TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025160231
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-22
出願番号
2025116068,2021564515
出願日
2025-07-09,2020-05-06
発明の名称
下部尿路症状を改善する方法
出願人
ナイモックス コーポレーション
,
NYMOX CORPORATION
代理人
個人
主分類
A61K
38/10 20060101AFI20251015BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】下部尿路症状(LUTS)を有する哺乳類の症状を改善する方法を提供する。
【解決手段】(i)LUTSを有するが前立腺肥大症(BPH)を有さない哺乳動物を特定する工程と、(ii)前記LUTSを有するがBPHを有さない哺乳動物に、治療有効量のIle-Asp-Gln-Gln-Val-Leu-Ser-Arg-Ile-Lys-Leu-Glu-Ile-Lys-Arg-Cys-Leuを投与する工程と、を備え、前記方法は、前記ペプチドを投与した場合と比較して、国際前立腺症状スコア(IPSS)によって測定される平均閉塞性排尿症状(MOVS)を30%以上改善する、方法とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下部尿路症状(LUTS)を有する哺乳類の症状を改善する方法であって、
(i)LUTSを有するが前立腺肥大症(BPH)を有さない哺乳動物を特定する工程
と、
(ii)前記LUTSを有するがBPHを有さない哺乳動物に、治療有効量のSEQ
ID NO.1(Ile-Asp-Gln-Gln-Val-Leu-Ser-Arg-
Ile-Lys-Leu-Glu-Ile-Lys-Arg-Cys-Leu)を投与す
る工程と、を備え、
前記方法は、SEQ ID NO.1を含まない対照組成物を投与した場合と比較して
、国際前立腺症状スコア(IPSS)によって測定される平均閉塞性排尿症状(MOVS
)を30%以上改善する、方法。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
治療有効量の請求項1に記載のSEQ ID NO.1および担体を投与することを含
む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
SEQ ID NO.1を2回以上投与することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
SEQ ID NO.1を、経口投与、皮下投与、皮内投与、鼻腔内投与、静脈内投与
、筋肉内投与、髄腔内投与、鼻腔内投与、腫瘍内投与、局所投与および経皮投与からなる
群から選択される方法によって投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法により、前記IPSSによって測定される平均閉塞性排尿症状(MOVS)が
約30%~約150%の範囲で改善される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記方法により、前記IPSSによって測定される前記平均閉塞性排尿症状(MOVS
)が約35%~約125%の範囲で改善される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法により、前記IPSSによって測定される前記平均閉塞性排尿症状(MOVS
)が約45%~約105%の範囲で改善される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前立腺肥大症の治療に有効とされる経口薬を投与された患者のIPSSによって測定さ
れる平均閉塞性排尿症状(MOVS)と比較して、前記方法により前記MOVSが300
%以上改善される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記方法により、SEQ ID NO.1を含まない対照組成物を投与した場合と比較
して、国際前立腺症状スコア(IPSS)によって測定される平均閉塞性排尿症状(MO
VS)が20%以上改善される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記方法により、前記IPSSによって測定される平均刺激性蓄尿症状(MISS)が
約20%~約50%の範囲で改善される、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
(配列表)
本願はASCII形式で電子的に提出された配列表を含み、その内容は全体として参照
により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,700 文字)
【0002】
本出願は、2019年5月13日に出願された米国特許仮出願第16/410,685
号の優先権を主張するものであり、この出願の全内容は参照により本明細書に組み入れら
れる。
【0003】
本発明の実施形態は、低分子ペプチドに基づく化合物および薬学的に許容される担体を
含む組成物を用いて、下部尿路症状(LUTS)を改善する方法、より具体的にはLUT
S患者の閉塞性排尿症状を改善する方法を含む。
【背景技術】
【0004】
欧州泌尿器科学会(EAU)および米国泌尿器科学会(AUA)のガイドラインでは、
LUTSを下部尿路(LUT)に影響を及ぼす蓄尿(過敏)症状(日中の頻尿、尿意切迫
感、夜間頻尿)、排尿(閉塞)症状(圧迫感、尿流が弱い、断続的な尿流、残尿感)、排
尿後症状(排尿後の漏れ)と定義している。Oelke M.他、European A
ssociation of Urology(ヨーロッパ泌尿器科学会)、Eur.U
rol.2013年7月;64(1):118-40を参照のこと。
