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公開番号
2025160304
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-22
出願番号
2025123245,2023210187
出願日
2025-07-23,2014-03-13
発明の名称
補体成分C5 iRNA組成物及びその使用方法
出願人
アルナイラム ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド
,
ALNYLAM PHARMACEUTICALS, INC.
代理人
個人
,
個人
主分類
A61K
31/713 20060101AFI20251015BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】補体成分C5に関連する疾病、例えば、発作性夜間血色素尿症に罹患している対象を処置するための、エクリズマブの代替療法及び併用療法を提供する。
【解決手段】補体成分C5の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)剤であって、前記dsRNAが、センス鎖及びアンチセンス鎖を含み、前記センス鎖が、特定のヌクレオチド配列と3つ以下のヌクレオチドだけ異なる少なくとも15連続ヌクレオチドを含み、前記アンチセンス鎖が、前記とは別の特定のヌクレオチド配列と3つ以下のヌクレオチドだけ異なる少なくとも15連続ヌクレオチドを含むdsRNA剤が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
補体成分C5の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)剤であって、前記dsRNAが、センス鎖及びアンチセンス鎖を含み、前記センス鎖が、配列番号1のヌクレオチド配列と3つ以下のヌクレオチドだけ異なる少なくとも15連続ヌクレオチドを含み、前記アンチセンス鎖が、配列番号5のヌクレオチド配列と3つ以下のヌクレオチドだけ異なる少なくとも15連続ヌクレオチドを含むdsRNA剤。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
補体成分C5の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)剤であって、前記dsRNAが、センス鎖及びアンチセンス鎖を含み、前記アンチセンス鎖が、表3、4、5、6、18、19、20、21、及び23のいずれか1つに列挙されるアンチセンス配列のいずれか1つと3つ以下のヌクレオチドだけ異なる少なくとも15連続ヌクレオチドを含む相補性の領域を含むdsRNA剤。
【請求項3】
前記センス鎖及びアンチセンス鎖が、A-118320、A-118321、A-118316、A-118317、A-118332、A-118333、A-118396、A-118397、A-118386、A-118387、A-118312、A-118313、A-118324、A-118325、A-119324、A-119325、A-119332、A-119333、A-119328、A-119329、A-1193221、A-119323、A-119324、A-119325、A-119334、A-119335、A-119330、A-119331、A-119326、A-119327、A-125167、A-125173、A-125647、A-125157、A-125173、及びA-125127からなる群から選択される配列を含む、請求項1又は2に記載のdsRNA剤。
【請求項4】
前記センス鎖及びアンチセンス鎖が、表3、4、5、6、18、19、20、21、及び23のいずれか1つ中の配列のいずれかからなる群から選択される配列を含む、請求項1又は2に記載のdsRNA剤。
【請求項5】
前記dsRNAが、少なくとも1つの修飾ヌクレオチドを含む、請求項1又は2に記載のdsRNA剤。
【請求項6】
補体成分C5の発現を阻害するための二本鎖RNAi剤であって、前記二本鎖RNAi剤が、二本鎖領域を形成するセンス鎖及びアンチセンス鎖を含み、
前記センス鎖が、配列番号1のヌクレオチド配列と3つ以下のヌクレオチドだけ異なる少なくとも15連続ヌクレオチドを含み、前記アンチセンス鎖が、配列番号5のヌクレオチド配列と3つ以下のヌクレオチドだけ異なる少なくとも15連続ヌクレオチドを含み、
