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公開番号2025171575
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024077067
出願日2024-05-10
発明の名称塗布システム及び塗布方法
出願人株式会社ミマキエンジニアリング
代理人個人,個人
主分類B05C 9/12 20060101AFI20251113BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】媒体における塗布領域に機能性粉体含有液を適切に塗布する。
【解決手段】機能性粉体含有液であるパール塗布液を媒体へ塗布する塗布システム10であって、紫外線硬化型のパール塗布液を媒体へ吐出する吐出部を有する塗布液吐出装置14と、パール塗布液を硬化させる紫外線を発生する紫外線照射部である塗布液硬化装置16とを備え、塗布液吐出装置14の吐出部は、パール塗布液の塗布領域内の一部の位置を吐出位置にして、塗布領域へパール塗布液を吐出し、吐出位置は、塗布領域の縁部から離間した位置であり、塗布液硬化装置16は、吐出位置へ吐出されたパール塗布液が塗布領域内で広がり、縁部へ達した後に、紫外線を照射して、パール塗布液を硬化させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
所定の機能を有する粉体である機能性粉体を含む液体である機能性粉体含有液を媒体へ塗布する塗布システムであって、
紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化型の前記機能性粉体含有液を前記媒体へ吐出する機能性粉体含有液吐出部と、
前記媒体に吐出された前記機能性粉体含有液を硬化させる紫外線を発生する紫外線照射部と
を備え、
前記機能性粉体含有液吐出部は、前記機能性粉体含有液が塗布される領域である塗布領域に対し、前記塗布領域内の一部の位置を吐出位置にして、前記塗布領域へ前記機能性粉体含有液を吐出し、
前記吐出位置は、前記塗布領域の縁部から離間した位置であり、
前記紫外線照射部は、前記吐出位置へ吐出された前記機能性粉体含有液が前記塗布領域内で広がり、前記縁部へ達した後に、前記紫外線を照射して、前記機能性粉体含有液を硬化させることを特徴とする塗布システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
インクジェット方式でインクを吐出するインクジェットヘッドを更に備え、
前記インクジェットヘッドによりインクの層を重ねて形成し、前記塗布領域の周囲を囲む枠状の凸部を形成することで、前記塗布領域となる範囲を前記媒体に設定することを特徴とする請求項1に記載の塗布システム。
【請求項3】
前記インクジェットヘッドにより、更に、前記媒体へ画像を描くことを特徴とする請求項2に記載の塗布システム。
【請求項4】
前記塗布領域は、前記塗布領域の周囲を囲むマスクを前記媒体に形成することで、前記媒体に設定されることを特徴とする請求項1に記載の塗布システム。
【請求項5】
インクジェット方式でインクを吐出するインクジェットヘッドを更に備え、
前記インクジェットヘッドにより、前記塗布領域の周囲を覆うインクの層を形成することで、前記マスクを形成することを特徴とする請求項4に記載の塗布システム。
【請求項6】
前記マスクの形成に用いる液体を吐出する吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドが吐出する前記液体を硬化させることで形成される層に対する加工を行う層加工部と
を更に備え、
前記吐出ヘッドにより、前記塗布領域を含む範囲に前記液体を吐出することで、前記塗布領域を含み、かつ、前記塗布領域よりも広い範囲を覆う前記層を前記媒体に形成し、
前記層加工部により、前記層において前記塗布領域を覆っている部分を除去することで、前記マスクを前記媒体に形成することを特徴とする請求項4に記載の塗布システム。
【請求項7】
前記媒体に帯電する静電気を除去する除電部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の塗布システム。
【請求項8】
前記機能性粉体含有液吐出部によって前記機能性粉体含有液が吐出された後に前記媒体に接触する移送手段により、前記媒体は、前記機能性粉体含有液吐出部によって前記機能性粉体含有液が吐出される位置から、前記紫外線照射部によって前記紫外線が照射される位置まで移送され、
前記除電部は、少なくとも、前記移送手段が前記媒体に接触する前に、前記媒体に帯電する静電気を除去することを特徴とする請求項7に記載の塗布システム。
【請求項9】
前記除電部は、前記媒体に帯電する静電気を除去することで、前記移送手段が前記媒体に接触する接触時に未硬化の前記機能性粉体含有液が前記塗布領域の外側へ飛散することを防止することを特徴とする請求項8に記載の塗布システム。
【請求項10】
所定の機能を有する粉体である機能性粉体を含む液体である機能性粉体含有液を媒体へ塗布する塗布方法であって、
紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化型の前記機能性粉体含有液を前記媒体へ吐出する吐出段階と、
紫外線を発生することで前記媒体に吐出された前記機能性粉体含有液を硬化させる硬化段階と
を備え、
前記吐出段階において、前記機能性粉体含有液が塗布される領域である塗布領域に対し、前記塗布領域内の一部の位置を吐出位置にして、前記塗布領域へ前記機能性粉体含有液を吐出し、
前記吐出位置は、前記塗布領域の縁部から離間した位置であり、
