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公開番号
2025172864
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-26
出願番号
2025141835,2022532697
出願日
2025-08-28,2020-12-03
発明の名称
最適化されたGIPペプチド類縁体
出願人
アンタグ セラピューティクス エーピーエス
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
14/575 20060101AFI20251118BHJP(有機化学)
要約
【課題】グルコース依存性インスリン分泌刺激ペプチド(GIP)受容体のアンタゴニストである、GIP由来ペプチド類縁体を提供する。
【解決手段】特定の配列を有する、GIP由来ペプチド類縁体が提供される。GIPペプチド類縁体は、アミノ酸置換A13Aibおよび/またはN24Eを含むことにより最適化され、リンカーあり/なしで共役した脂肪酸であり、そのため、改善された溶解性および/または物理的安定性を有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アミノ酸配列の配列番号1:
TIFF
2025172864000133.tif
32
162
(式中、X
1
は、任意のアミノ酸であるか省略されている)
からなるグルコース依存性インスリン分泌刺激ペプチド(GIP)類縁体、またはその機能的変異体であって、前記変異体が、配列番号1の任意のアミノ酸で1個から8個の別個のアミノ酸置換を有し、
配列番号1、またはその機能的変異体の24位でのNが、Eで置換されている、および/または配列番号1、またはその機能的変異体の13位でのAが、2-アミノイソ酪酸(Aib)で置換されており、
Zが、エキセンディン-4(31-39)のC末端の1つまたは複数のアミノ酸残基を含むペプチド(PSSGAPPPS;配列番号67;CE31-39)であるか省略されており、そして
前記ペプチドまたはその前記機能的変異体が、配列番号1の任意の位置での1つのアミノ酸残基で、またはZ配列番号67;CE31-39の任意の位置での1つのアミノ酸残基で1つの脂肪酸分子を結合することにより修飾されている、
グルコース依存性インスリン分泌刺激ペプチド(GIP)類縁体。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
TIFF
2025172864000134.tif
38
162
TIFF
2025172864000135.tif
33
162
TIFF
2025172864000136.tif
32
162
(式中、X
1
は、任意のアミノ酸であるか省略されている)
からなる群より選択されるアミノ酸配列からなるGIP類縁体、またはその機能的変異体であって、前記変異体が、配列番号2(24位でのEを除く);配列番号3(13位でのAibを除く);ならびに配列番号4(13位でのAibおよび24位でのEを除く)の任意のアミノ酸で1個から8個の別個のアミノ酸置換を有しており;
Zが、エキセンディン-4(31-39)のC末端の1つまたは複数のアミノ酸残基を含むペプチド(PSSGAPPPS;配列番号67;CE31-39)であり、そして
前記ペプチド、またはその前記機能的変異体が、配列番号2~4の任意の位置での1つのアミノ酸残基で、またはZ配列番号67;CE31-39の任意の位置での1つのアミノ酸残基で1つの脂肪酸分子を結合することにより修飾されている、
GIP類縁体。
【請求項3】
GIPRのアンタゴニストである、請求項1から2のいずれか一項に記載のGIPペプチド類縁体。
【請求項4】
pH7から9、例えば、pH7から8.5、例えば、pH7.0から8.0またはpH7.5から8.5で、GIP(3-30)と比較して、および/またはAT364(配列番号6)と比較して、改善された溶解性を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のGIPペプチド類縁体。
【請求項5】
少なくとも1mg/ml、例えば、少なくとも5mg/ml、例えば、少なくとも7.5mg/ml、例えば、少なくとも10mg/ml、例えば、少なくとも15mg/mlの水溶解性を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のGIPペプチド類縁体。
【請求項6】
pH7から9、例えば、pH約7.5または約8.で、少なくとも1mg/ml、例えば、少なくとも5mg/ml、例えば、少なくとも7.5mg/ml、例えば、少なくとも10mg/ml、例えば、少なくとも15mg/mlの水溶解性を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載のGIPペプチド類縁体。
【請求項7】
約24時間を超えるThTアッセイにおけるフィブリル化遅延時間、例えば、約50時間を超えるThTアッセイにおけるフィブリル化遅延時間、例えば、約96時間を超えるThTアッセイにおけるフィブリル化遅延時間、例えば、約168時間を超えるThTアッセイにおけるフィブリル化遅延時間により測定されたような改善された物理的安定性を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載のGIPペプチド類縁体。
【請求項8】
pH7から9、例えば、pH7から8.5、例えば、pH7.0から8.0またはpH7.5から8.5で、GIP(3-30)と比較して、および/またはAT364(配列番号6)と比較して、改善された物理的安定性を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載のGIPペプチド類縁体。
