TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025168342
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2025083786,2021575508
出願日
2025-05-20,2020-06-17
発明の名称
拘束ペプチド
出願人
ティアソリューションズ・インコーポレイテッド
,
TEARSOLUTIONS, INC.
,
ユニバーシティ オブ バージニア パテント ファウンデーション
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
14/705 20060101AFI20251030BHJP(有機化学)
要約
【課題】ペプチドの拘束塩、その組成物、使用方法、および前記組成物を含むキットを提供する。
【解決手段】特定のアミノ酸配列を含むペプチドの拘束塩であって、塩がリン脂質、直鎖脂肪酸、分岐鎖脂肪酸またはこれらの何れかの組合せを含み、ペプチドの少なくとも90%がαヘリックス構造である、拘束塩が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
配列番号1~9より選択される配列を含むペプチドの拘束塩であって、塩がリン脂質、直鎖脂肪酸、分岐鎖脂肪酸またはこれらの何れかの組合せを含み、ペプチドの少なくとも90%がαヘリックス構造である、拘束塩。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
配列番号1を含むペプチドの拘束塩であって、塩がリン脂質、直鎖脂肪酸、分岐鎖脂肪酸またはこれらの何れかの組合せを含み、ペプチドの少なくとも90%がαヘリックス構造である、拘束塩。
【請求項3】
塩が直鎖脂肪酸である、請求項1または2に記載の拘束塩。
【請求項4】
配列番号1を含むペプチドであって、ヘリックスターンのiとi+4またはiとi+7の位置における少なくとも2つのアミノ酸が、架橋部分を含む化合物で置き換えまたは修飾されており、該架橋部分が共有結合しており、該ペプチドがαヘリックス構造を有する、ペプチドまたはその医薬的許容される塩。
【請求項5】
配列番号2を含むペプチドであって、ヘリックスターンのiとi+4またはiとi+7の位置における少なくとも2つのアミノ酸が、架橋部分を含む化合物で置き換えまたは修飾されており、該架橋部分が共有結合しており、該ペプチドがαヘリックス構造を有する、ペプチドまたはその医薬的許容される塩。
【請求項6】
iとi+4の位置における2つのアミノ酸が、架橋部分を含む化合物で置き換えまたは修飾されており、該架橋部分が、共有結合している、請求項4または5に記載のペプチドまたはその医薬的許容される塩。
【請求項7】
iとi+7の位置における2つのアミノ酸が、架橋部分を含む化合物で置き換えまたは修飾されており、該架橋部分が、共有結合している、請求項4または5に記載のペプチドまたはその医薬的許容される塩。
【請求項8】
架橋部分を含む化合物が、式(I):
TIFF
2025168342000026.tif
43
56
[式中、
各nが、独立して0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり;
各PGが、独立してBocまたはFmocであり;
各R
1
が、独立して水素またはメチルであり;および
各R
2
が、独立して:
TIFF
2025168342000027.tif
35
89
からなる群より選択される]
で示される化合物を含む、請求項4~7のいずれか一項に記載のペプチドまたはその医薬的に許容される塩。
【請求項9】
各nが、独立して3、4、5、6または7である、請求項8に記載のペプチド。
【請求項10】
各PGが、Fmocである、請求項8または9に記載のペプチド。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
(連邦政府資金による研究開発の記載)
本発明は、米国国立衛生研究所により授与されたEY024327のもとに米国政府支援によりなされた。米国政府は、本発明における一定の権利を有する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【0002】
(発明の分野)
