTLA4に特異的な前記ISVDのC末端は、任意にリンカーを介して、前記抗体FcサブユニットのN末端に融合される、使用。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の使用であって、前記2つのポリペプチド鎖のうちの1つまたは両方について:
PD-L1に特異的な前記ISVDは、CTLA4に特異的な前記ISVDに、任意選択でリンカーを介して融合され、
及び
PD-L1に特異的な前記ISVDは、任意にリンカーを介して、前記抗体Fcサブユニットに融合される、使用。
【請求項8】
請求項7に記載の使用であって、前記2つのポリペプチド鎖の一方または両方について:CTLA4に特異的な前記ISVDのC末端は、任意にリンカーを介して、PD-L1に特異的な前記ISVDのN末端に融合され;及び
PD-L1に特異的な前記ISVDのC末端は、任意にリンカーを介して、前記抗体FcサブユニットのN末端に融合される、使用。
【請求項9】
前記抗体Fcサブユニットが、IgG Fcサブユニットに由来する、請求項1~8のいずれか一項に記載の使用。
【請求項10】
前記IgGがヒトIgG1である、請求項9に記載の使用。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二量体を必要とする被験者の腫瘍治療のための医薬調製における二量体の使用、及び各々が抗体Fcサブユニットを含む、二つのポリペプチド鎖から形成される二量体に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
PD1/PD-L1相互作用の遮断により、腫瘍特異的T細胞免疫の増強が期待され、ひいては免疫系による腫瘍細胞の除去につながると考えられる。プログラム細胞死リガンド‐1(PD‐L1)は、抗原提示細胞及び多くのヒト腫瘍細胞に発現し、PD‐1への結合時にT細胞活性化及びサイトカイン分泌をダウンレギュレートすることが示されている。
【0003】
同様に、細胞傷害性Tリンパ球抗原4(CTLA4)のような免疫調節分子の廃止は、腫瘍退縮を誘導し、免疫系の操作により患者の生存を延長する新しい、有望な戦略として期待されている。抗CTLA4抗体(イピリムマブなど)も腫瘍の治療のために開発され、市販されている。
【0004】
最近では、PD1/PD‐L1抗体とCTLA4抗体を別々に静脈内投与する併用療法の報告が示された。しかしながら、これらの併用療法には多くの欠点がある。例えば、患者にとって不便さや痛みが増し、複数の薬剤の製造及び特性把握が困難になるなどの問題がある。さらに、最適とはいえない有効性及び安全性の問題も報告されている。従って、腫瘍の治療のための新たな有望な薬剤、特に様々な標的に同時に作用することができる薬剤に対する未だ満たされていない医学的ニーズが存在する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、二つのポリペプチド鎖モノマーの各々が抗体Fcサブユニットを含む、二つのポリペプチド鎖モノマーを含む、それを必要とする被験者の腫瘍を治療するための医薬調製における二量体の使用を提供する。前記二量体は、二つ以上の免疫グロブリン単一可変ドメイン(ISVDs)を含み、ISVDsの少なくとも一つはPD-L1に特異的であり、ISVDsの少なくとも一つはCTLA4に特異的である。本開示はまた、それを必要とする被験者における腫瘍を治療するための方法を提供し、前記方法は、免疫チェックポイント阻害薬の治療に対して抵抗性を示す前記被験者に対し、有効量の二量体を被験者に投与することを含む。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一形態では、本開示は、それを必要とする被験者の腫瘍を治療するための医薬の調製における二量体の使用を提供し、前記二量体は、二つのポリペプチド鎖によって形成される二量体であり、前記二つのポリペプチド鎖の各々は、抗体Fcサブユニットを含み、前記二量体は、二つ以上の免疫グロブリン単一可変ドメイン(ISVDs)を含み、前記ISVDの少なくとも一つは、PD-L1に対して特異的であり、前記ISVDの少なくとも一つは、CTLA4に対して特異的である。
【0007】
いくつかの実施形態では、前記二つのポリペプチド鎖の少なくとも一つは、PD-L1に特異的なISVD及びCTLA4に特異的なISVDの両方を含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記二つのポリペプチド鎖の各々は、PD-L1に特異的なISVD及びCTLA4に特異的なISVDの両方を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記二つのポリペプチド鎖の一方又は両方について、PD-L1に特異的な前記ISVDは、任意にリンカーを介して、CTLA4に特異的な前記ISVDに融合される。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記二つのポリペプチド鎖の一方又は両方について:PD-L1に特異的な前記ISVDは、任意にリンカーを介して、CTLA4に特異的な前記ISVDに融合され;及びCTLA4に特異的な前記ISVDは、任意にリンカーを介して、前記抗体Fcサブユニットに融合される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
クミアイ化学工業株式会社
多形
29日前
東ソー株式会社
タンパク質の発現方法
2か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
3か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
29日前
栗田工業株式会社
ギ酸の回収方法
1か月前
株式会社トクヤマ
ホルムアミド化合物の製造方法
3か月前
株式会社コスモス
液状炭化水素の増産方法
3か月前
株式会社トクヤマ
チオラクトン誘導体の製造方法
2か月前
株式会社コスモス
液状炭化水素の増産方法
3か月前
東ソー株式会社
イソシアネート化合物の製造方法
3か月前
株式会社トクヤマ
ベンザゼピン化合物の製造方法
3か月前
株式会社トクヤマ
チオファニウム塩誘導体の製造方法
1か月前
株式会社トクヤマ
チオファニウム塩臭化物の製造方法
8日前
国立大学法人東京農工大学
深共晶溶媒
3か月前
本田技研工業株式会社
CO2変換方法
1か月前
大阪瓦斯株式会社
メタン製造システム
1か月前
三菱ケミカル株式会社
アルコールの製造方法
2か月前
株式会社トクヤマ
アシル化ベンゼン誘導体の酸塩の製造方法
3か月前
JNC株式会社
有機ケイ素化合物およびこれを用いた重合体
3か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
2か月前
JNC株式会社
有機ケイ素化合物およびこれを用いた重合体
3か月前
ステラケミファ株式会社
リン化合物の製造方法
今日
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
2か月前
個人
IL-17産生誘導能を有する化合物及びその用途
1か月前
キヤノン株式会社
有機金属錯体及び有機発光素子
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
3か月前
株式会社プロテリアル
触媒複合物を用いたメタネーション反応器
9日前
デンカ株式会社
有機酸又はその塩の製造方法
2か月前
国立大学法人京都大学
抗がん剤
3か月前
岐阜市
化合物、アジュバント組成物および医薬組成物
1か月前
国立大学法人岩手大学
反応性付与化合物
3か月前
株式会社 MTG
ツバキ科ツバキ属の若葉からのエラグ酸製造方法
2か月前
株式会社成和化成
アスコルビン酸誘導体又はその塩及びその化粧料
1か月前
日油株式会社
ペルフルオロアシル過酸化物の製造方法。
1か月前
花王株式会社
抗ヒトノロウイルス抗体
1か月前
地方独立行政法人青森県産業技術センター
プロテオグリカンの分離法
2か月前
続きを見る
他の特許を見る