前記センス鎖の前記ヌクレオチドの実質的に全て及び前記アンチセンス鎖の前記ヌクレオチドの実質的に全てが、修飾ヌクレオチドであり、
前記センス鎖が、3’末端において結合されたリガンドにコンジュゲートされる二本鎖RNAi剤。
【請求項7】
前記センス鎖の前記ヌクレオチドの全て及び前記アンチセンス鎖の前記ヌクレオチドの全てが、修飾を含む、請求項6に記載の二本鎖RNAi剤。
【請求項8】
前記修飾ヌクレオチドの少なくとも1つが、3’末端デオキシ-チミン(dT)ヌクレオチド、2’-O-メチル修飾ヌクレオチド、2’-フルオロ修飾ヌクレオチド、2’-デオキシ-修飾ヌクレオチド、固定ヌクレオチド、非塩基性ヌクレオチド、2’-アミノ-修飾ヌクレオチド、2’-アルキル-修飾ヌクレオチド、モルホリノヌクレオチド、ホスホロアミデート、非天然塩基を含むヌクレオチド、5’-ホスホロチオエート基を含むヌクレオチド、及びコレステリル誘導体又はドデカン酸ビスデシルアミド基に結合された末端ヌクレオチドからなる群から選択される、請求項5又は6に記載のdsRNA剤。
【請求項9】
前記修飾ヌクレオチドが、3’末端デオキシ-チミンヌクレオチド(dT)の短配列を含む、請求項8に記載のdsRNA剤。
【請求項10】
前記相補性の領域が、少なくとも17ヌクレオチド長である、請求項1、2、及び6のいずれか一項に記載のdsRNA剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2013年3月14日に出願された米国仮特許出願第61/782,531号、2013年6月20日に出願された米国仮特許出願第61/837,399号、及び2013年11月15日に出願された米国仮特許出願第61/904,579号、2013年12月6日に出願された米国仮特許出願第61/912,777号、及び2014年2月20日に出願された米国仮特許出願第61/942367号の利益を主張するものである。上記の仮特許出願のそれぞれの全内容が、参照により本明細書に援用される。
続きを表示(約 3,000 文字)
【0002】
配列表
本出願は、全体が参照により本明細書に援用される、ASCII形式で電子的に提出されている配列表を含む。2014年3月10日に作成された前記ASCIIのコピーの名称は、121301-00520_SL.txtであり、サイズは734,486バイトである。
【背景技術】
【0003】
補体は、正常血清中に存在する耐熱性抗体による細菌の殺滅を補助するか又は「補完する」ことが判明したとき、1890年代に最初に発見された(非特許文献1)。補体系は、血液中に可溶性タンパク質として存在するか、又は膜結合タンパク質として存在する30を超えるタンパク質からなる。補体の活性化は、補体活性化経路として公知の、酵素反応の連続カスケードをもたらし、化学誘引からアポトーシスに及ぶ多くの生理反応を引き起こす強力なアナフィラトキシンC3a及びC5aの形成をもたらす。最初、補体は、強く迅速な反応が侵入病原体に対して行われる先天性免疫において大きな役割を果たすものと考えられていた。しかしながら、最近、補体は、病原体の再侵入を防ぐ免疫記憶を維持する際に、病原体の排除を助けるT細胞及びB細胞に関与する適応免疫にも重要な役割を果たし(非特許文献2;非特許文献3)、ヒトの病理的状態に関与する(非特許文献4;非特許文献5)ことがますます明らかになってきている。
【0004】
補体活性化は、主に不活性な酵素原として存在し、その後、順次、切断され、活性化されるタンパク質に関与する3つの異なる経路:代替経路、古典経路、及びレクチン経路(図1)を介して行われることが知られている。補体活性化の全ての経路は、アナフィラトキシンC5a及び、後に終末補体複合体(C5b-9)を形成するC5bを生成するC5分子の切断をもたらす。C5aは、様々な免疫細胞及び非免疫細胞において発現される、古典的なGタンパク質共役受容体C5aR(CD88)並びに非Gタンパク質共役受容体C5L2(GPR77)との相互作用を介して顕著な炎症性活性(pro-inflammatory activity)を発揮する。C5b-9は、膜侵襲複合体(MAC)の形成を介して細胞溶解を引き起こし、半溶解性(sub-lytic)MAC及び可溶性C5b-9は、多くの非細胞溶解性免疫機能も有する。C5の切断から生成される、これらの2つの補体エフェクター、C5a及びC5b-9は、発作性夜間血色素尿症、関節リウマチ、虚血-再かん流傷害及び神経変性疾患を含む様々な疾病における病変の伝播及び/又は開始を担う補体系の主要な成分である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Walport,M.J.(2001)N Engl J Med.344:1058