【請求項9】
前記ペプチド、またはその機能的変異体が、配列番号1~4のいずれか1つの3位から29位での1つのアミノ酸残基で1つの脂肪酸分子を結合することにより修飾される、請求項1から8のいずれか一項に記載のGIPペプチド類縁体。
【請求項10】
少なくとも80%、例えば、少なくとも85%、例えば、少なくとも90%、例えば、少なくとも95%、例えば、約100%のGIPR活性を阻害する、請求項1から9のいずれか一項に記載のGIPペプチド類縁体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、グルコース依存性インスリン分泌刺激ペプチド(GIP)受容体のアンタゴニストである、GIP由来ペプチド類縁体に関する。これらのGIPペプチド類縁体は、アミノ酸置換A13Aibおよび/またはN24Eを含むことにより最適化され、リンカーあり/なしで共役した脂肪酸であり、そのため、GIP受容体での拮抗効果を保持するか、さらには改善する一方で、改善された溶解性および/または物理的安定性を有する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
グルコース依存性インスリン分泌刺激ペプチド(GIP)は、食事後の腸のK細胞から分泌されるホルモンである
1
。その姉妹ホルモンであるグルカゴン様ペプチド1(GLP―1)と同様に、GIPは、強力なインスリン分泌促進物質である
2
。GLP-1のグルカゴン抑制効果
3,4
とは対照的に、GIPは、特定の条件下でグルカゴン放出特性を提示することが示されている(
3,5~13
)。GIPの生物学を理解することにおける関心は、齧歯類GIPR(GIP受容体)と脂肪症との関連により強められる
14~21
。ヒトにおいて、あまり明確ではないが、同様に、脂肪組織におけるGIPR発現
22
、高BMIと増加したGIPレベルとの関連
22,23
、高インスリンおよび高グルコースの状態でのGIP投与に続く増加した脂肪組織の血流およびTAG(トリアシルグリセロール)沈着
24
、食事療法を行なっている肥満小児において観察された減少した基準GIPレベルおよび食後のGIPレベル
25
、ならびに、高脂肪食を摂取した健康な若年男性において観察された増加した空腹時GIPレベル
26
の実証を伴う、脂肪代謝におけるGIPの役割についての証拠がある。
【0003】
したがって、GLP-1受容体アンタゴニストであるエキセンディン(9-39)の発見
27,28
に続いてGLP-1の理解の進歩を証明した研究者からの一般的な要求に加えて、抗肥満薬としての能力は、強力なGIPRアンタゴニストの開発のためにさらなる注目を惹きつけている。GIPの機能に拮抗するために、多くの異なる戦略、例えば、小分子受容体アンタゴニスト
29
、GIPに対する免疫化
30~32
、拮抗特性を有するGIP分子の種々の切断および突然変異
33~39
、そして最近では、GIPRに対する強力なアンタゴニスト抗体
40
が着手されている。
【0004】
生理学的条件下で、42のアミノ酸ホルモンであるGIPは、GIP分子の3番目の位置で開裂してGIP(3-42)を生じる酵素ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP-4)により分解される。合成ブタGIP3-42は、生理学的濃度で、ブタまたは灌流ラット膵臓において拮抗特性を示さなかったが、インビトロではヒトGIPRに拮抗した
41
。多くのペプチドホルモンは、翻訳後修飾されており、結果として、異なる長さおよびアミノ酸修飾を有する種々の生物学的形状となる
42,43
。したがって、GIP(1-30)が翻訳後プロセシングの結果として生じること
44
およびそれがGIPRに対するアゴニストであること
33,45
が示されている。GIP(1-30)がヒトにおける循環に分泌される場合、DPP-4により触媒された開裂は、結果としてGIP(3-30)となるであろう。天然のGIP(3-30)の配列は、EGTFISDYSIAMDKIHQQDFVNWLLAQK(配列番号68)である。
【0005】
しかし、GIP(3-30)は、約7.5の中性pHで難溶性であり、そのため、医薬品投与に適していない。
【0006】
それに基づいて、GIP受容体で充分に高い拮抗活性を有することに加えて、水性液体媒体中で充分に溶解性があり(特に、GIP(3-30)がない場合でのpH約7.5のような生理学的pHで)、安定している、例えば、物理的に安定していることが、GIPペプチド類縁体にとって必要である。これらの類縁体は、即時注射に適合した、すぐに使用することができる液体医薬製剤の形状で好都合に提供される可能性があり、使用前に充分に長い期間貯蔵することができる可能性がある。
【発明の概要】
【0007】
本発明者らは、アミノ酸置換A13Aibおよび/またはN24Eを含み、驚いたことに、結果として、改善された溶解性および/または物理的安定性のような最適化された特性となり、同様に、保持またはさらには改善された拮抗特性となる、GIPRのアンタゴニストであるアシル化GIPペプチドを同定した。これにより、それらは、多くの治療用途において潜在的に有用となる。
【0008】
本開示のGIPペプチドは、天然のGIP(1-42)と比較してN末端が切断されており、GIP(1-42)の1位および2位の最初の2つのアミノ酸を少なくとも含まない。
【0009】
一態様において、本開示は、アミノ酸配列の配列番号1:
【0010】
TIFF
2025172864000001.tif
32
165
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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