前記硬化段階において、前記吐出位置へ吐出された前記機能性粉体含有液が前記塗布領域内で広がり、前記縁部へ達した後に、前記紫外線を照射して、前記機能性粉体含有液を硬化させることを特徴とする塗布方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布システム及び塗布方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、パール顔料を含有するパールインク(パールインキ)を用いてスクリーン印刷を行う方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、インクジェットプリンタによる印刷適性を有するマット紙上に、スクリーン印刷によってパールインクを用いてパール印刷層を形成すると共に、インクジェットプリンタによって画像層を形成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-159536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パール顔料を含む塗布液を用いてスクリーン印刷を行う場合、塗布液を塗布する部分が開口しているスクリーン版(印刷版)を作成することが必要になる。そのため、従来、パール顔料を含む塗布液を塗布するために要する手間や費用が大きくなるという問題が生じていた。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる塗布システム及び塗布方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の発明者は、パール顔料等の機能性粉体を含む液体(塗布液)を媒体へ塗布する方法について、鋭意研究を行った。そして、紫外線硬化型の液体を用い、所定の方法で液体の塗布し、液体を硬化させることで、スクリーン版等を用いることなく、塗布領域への液体の塗布を適切に行い得ることを見出した。また、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、このような効果を得るために必要な特徴を見出し、本発明に至った。
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明は、所定の機能を有する粉体である機能性粉体を含む液体である機能性粉体含有液を媒体へ塗布する塗布システムであって、紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化型の前記機能性粉体含有液を前記媒体へ吐出する機能性粉体含有液吐出部と、前記媒体に吐出された前記機能性粉体含有液を硬化させる紫外線を発生する紫外線照射部とを備え、前記機能性粉体含有液吐出部は、前記機能性粉体含有液が塗布される領域である塗布領域に対し、前記塗布領域内の一部の位置を吐出位置にして、前記塗布領域へ前記機能性粉体含有液を吐出し、前記吐出位置は、前記塗布領域の縁部から離間した位置であり、前記紫外線照射部は、前記吐出位置へ吐出された前記機能性粉体含有液が前記塗布領域内で広がり、前記縁部へ達した後に、前記紫外線を照射して、前記機能性粉体含有液を硬化させることを特徴とする。
【0007】
このように構成した場合、例えば、塗布領域の縁部から離間した吐出位置へ機能性粉体含有液を塗布することで、その後、時間の経過によって塗布領域内で機能性粉体含有液を適切に広げることができる。また、機能性粉体含有液が塗布領域の縁部に達した後に紫外線を照射して、機能性粉体含有液を硬化させることで、媒体に機能性粉体含有液含有液を適切に定着させることができる。そのため、このように構成すれば、例えば、スクリーン版等を用いることなく、媒体における塗布領域に機能性粉体含有液を適切に塗布できる。
【0008】
この構成において、機能性粉体含有液が含む機能性粉体としては、例えば、エフェクト顔料等を好適に用いることができる。エフェクト顔料については、例えば、光の干渉等による効果を生じる顔料等と考えることができる。エフェクト顔料としては、例えば、特定波長の光の干渉によって発色する顔料等を用いることが考えられる。また、エフェクト顔料として、例えば、光の反射又は吸収等によって特殊な色を示す顔料を用いること等も考えられる。これらのエフェクト顔料としては、例えば、鱗片状の顔料等を好適に用いることができる。また、より具体的に、エフェクト顔料としては、例えば、パール顔料等を好適に用いることができる。パール顔料については、例えば、光の干渉等によって真珠光沢を示す顔料等と考えることができる。また、エフェクト顔料として、例えば、ラメ顔料やグリッター顔料を用いること等も考えられる。また、機能性粉体として、例えば、エフェクト顔料以外の様々な機能性の粉体を用いることも考えられる。より具体的に、このような機能性粉体としては、例えば、蓄光性、防汚性、又は導電性の粉体等を用いることが考えられる。また、機能性粉体として、例えば、その他の機械的又は化学的等な性質を付与する機能性の粉体やフィラー等の材料を用いることも考えられる。
【0009】
また、この構成において、印刷システムは、例えば、インクジェット方式でインクを吐出するインクジェットヘッドを更に備える。この場合、印刷システムにおいて、例えば、インクジェットヘッドにより、媒体へ画像を描くことが考えられる。このように構成した場合、例えば、インクジェットヘッドにより媒体に画像を描き、かつ、媒体の少なくとも一部に機能性粉体含有液を塗布することで、意匠性の高い印刷物を適切に作成できる。また、この構成において、媒体としては、例えば、透光性の媒体を用いることが考えられる。このような媒体としては、例えば、無色で透明な樹脂板やフィルム等を好適に用いることができる。このような媒体を用いることで、例えば、意匠性の高い印刷物をより適切に作成できる。
【0010】
また、インクジェットヘッドを印刷システムが備える場合、例えば、機能性粉体含有液の塗布領域を示す構成をインクジェットヘッドによって形成することも考えられる。この場合、例えば、インクジェットヘッドによりインクの層を重ねて形成することで、塗布領域の周囲を囲む枠状の凸部を形成することが考えられる。また、この場合、このような枠状の凸部を形成することについて、例えば、塗布領域となる範囲を媒体に設定することに対応すると考えることができる。このように構成した場合、塗布領域の周囲に凸部を形成することで、例えば、塗布領域への機能性粉体含有液の吐出時に塗布領域からの機能性粉体含有液のはみ出しを生じにくくできる。また、これにより、例えば、塗布領域への機能性粉体含有液の吐出をより適切に行うことができる。このような枠状の凸部については、例えば、塗布領域の周囲を囲む壁等と考えることができる。この壁については、例えば、塗布領域内に機能性粉体含有液を留めるダムとして機能すると考えることもできる。また、この場合、インクジェットヘッドから吐出するインクとして、例えば、紫外線硬化型インク(UVインク)等を好適に用いることができる。このように構成すれば、例えば、複数のインクの層が重なる凸部を適切に形成できる。また、印刷システムは、例えば、複数のインクジェットヘッドを備えてもよい。この場合、複数のインクジェットヘッドは、例えば、互いに異なる色のインクを吐出する。また、この場合、複数のインクジェットヘッドを用いて、枠状の凸部を形成してもよい。このように構成すれば、例えば、より短時間で適切に凸部を形成できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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