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公開番号
2025165551
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-05
出願番号
2024069669
出願日
2024-04-23
発明の名称
錠剤、錠剤の製造方法、およびパルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の類縁物質の生成を抑制する方法
出願人
東和薬品株式会社
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
A61K
31/519 20060101AFI20251028BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の含有割合が高くても、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の安定性が維持されている、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩、および有機酸またはその塩を含む錠剤等を提供する。
【解決手段】本開示の錠剤は、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩を含む造粒物、および有機酸またはその塩を含む。錠剤中のパルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の含有割合は35質量%以上である。有機酸またはその塩の粒子径(D
50
)は180μm以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩を含む造粒物、および有機酸またはその塩を含む錠剤であって、
前記錠剤中の前記パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の含有割合は35質量%以上であり、
前記有機酸またはその塩の粒子径(D
50
)は180μm以上である、錠剤。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記有機酸またはその塩が、コハク酸である、請求項1に記載の錠剤。
【請求項3】
前記造粒物の粒子径(D
50
)が、90μm以上である、請求項1に記載の錠剤。
【請求項4】
前記錠剤中の前記有機酸またはその塩の含有割合が、10質量%以上である、請求項1に記載の錠剤。
【請求項5】
パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩を含む造粒物、および有機酸またはその塩を含む錠剤の製造方法であって、
前記有機酸またはその塩の粒子径(D
50
)を180μm以上に調製する調製工程と、
パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩を含む造粒物を得る造粒工程と、
前記造粒物と前記有機酸またはその塩とを混合して打錠する打錠工程を含む、錠剤の製造方法。
【請求項6】
パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩、および有機酸またはその塩を含む錠剤において、前記パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の類縁物質の生成を抑制する抑制方法であって、
粒子径(D
50
)が180μm以上である前記有機酸またはその塩と、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の造粒物とを混合することで前記類縁物質の生成を抑制する、抑制方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩を含む錠剤に関する。本発明はまた、当該錠剤の製造方法、およびパルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の類縁物質の生成を抑制する方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
パルボシクリブは、化学名が6-アセチル-8-シクロペンチル-5-メチル-2-{[5-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル]アミノ}ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オンである低分子化合物である。パルボシクリブは、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)4および6に対して阻害活性を有し、イブランス(登録商標)の名称で抗悪性腫瘍剤として使用されている。
【0003】
パルボシクリブはpH依存性の溶解性を有する塩基性化合物であり、薬物動態学的特性が対象によってばらつくことが知られており、パルボシクリブを含む製剤の改善が要求されている。例えば、特許文献1は、パルボシクリブならびにコハク酸、リンゴ酸および酒石酸からなる群から選択される水溶性酸を含む固形剤形によって、パルボシクリブの実質的なpH非依存性の送達を可能にすることを開示する。また、パルボシクリブならびにコハク酸、リンゴ酸および酒石酸からなる群から選択される水溶性酸を含む固形剤は良好な貯蔵安定性を示すことも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-2034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩を含む製剤において、コハク酸等の有機酸により目標とする送達プロファイルを得るためには、特定量の有機酸を製剤中に添加する必要がある。一方でコハク酸等の有機酸はパルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩と反応し不純物を生成する問題がある。そのため特定量の有機酸を含む錠剤中でパルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の含有割合を高くすると、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩と有機酸との接触面積が増え、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の安定性が損なわれることが懸念される。一方、決められた量の有効成分を投与するための医薬品において、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の含有割合を低くするには、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩以外の添加剤を増量する必要があるため、錠剤のサイズが患者にとって服用しやすい範囲を超えるという問題が生じる。したがって、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩と有機酸とを含む錠剤に関し、錠剤中のパルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の含有割合を高くする場合にさらなる改善が求められている。
【0006】
そこで、本発明の一態様は、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の含有割合が高くても、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の安定性が維持されている、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩および有機酸またはその塩を含む錠剤等を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩および特定の範囲の粒度分布を有する有機酸またはその塩を含む錠剤は、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の含有割合が高くても、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の類縁物質等の不純物の生成が低減されることを見出した。そして、当該錠剤中のパルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の安定性が改善されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の一態様は、以下の構成を包含する。
<1>パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩を含む造粒物、および有機酸またはその塩を含む錠剤であって、前記錠剤中の前記パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の含有割合は35質量%以上であり、前記有機酸またはその塩の粒子径(D
50
)は180μm以上である、錠剤。
<2>前記有機酸またはその塩が、コハク酸である、<1>に記載の錠剤。
<3>前記造粒物の粒子径(D
50
)が、90μm以上である、<1>または<2>に記載の錠剤。
<4>前記錠剤中の前記有機酸またはその塩の含有割合が、10質量%以上である、<1>~<3>のいずれか1つに記載の錠剤。
<5>パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩を含む造粒物、および有機酸またはその塩を含む錠剤の製造方法であって、前記有機酸またはその塩の粒子径(D
50
)を180μm以上に調製する工程と、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩を含む造粒物を得る造粒工程と、前記造粒物と前記有機酸またはその塩とを混合して打錠する打錠工程を含む、錠剤の製造方法。
<6>パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩、および有機酸またはその塩を含む錠剤において、前記パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の類縁物質の生成を抑制する抑制方法であって、粒子径(D
50
)が180μm以上である前記有機酸またはその塩と、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の造粒物とを混合することで前記類縁物質の生成を抑制する、抑制方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の含有割合が高くても、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩の安定性が維持されている、パルボシクリブまたはその薬学的に許容される塩、および有機酸またはその塩を含む錠剤等を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施の一形態について、以下に詳細に説明する。本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上、B以下」を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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