本願は、化学、生化学および医学の分野に関する。より具体的には、本願のいくつかの実施態様は、拘束ペプチド、その組成物、使用方法、および該組成物を含むキットに関する。特に、本願のいくつかの実施態様は、1つ以上の拘束ペプチドを含む水溶液を含む組成物を記載する。
【0003】
本願のいくつかの実施態様はまた、ペプチドの拘束塩、その組成物、使用方法、および該組成物を含むキットに関する。本願のいくつかの実施態様はまた、1つ以上のペプチドの拘束塩を含む水溶液を含む組成物を記載する。
【背景技術】
【0004】
(関連技術の説明)
ポリペプチドは、潜在的な治療薬としてますます認識されている。その結果、製薬の研究開発におけるポリペプチドの探索への関心が高まっている。しかしながら、ポリペプチドは処方するのが難しいことで有名であり、そのような製剤を保存または安定化するために使用される添加剤は、例えば、望ましくない副作用をもたらす。ポリペプチド治療薬はまた、保存中および投与後の両方で、特に分解を受けやすい(例えばタンパク質分解)。さらに、ポリペプチド治療薬の有効性はまた、しばしば、二次または三次構造を形成するペプチドに基づく。しかし、短いペプチドは通常、タンパク質の残りの部分によって提供される構造的強化を欠くため、特により大きなタンパク質の断片として切除されたとき、本来のコンフォメーションおよび結合能を保持しない。ペプチドはタンパク質分解の影響も受けやすく、典型的には、脂質層に挿入するまたは細胞膜を通過することはできない。実際、このようなより短いペプチドは、特に、溶液中で非構造化ランダムコイルを形成する傾向があり、したがって、効力が低下し、分解に対する感受性が増加する。
【発明の概要】
【0005】
治療量のペプチドを生物活性コンフォメーションで提供し、室温で安定であり、微量の安定剤および/または防腐剤のみを含むか、またはまったく含まないペプチド組成物に対するアンメットニーズがある。このようなニーズおよびその他に対処するために、本願のいくつかの実施態様は、ポリペプチドおよびその医薬的に許容される塩の拘束塩を提供する。本明細書に記載のペプチドの拘束塩は、両親媒性ペプチドの自己会合性アニオン性またはカチオン性塩を利用して、親油性ミセル、脂質二重層、または他の脂質表面を、ペプチドのαヘリックス二次構造を安定化できる両親媒性ペプチドの親油性面に提供し、これにより、ペプチドの1つまたは複数の標的に対するペプチドの生物学的活性、例えば結合親和性を保存、改善および/または回復する。また、本願のいくつかの実施態様は、拘束ペプチド、およびその医薬的に許容される塩を提供する。本明細書に記載するように、ペプチドを拘束することは、ペプチドのαヘリックス二次構造を強化し、これにより、ペプチドの1つまたは複数の標的に対する生物学的活性、例えば結合親和性を保存、改善および/または回復することを含む。
【0006】
いくつかの実施態様において、ペプチド(またはペプチドの組合せ)は、有効性および/または送達を長期間にわたって維持しながら、長期保存を可能にするように、本願の組成物に拘束される。したがって、いくつかの実施態様において、ペプチドの拘束塩、およびペプチドの拘束塩を含む組成物は、再構成を必要とせずに非冷蔵温度で安定であり、0~40℃の範囲の温度を含む温度の範囲にわたって機能する。いくつかの実施態様において、ペプチドの拘束塩、およびペプチドの拘束塩を含む組成物はまた、非拘束ペプチド塩組成物と比較して、生物学的および/または化学的安定性、および/または有効性の増加を提供する。
【0007】
いくつかの実施態様は、ペプチドの拘束塩を提供する。いくつかの実施態様は、配列番号1~9より選択される配列を含むペプチドの拘束塩であって、拘束塩がリン脂質、直鎖脂肪酸、分岐鎖脂肪酸またはこれらの何れかの組合せを含み、ペプチドの少なくとも90%がαヘリックス構造である、拘束塩を提供する。いくつかの実施態様において、拘束塩は、直鎖脂肪酸である。いくつかの実施態様において、ペプチドの拘束塩は、溶液中である。
【0008】
いくつかの実施態様は、配列番号1を含むペプチドの拘束塩であって、塩がリン脂質、直鎖脂肪酸、分岐鎖脂肪酸またはこれらの何れかの組合せを含み、ペプチドの少なくとも90%がαヘリックス構造である、拘束塩を提供する。いくつかの実施態様において、拘束塩は、直鎖脂肪酸である。いくつかの実施態様において、ペプチドの拘束塩は、溶液中である。
【0009】
