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公開番号2025172024
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2025077772
出願日2025-05-08
発明の名称産業用ロボットのアクティブサポート
出願人ファナック アメリカ コーポレイション
代理人個人,個人,個人
主分類G06Q 10/20 20230101AFI20251113BHJP(計算;計数)
要約【課題】産業用ロボットのための自動化サポートのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】システムは、顧客サイトの全てのロボットと通信し、データをリモート診断システムにアップロードするデータ収集装置を含む。方法は、アラーム発生時に自動的に起動されるか、ロボット作業者又は遠隔のサポートチームによって起動される。起動すると、特定の診断ファイルが、取得され、影響を受けたロボットの制御装置からデータ収集装置に送られ、リモート診断システムに送信される。システムは、知識ベースを使用して診断ファイルから問題の原因を診断し、サポートチームの担当者も診断に関与する。問題を修正してロボットを稼働状態に戻すために、診断内容に基づいて、更新されたソフトウェア又は構成ファイルが、影響を受けたロボットに送信され、ロボット作業者に指示が送られるか、又は現場サービス技術者の訪問がスケジュールされる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
産業用ロボットのためのアクティブサポートを提供する方法であって、
工場にあるロボットに、解決を要する問題が発生したかを判断することと、
前記問題の診断に必要な1つ又は複数の診断ファイルを識別することと、
前記診断ファイルを、前記工場に配置されたデータ収集装置によって、前記ロボットの制御装置から前記データ収集装置に転送することと、
前記診断ファイルを、前記データ収集装置によって、前記工場から離れて配置されたクラウドベースの診断システムにアップロードすることと、
前記診断システムによって、前記工場のロボット作業者及び前記工場から離れて位置するサポートチームに、前記診断ファイルが利用可能になったことを通知することと、
前記診断ファイルに基づいて、前記問題の診断内容を決定することと、
前記診断内容に基づいて前記問題を解決することと、
を含む、方法。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記ロボットに解決を要する問題が発生したかを判断することは、前記ロボット作業者によって行われ、前記ロボット作業者は次に、前記問題を前記サポートチームに通知する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ロボットに解決を要する問題が発生したかを判断することは、前記ロボットの前記制御装置によって行われ、前記制御装置は次に、アラーム又はエラーコードを前記データ収集装置に通知する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ロボットに解決を要する問題が発生したかを判断することは、前記サポートチームによって行われ、前記サポートチームは次に、前記問題に関する情報を、前記ロボット作業者及び前記データ収集装置の双方に通信する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
1つ又は複数の診断ファイルを識別することは、前記ロボットの前記制御装置又は前記データ収集装置によって、アラーム又はエラーコードに基づいて行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
1つ又は複数の診断ファイルを識別することは、前記サポートチームによって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記問題の診断内容を決定することは、前記診断システムによって、前記診断ファイルを、以前のロボットの問題及び診断内容の知識ベースに保存されているファイルと比較することによって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記問題の診断内容を決定することは、前記サポートチームによって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記問題の診断内容を決定することは、前記ロボット作業者によって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記診断内容に基づいて前記問題を解決することは、前記ロボット作業者又はサービス技術者が、前記ロボット又は前記制御装置に対してアクションを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、産業用ロボットのサポートサービスの分野に関し、特には、問題が検出されたときに起動され、遠隔サポートシステムと顧客サイトのロボット制御装置との間の通信を確立し、影響を受けたロボット制御装置から遠隔サポートシステムに診断ファイルを送信し、問題の原因を診断し、修正データ及び/又は指示を遠隔サポートシステムから影響を受けたロボットに送信する、産業用ロボットの自動化サポートを提供するためのシステム及び方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