Dunkelberger JR and Song WC.(2010)Cell Res.20:34
Molina H,et al.(1996)Proc Natl Acad Sci U S A.93:3357
Qu,H,et al.(2009)Mol Immunol.47:185
Wagner,E.and Frank MM.(2010)Nat Rev Drug Discov.9:43
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これまで、C5-C5a軸を標的とする唯一の治療法である、抗C5抗体、エクリズマブ(Soliris(登録商標))が、補体成分C5に関連する疾病の治療に利用可能である。エクリズマブは、発作性夜間血色素尿症(PNH)及び非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の治療に有効であることが示されており、更なる補体成分C5に関連する疾病の臨床試験において現在評価されているが、エクリズマブ治療法は、約400,000ドルの年間費用で、週1回の高用量の注入と、その後の隔週の維持注入を必要とする。したがって、補体成分C5に関連する疾病に罹患している対象のための代替療法及び併用療法が当該技術分野において必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、C5遺伝子のRNA転写物のRNA誘導サイレンシング複合体(RISC)を介した切断をもたらすiRNA組成物を提供する。C5遺伝子は、細胞、例えば、ヒトなどの対象内の細胞内にあり得る。本発明は、C5遺伝子の発現を阻害するためのC5遺伝子のRNA転写物のRNA誘導サイレンシング複合体(RISC)を介した切断をもたらすiRNA組成物を用いて、C5遺伝子の発現を阻害するか又は低下させることから利益を得られ得る障害、例えば、発作性夜間血色素尿症(PNH)及び非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)などの補体成分C5に関連する疾病に罹患している対象を処置するための方法及び併用療法も提供する。
【0008】
したがって、一態様において、本発明は、補体成分C5の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)剤であって、dsRNAが、センス鎖及びアンチセンス鎖を含み、センス鎖が、配列番号1のヌクレオチド配列と3つ以下のヌクレオチドだけ異なる少なくとも15連続ヌクレオチドを含み、アンチセンス鎖が、配列番号5のヌクレオチド配列と3つ以下のヌクレオチドだけ異なる少なくとも15連続ヌクレオチドを含むdsRNA剤を提供する。
【0009】
別の態様において、本発明は、補体成分C5の発現を阻害するための二本鎖リボ核酸(dsRNA)剤であって、dsRNAが、センス鎖及びアンチセンス鎖を含み、アンチセンス鎖が、表3、4、5、6、18、19、20、21、及び23のいずれか1つに列挙されるアンチセンス配列のいずれか1つと3つ以下のヌクレオチドだけ異なる少なくとも15連続ヌクレオチドを含む相補性の領域を含むdsRNA剤を提供する。
【0010】
一実施形態において、センス鎖及びアンチセンス鎖は、A-118320、A-118321、A-118316、A-118317、A-118332、A-118333、A-118396、A-118397、A-118386、A-118387、A-118312、A-118313、A-118324、A-118325、A-119324、A-119325、A-119332、A-119333、A-119328、A-119329、A-119322、A-119323、A-119324、A-119325、A-119334、A-119335、A-119330、A-119331、A-119326、A-119327、A-125167、A-125173、A-125647、A-125157、A-125173、及びA-125127からなる群から選択される配列を含む。別の実施形態において、センス鎖及びアンチセンス鎖は、表3、4、5、6、18、19、20、21、及び23のいずれか1つ中の配列のいずれかからなる群から選択される配列を含む。一実施形態において、dsRNA剤は、少なくとも1つの修飾ヌクレオチドを含む。
(【0011】以降は省略されています)
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