いくつかの実施態様は、約0.001%~0.1%(例えば0.01%または0.005%)のペプチドの拘束塩(ここで、ペプチドの量は、好ましくはペプチドの遊離塩基および/または非修飾形態のモル重量を用いて計算した、重量/重量パーセンテージである);約0.03%~3%(例えば0.2888%)の緩衝液;約0.0001%~0.01%(例えば0.001%)EDTA二ナトリウム;所望により、約0.005%~0.5%(例えば0.05%)の界面活性剤(例えば、チロキサポール、またはn-ドデシルホスホコリン(DPC))、および塩化ナトリウムを含むか、それらからなるか、または本質的にそれらからなる組成物であって;組成物のpHが約6.2~約6.8であり、組成物のオスモル濃度が約150~500mOsm/kgまたはそれ以上(例えば、250~350mOsm/kg)である、組成物を提供する。いくつかの実施態様において、組成物は、溶媒を含む。いくつかの実施態様において、溶媒は、約1%の量で存在する。いくつかの実施態様において、溶媒は、DMSOである。いくつかの実施態様において、組成物は、液体組成物である。液体組成物は、組合せ、混合物、液剤、ゲル組成物および軟膏剤を含むがこれらに限定されない。
【0010】
いくつかの実施態様において、緩衝液は、リン酸緩衝生理食塩水である。いくつかの実施態様において、緩衝液は、クエン酸緩衝液である。いくつかの実施態様において、クエン酸緩衝液は、約0.001%~0.1%(例えば0.0098%)の無水クエン酸および約0.02%~2%(例えば0.279%)のクエン酸ナトリウム二水和物を含む。いくつかの実施態様において、組成物のpHは、約6.5である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
クミアイ化学工業株式会社
多形
11日前
東ソー株式会社
タンパク質の発現方法
1か月前
東ソー株式会社
炭素-窒素結合形成方法
4か月前
株式会社トクヤマ
四塩化炭素の製造方法
4か月前
株式会社トクヤマ
シロキサン類の回収方法
4か月前
株式会社トクヤマ
ビオチン誘導体の製造方法
3か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
11日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
2か月前
栗田工業株式会社
ギ酸の回収方法
1か月前
株式会社コスモス
液状炭化水素の増産方法
3か月前
株式会社コスモス
液状炭化水素の増産方法
3か月前
株式会社トクヤマ
チオラクトン誘導体の製造方法
1か月前
東ソー株式会社
イソシアネート化合物の製造方法
2か月前
株式会社トクヤマ
ホルムアミド化合物の製造方法
2か月前
株式会社トクヤマ
ベンザゼピン化合物の製造方法
3か月前
株式会社トクヤマ
チオファニウム塩誘導体の製造方法
13日前
artience株式会社
四塩基酸無水物の製造方法
4か月前
信越化学工業株式会社
新規化合物
4か月前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
3か月前
大阪瓦斯株式会社
メタン製造システム
1か月前
国立大学法人東京農工大学
深共晶溶媒
2か月前
株式会社トクヤマ
サフィナミド若しくはその塩の製造方法
4か月前
本田技研工業株式会社
CO2変換方法
1か月前
三菱ケミカル株式会社
アルコールの製造方法
2か月前
株式会社トクヤマ
アシル化ベンゼン誘導体の酸塩の製造方法
2か月前
JNC株式会社
有機ケイ素化合物およびこれを用いた重合体
3か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
1か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
1か月前
JNC株式会社
有機ケイ素化合物およびこれを用いた重合体
2か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の保存溶液
4か月前
キヤノン株式会社
有機金属錯体及び有機発光素子
1か月前
個人
IL-17産生誘導能を有する化合物及びその用途
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
2か月前
国立大学法人京都大学
抗がん剤
2か月前
デンカ株式会社
有機酸又はその塩の製造方法
2か月前
公立大学法人大阪
カルボン酸化合物の製造方法
4か月前
続きを見る
他の特許を見る