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公開番号2025161639
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-24
出願番号2024065005
出願日2024-04-12
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60W 20/50 20160101AFI20251017BHJP(車両一般)
要約【課題】過電圧によりエンジンのみを走行用の動力源として用いた走行の中止を抑制できる、車両の制御装置を提供する。
【解決手段】車両10は、エンジン12と、エンジン12に連結された電動機MGと、高圧バッテリ52と、補機58に電力を供給する低圧バッテリ56と、高圧バッテリ52と低圧バッテリ56との間に設けられたDC/DCコンバータ54と、を備える。電子制御装置90は、(a)高圧バッテリ52が故障した場合、リレー60を切断状態とし、バッテリレス走行モードでの走行を行い、(b)バッテリレス走行モードでの走行では、エンジン回転速度Neが判定値Ne_jdg以下である場合には、電動機MGを回生状態とし且つ電動機MGでの逆起電力VemfをDC/DCコンバータ54で降圧して低圧バッテリ56を充電し、そうでない場合には、電動機MGを非回生状態とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、前記エンジンに連結された発電機と、前記発電機と電力授受可能な高圧バッテリと、補機に電力を供給し且つ前記高圧バッテリよりも低圧である低圧バッテリと、前記高圧バッテリと前記低圧バッテリとの間に設けられたDC/DCコンバータと、前記発電機と前記高圧バッテリとの間を断接するリレーと、を備える車両の、制御装置であって、
前記高圧バッテリが故障した場合、前記リレーを切断状態とし、前記エンジンのみを走行用の動力源として用いた走行を行い、
前記エンジンのみを走行用の動力源として用いた走行では、前記エンジンの回転速度が所定の判定値以下である場合には、前記発電機を回生状態とし且つ前記発電機での発電電圧を前記DC/DCコンバータで降圧して前記低圧バッテリを充電し、そうでない場合には、前記発電機を非回生状態とする
ことを特徴とする車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
エンジン、そのエンジンに連結された発電機、及びその発電機と電力授受可能な高圧バッテリ及び補機に電力を供給する低圧バッテリの間に設けられたDC/DCコンバータ、を備える車両の、制御装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
エンジン、そのエンジンに連結された発電機、及びその発電機と電力授受可能な高圧バッテリ及び補機に電力を供給する低圧バッテリの間に設けられたDC/DCコンバータ、を備える車両の、制御装置が知られている。例えば、特許文献1に記載のものがそれである。特許文献1に記載の制御装置では、エンジンに連結された発電機で生じる回生トルクが調整されることで発電量が制御される。すなわち、発電機での発電電圧が所定の目標値となるように制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-180587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の制御装置において、高圧バッテリが故障した場合、エンジンのみを走行用の動力源として用いた走行が行われる。この場合において発電機において回生トルクが調整されない場合には、発電機での発電電圧はその回転速度に応じたものとなる。これにより、エンジンの回転速度が高い場合には、発電機の回転速度が高くなって発電電圧が大きくなる。この場合、低圧バッテリへ充電電流を流すDC/DCコンバータの降圧能力が発電機での発電量に対して不足することで、過電圧が発生してエンジンのみを走行用の動力源として用いた走行が中止されてしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、過電圧によりエンジンのみを走行用の動力源として用いた走行の中止を抑制できる、車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨とするところは、エンジンと、前記エンジンに連結された発電機と、前記発電機と電力授受可能な高圧バッテリと、補機に電力を供給し且つ前記高圧バッテリよりも低圧である低圧バッテリと、前記高圧バッテリと前記低圧バッテリとの間に設けられたDC/DCコンバータと、前記発電機と前記高圧バッテリとの間を断接するリレーと、を備える車両の、制御装置であって、(a)前記高圧バッテリが故障した場合、前記リレーを切断状態とし、前記エンジンのみを走行用の動力源として用いた走行を行い、(b)前記エンジンのみを走行用の動力源として用いた走行では、前記エンジンの回転速度が所定の判定値以下である場合には、前記発電機を回生状態とし且つ前記発電機での発電電圧を前記DC/DCコンバータで降圧して前記低圧バッテリを充電し、そうでない場合には、前記発電機を非回生状態とすることにある。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、(a)前記高圧バッテリが故障した場合、前記リレーが切断状態とされ、前記エンジンのみが走行用の動力源として用いられた走行が行われ、(b)前記エンジンのみが走行用の動力源として用いられた走行では、前記エンジンの回転速度が所定の判定値以下である場合には、前記発電機が回生状態とされ且つ前記発電機での発電電圧が前記DC/DCコンバータで降圧されて前記低圧バッテリが充電され、そうでない場合には、前記発電機が非回生状態とされる。エンジンの回転速度が所定の判定値以下である場合には、低圧バッテリが充電されるため、低圧バッテリのバッテリ電圧の低下によって走行不能となることが抑制される。一方、エンジンの回転速度が所定の判定値を超過する場合には、発電機が非回生状態とされて発電機での発電による過電圧が発生しないので、エンジンのみを走行用の動力源として用いた走行の中止が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施例に係る電子制御装置を備える車両の概略構成図である。
高圧バッテリ、インバータ、電動機、DC/DCコンバータ、低圧バッテリ、及び電子制御装置についての説明図である。
電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は必ずしも正確に描かれていない。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明の実施例に係る電子制御装置90を備える車両10の概略構成図である。車両10は、エンジン12と一対の駆動輪18との間の動力伝達経路に、エンジン12側から順に、トランスミッション14及びデフ16を備え、これらは周知の構成である。車両10は、ベルト伝動装置40、電動機MG、インバータ50、高圧バッテリ52、DC/DCコンバータ54、低圧バッテリ56、補機58、リレー60、及びエアコンプレッサACを備え、これらは周知の構成である。また、車両10は、電子制御装置90を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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