産業用ロボットを使用して、製造、組み立て、及び材料移動の操作を幅広く実行することはよく知られており、最新の製造設備は、生産プロセスを自動化するために種々のロボットを使用することが多い。ロボットは、動作性能の速度及び信頼性、スプレー塗装ブース等の危険な環境での作業能力、重量物の持ち上げ及び移動を繰り返す能力等、多くの工場操作について人間の労働よりも大きな利点を提供する。しかし、産業用ロボットには問題がないわけではない。ロボットも他の機械と同様に、動作に影響を及ぼす様々な問題(故障、エラー、故障モード等として知られる)の影響を受けやすい。これらの問題は、ロボット制御装置で実行されているソフトウェアで発生する場合があり、或いは、軸受等のロボットの機械的構成要素や、関節モータ等の電気的構成要素に影響する場合がある。
【0003】
ロボットに問題が発生すると、多くの場合、その問題は、そのロボットの使用を停止させる必要がある。従って、ダウンタイム及び生産性の損失を最小化するために、問題をできるだけ早く診断し修正することが不可欠である。このことは、1台のロボットが停止すると、多くの他の装置に悪影響を及ぼす可能性があるという事実を考慮すると、特に妥当する。例えば、一連の刻印プレス機及びテンディングロボットを備えた順送型刻印ラインでは、1つのテンディングロボットが停止すると、そのロボットが修理されて再稼働するまで、刻印ライン全体が停止する。
【0004】
ロボットのダウンタイムを最小化するために、様々な方法が試みられている。多くのロボット顧客は、工場で稼働するロボットの多くのパラメータを監視し、データ分析及び予測を用いて故障が発生する前に、潜在的な問題を特定するという予防的な対策を採用している。これらの技術は、定期的な予防保守活動中にロボットの構成要素を検査、修理及び/又は交換することを可能にするため、生産作業中に予想外に発生する問題の数を減らすという点で有効である。しかしながら、これらの予防的な対策にもかかわらず、ロボットには依然として、ダウンタイムにつながる問題が発生する。
【0005】
ロボットの動作中に問題が発生すると、ロボット制御装置においてアラームが作動し、そのアラームは、アラーム又はエラーの性質及び重大度を示す。場合によっては、ロボットの作業者が、単純な保守又は修理作業を行い、ロボットを稼働状態に戻すことができる。しかし多くの場合、ロボットの作業者は、アラームコードの詳細を理解したり、根本的な問題を修正するために必要な修理を行ったりするために必要な知識又は経験を有していない。このような場合、作業者はロボットメーカーのサービスセンターに連絡し、サービスサポートを依頼する必要がある。
【0006】
ロボットメーカーのサービスセンターは、顧客サイトにおけるサーバデバイスへのネットワーク接続を有することが知られており、サーバデバイスは、そのサイトにおけるロボット制御装置の全てと通信する。この通信ネットワークにより、影響を受けたロボット制御装置からサービスセンターの技術者へデータファイルを転送することができ、技術者は問題の解決を試みることができる。しかしながら、既存の方法では、サービスセンターの技術者は、どのデータファイルを探すべきかをロボットの作業者に説明する必要があり、次に作業者は、遠隔の技術者にファイルを電子メールで手動で送信しなければならない。技術者が、追加データが必要であると判断すると、このプロセスは2~3回行われる場合がある。さらに、制御装置がリブートされると、問題が発生した瞬間のロボットの状態に関する重要なデータが永久に失われる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の状況に照らして、ロボットの問題を迅速かつ確実に診断して修復できる、ロボットの自動サポートを提供するための改善されたシステム及び方法が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の教示に従って、産業用ロボットの自動化されたサポートのためのシステム及び方法が提供される。このシステムは、顧客サイトの全てのロボットと通信し、遠隔診断システムにデータをアップロードするデータ収集装置を含む。この方法は、問題の検出時に自動的に起動されるか、ロボット制御装置にアラームが表示されたときにロボットの作業者によって起動されるか、又は、遠隔のサポートチームによって起動される。起動時に、特定の診断ファイルが取得され、影響を受けたロボットの制御装置からデータ収集装置に、さらに遠隔の診断システムに送信される。システムは、診断ファイルから問題の原因を診断することを試みるために知識ベースを使用し、サポートチームの人員も診断に関与する。診断に基づいて、更新されたソフトウェア又は構成ファイルが、問題を修正してロボットを稼働状態に戻すために、影響を受けたロボットに送信され、ロボットの作業者に指示が与えられ、かつ/又は、より複雑な修理が必要とされる場合、現場サービス技術者の訪問がスケジュールされる。
【0009】
開示されたシステム及び方法の追加の特徴は、添付の図面と併せて、以下の説明及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施形態に係る、作業者がサポートシステムを手動で起動する第1のモードにおける、遠隔サポートセンターの人員が顧客サイトで産業用ロボットに自動サポートを提供するためのシステムの概略図である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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