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公開番号
2025163515
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-29
出願番号
2024066827
出願日
2024-04-17
発明の名称
ハイブリッド車
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
B60W
20/50 20160101AFI20251022BHJP(車両一般)
要約
【課題】低速段異常が生じているときに、車両の航続可能距離が短くなるのを抑制する。
【解決手段】ハイブリッド車は、変速機の所定低速段を形成できない低速段異常が生じているときには、エンジンの間欠運転を禁止した退避制御を実行し、退避制御の際に、車速が車速閾値以上での走行の場合、第1クラッチおよび第2クラッチを係合状態とし、車速が車速閾値未満での走行の場合、第1クラッチを解放状態とすると共に第2クラッチを係合状態とし、停車の場合、第1クラッチを係合状態とすると共に第2クラッチを解放状態とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジンおよびモータと、前記モータと電力をやりとりする蓄電装置と、駆動輪に連結された変速機と、前記エンジンと前記モータとの間に設けられた第1クラッチと、前記モータと前記駆動輪との間に設けられた第2クラッチと、制御装置と、を備えるハイブリッド車であって、
前記制御装置は、前記変速機の所定低速段を形成できない低速段異常が生じているときには、前記エンジンの間欠運転を禁止した退避制御を実行し、前記退避制御の際に、車速が車速閾値以上での走行の場合、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチを係合状態とし、前記車速が前記車速閾値未満での走行の場合、前記第1クラッチを解放状態とすると共に前記第2クラッチを係合状態とし、停車の場合、前記第1クラッチを係合状態とすると共に前記第2クラッチを解放状態とする、
ハイブリッド車。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ハイブリッド車に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、エンジンおよびモータと、モータと電力をやりとりする蓄電装置と、駆動輪に連結された変速機と、エンジンとモータとの間に設けられた第1クラッチと、モータと駆動輪との間に設けられた第2クラッチと、を備えるハイブリッド車が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド車では、変速機において低車速側のギヤ段を形成できない低速段異常が生じているときに車速が所定車速以上の場合、退避走行モードとして、第1クラッチおよび第2クラッチを係合状態とし、変速機において形成可能なギヤ段を形成し、エンジンからの動力を用いて退避走行を行なう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-63156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
こうしたハイブリッド車において、低速段異常が生じているときに車速が低い場合、変速機において形成可能なギヤ段を形成すると共に第2クラッチをスリップ係合状態としてエンジン(必要に応じて更にモータ)からの動力を用いて退避走行を行なうと、第2クラッチの差回転による発熱が懸念される。これに対して、エンジンを停止すると共に第1クラッチを解放状態とすると共に第2クラッチを完全係合状態としてモータからの動力だけを用いて退避走行を行なうことが考えられるものの、車速が所定車速以上に至ったときに、モータによるエンジンのクランキングを伴ってエンジンを始動する必要があり、モータの電力消費により車両の航続可能距離が短くなる可能性がある。本開示のハイブリッド車は、低速段異常が生じているときに、車両の航続可能距離が短くなるのを抑制することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のハイブリッド車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。本開示のハイブリッド車は、エンジンおよびモータと、前記モータと電力をやりとりする蓄電装置と、駆動輪に連結された変速機と、前記エンジンと前記モータとの間に設けられた第1クラッチと、前記モータと前記駆動輪との間に設けられた第2クラッチと、制御装置と、を備えるハイブリッド車であって、前記制御装置は、前記変速機の所定低速段を形成できない低速段異常が生じているときには、前記エンジンの間欠運転を禁止した退避制御を実行し、前記退避制御の際に、車速が車速閾値以上での走行の場合、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチを係合状態とし、前記車速が前記車速閾値未満での走行の場合、前記第1クラッチを解放状態とすると共に前記第2クラッチを係合状態とし、停車の場合、前記第1クラッチを係合状態とすると共に前記第2クラッチを解放状態とすることを要旨とする。
【0006】
本開示のハイブリッド車では、上述の制御を行なうことにより、車速が車速閾値未満から車速閾値以上に至ったときには、エンジンの運転を継続しながら第1クラッチを解放状態から係合状態とすればよいから、モータによるエンジンのクランキングを伴ってエンジンを始動するものに比してモータの電力消費を抑制することができる。また、停車の場合、エンジンからの動力を用いてモータにより発電してバッテリを充電することができる。これらの結果、低速段異常が生じているときに、車両の航続可能距離が短くなるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態のハイブリッド車20の概略構成図である。
処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示を実施するための形態(実施形態)について図面を参照しながら説明する。図1は、本開示の実施形態のハイブリッド車20の概略構成図である。図示するように、実施形態のハイブリッド車20は、エンジン22と、モータ30と、インバータ32と、バッテリ34(蓄電装置)と、クラッチK0と、クラッチWSCと、変速機40と、電子制御ユニット50(制御装置)とを備える。
【0009】
エンジン22は、ガソリンや軽油などの燃料を用いて動力を出力する内燃機関として構成されており、スロットルバルブ、吸気バルブ、排気バルブ、燃料噴射弁、点火プラグなどを備える。エンジン22のクランクシャフト23は、クラッチK0を介してモータ30の回転軸31に接続されている。モータ30は、同期発電電動機として構成されており、回転軸31に固定され且つ永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子とを備える。モータ30の回転軸31は、クラッチWSCを介して変速機40の入力軸41に接続されている。インバータ32は、複数のスイッチング素子を備える。インバータ32の複数のスイッチング素子のスイッチングにより、モータ30が回転駆動される。バッテリ34は、リチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ラインを介してインバータ32に接続されている。
【0010】
クラッチK0は、エンジン22のクランクシャフト23とモータ30の回転子が固定された回転軸31との接続および接続の解除を行なう。クラッチWSCは、モータ30の回転子が固定された回転軸31と変速機40の入力軸41との接続および接続の解除を行なう。クラッチK0およびクラッチWSCは、それぞれ油圧駆動の摩擦クラッチとして構成されており、ピストン、複数の摩擦係合プレート(摩擦プレートおよびセパレータプレート)、作動油が供給される油室などにより構成される油圧サーボを有する。クラッチK0およびクラッチWSCは、油圧制御装置36から供給される油圧により駆動される。変速機40は、4~10段変速の自動変速機として構成されており、入力軸41と、出力軸42と、複数の遊星歯車機構と、油圧駆動の複数の摩擦係合要素(クラッチやブレーキ)とを有する。出力軸42は、駆動輪DWa,DWbにデファレンシャルギヤDFを介して連結されている。複数の摩擦係合要素は、それぞれ、ピストン、複数の摩擦係合プレート(摩擦プレートおよびセパレータプレート)、作動油が供給される油室などにより構成される油圧サーボを有する。複数の摩擦係合要素は、油圧制御装置44から供給される油圧により駆動される。変速機40は、複数の摩擦係合要素を係合状態または解放状態とすることにより、複数の前進段や後進段を形成して入力軸41と出力軸42とを接続したり(両者間で動力を伝達したり)、入力軸41と出力軸42との接続を解除したりする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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