【0005】
良性前立腺過形成(BPH)は、組織学的診断では前立腺の平滑筋と上皮細胞の非悪性
増殖を指す。Lee C他、「良性の前立腺の成長を制御する内因性および外因性の要因
」、Prostate、1997年;31:131-138;Auffenberg G
B他、「良性前立腺肥大症のための確立された医学療法」、Urol Clin Nor
th Am、2009年;36:443-459。正確な病因は不明である。BPHの進
行により、(病理学的に)前立腺の大きさによって診断される良性の前立腺肥大(BPE
)が発生する可能性がある。組織学的にBPHの男性の約50%がBPEを発症する。B
PEは最終的には膀胱出口部閉塞(BOO)を引き起こす可能性があり、BPEに関連し
ている場合は良性前立腺閉塞(BPO)とも称される。BOOおよびBPOは尿流動態測
定によって診断される。BPEを呈していても著しいLUTSを伴わない患者もいれば、
LUTSを呈してQoLが著しく低下してもBPEを伴わない患者もいる。Park,H
.J.他、「良性前立腺過形成(BPH)に伴う尿路症状(LUTS)」、World
J.Mens Health、No.31(3)、193~207(2013年)を参照
。
【0006】
下部尿路症状(LUTS)は、一般的に大きく2つのタイプに分類される。1)「蓄尿
」症状とも呼ばれる「過敏」症状、および、2)「排尿」症状とも呼ばれる「閉塞」症状
の2つである。過敏・蓄尿の症状としては、尿意切迫感、頻尿、夜間頻尿(夜に就寝した
後に頻繁に排尿する必要がある)がある。閉塞・排尿の症状には、尿流が弱い、尿を排出
するためにいきんだり力を入れたりする必要がある、残尿感がある、排尿の途中で何度も
止まったり再開する等の症状がある。
【0007】
米国および欧州では、LUTS、BPH、LUTS/BPHの治療において医師を支援
するためのガイドラインが制定されている。Oelke M,他、European A
ssociation of Urology(ヨーロッパ泌尿器科学会)、Eur.U
rol.2013年7月;64(1):118-40を参照のこと。ガイドラインには、
症状を呈しているが投薬や外科的介入が必要ない男性に対する経過観察(WW)から、薬
物治療、外科的介入までの様々な治療オプションについて説明がなされている。薬物治療
のガイドラインでは、α遮断薬(αアドレナリン拮抗薬)、5α還元酵素阻害薬(5AR
I)、抗ムスカリン薬(抗コリン薬)、PDE5阻害薬(タダラフィル)、併用療法、バ
ソプレッシン類似物質などが使用される。また、α遮断薬と5ARIや抗ムスカリン薬と
の併用療法も推奨されている。
【0008】
経尿道的前立腺切除術などの前立腺手術は、絶対的適応となるLUTSまたは薬物治療
抵抗性LUTSを罹患する男性に適応される。手術の適応となるのは、尿閉、肉眼的血尿
、尿路感染症、膀胱結石などの重篤な症状である。低侵襲治療として提案されるのは、経
尿道的マイクロ波治療や経尿道的針治療がある。また、手術ができない男性には、カテー
テル治療の代わりとして前立腺ステントを用い得る。様々な治療の選択肢が存在するにも
関わらず、前立腺肥大症に起因し得る厄介な症状を治療するための有効かつ安全な薬剤に
対する医療的ニーズが満たされないままになっている。これらの症状は、慢性尿路感染症
、失禁、急性・慢性尿閉、腎不全などのより深刻な問題を引き起こす可能性がある。
【0009】
有害なまたは不要な細胞および組織を破壊し、したがってそれらの除去を容易にするま
たはそれらの更なる成長を阻害する能力を有することが知られている薬剤のいくつかは、
米国特許第6,924,266号、第7,241,738号、第7,317,077号、
第7,408,021号、第7,745,572号、第8,067,378号、第8,2
93,703号、第8,569,446号および第8,716,247号広報、ならびに
、米国特許出願公開第2017/0360885号、第2017/0020957号、第
2016/036138号、第2016/0215031号明細書に開示されており、こ
れらの開示内容は、参照により全体として本明細書に組み込まれる。そのような薬剤の1
つとしては、フェキサポチドトリフルタートが知られている。
【0010】
従来の薬物療法のリスクおよび副作用がなく、または、外科的介入なしにLUTSの患
者の症状を改善できる治療法が必要とされている。また、従来の薬物療法のリスクおよび
副作用がなく、または、外科的介入なしにLUTSの患者の閉塞性排尿症状を改善できる
治療法が必要とされている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
貼付剤
8日前
個人
短下肢装具
3か月前
個人
白内障治療法
7か月前
個人
前腕誘導装置
3か月前
個人
洗井間専家。
7か月前
個人
嚥下鍛錬装置
4か月前
個人
排尿補助器具
21日前
個人
アイマスク装置
2か月前
個人
腰ベルト
11日前
個人
矯正椅子
5か月前
個人
汚れ防止シート
1か月前
個人
ホバーアイロン
6か月前
個人
ウォート指圧法
19日前
個人
バッグ式オムツ
4か月前
個人
歯の修復用材料
4か月前
個人
胸骨圧迫補助具
2か月前
個人
歯の保護用シール
5か月前
三生医薬株式会社
錠剤
7か月前
個人
陣痛緩和具
4か月前
個人
車椅子持ち上げ器
7か月前
個人
哺乳瓶冷まし容器
3か月前
個人
湿布連続貼り機。
2か月前
個人
シャンプー
6か月前
個人
服薬支援装置
7か月前
個人
性行為補助具
3か月前
株式会社コーセー
化粧料
18日前
個人
エア誘導コルセット
2か月前
株式会社結心
手袋
8か月前
株式会社八光
剥離吸引管
5か月前
個人
治療用酸化防御装置
1か月前
株式会社大野
骨壷
4か月前
株式会社GSユアサ
歩行器
5か月前
株式会社ニデック
眼科装置
25日前
株式会社ニデック
眼科装置
1か月前
株式会社ニデック
眼科装置
1か月前
株式会社ダリヤ
毛髪化粧料
1か月前
続きを見る
他の特許を見る