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公開番号2025160173
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2025106909,2022548673
出願日2025-06-25,2021-01-19
発明の名称分散型データベース
出願人エヌチェーン ライセンシング アーゲー
代理人弁理士法人ITOH
主分類H04L 67/1097 20220101AFI20251015BHJP(電気通信技術)
要約【課題】データベースに対する状態の変化を記録するためのブロックチェーンと共に実装される分散型データベースを提供する。
【解決手段】ブロックチェーンネットワークのノードであるコアノード1201を含むコア層と、分散型データベースの少なくとも一部を記憶するデータベースノードである中間層ノード1202を含む中間層と、クライアントノードである外層ノード1203を含む外層と、を含む階層化ネットワーク1200において実行する方法であって、データベースノードにおいて、データベースエントリを更新することを要求する1つまたは複数の更新要求を1つまたは複数のクライアントノードから受信し、各更新要求について、ローカルに更新を適用するかまたは別のデータベースノードにフォワードする。1つまたは複数の更新要求の指示を含む少なくとも1つのトランザクションも、ブロックチェーンネットワークのブロックチェーン上に記録される。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
複数のデータ記憶ノードにわたって実装される分散型データストアを動作させる方法であって、前記方法は、前記データ記憶ノードのうちの第1のデータ記憶ノードにおいて、
各々が前記分散型データストア内のそれぞれのターゲットエントリを更新する要求である1つまたは複数の更新要求を、要求側ノードのうちの1つまたは複数から受信することと、
前記受信された更新要求の各々について、前記それぞれのターゲットエントリが前記第1のデータ記憶ノードに記憶されているかどうかを決定し、記憶されている場合には、前記第1のデータ記憶ノードに記憶された前記それぞれのターゲットエントリへの前記更新要求の前記更新を行い、記憶されていない場合には、前記それぞれのターゲットエントリを記憶する前記データ記憶ノードのうちの別のデータ記憶ノードに前記要求をフォワードすることと
を含み、
前記1つまたは複数の更新要求の指示を含む少なくとも1つのトランザクションも、ブロックチェーンネットワークのブロックチェーン上に記録される、
方法。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記方法は、階層化ネットワークにおいて行われ、前記階層化ネットワークは、1つまたは複数のコアノードを含むコア層と、各々が1つまたは複数の中間層ノードを含む1つまたは複数の中間層と、各々が1つまたは複数の外層ノードを含む1つまたは複数の外層とを含み、前記コアノードの各々は、前記ブロックチェーンネットワークのノードであり、前記中間層ノードのうちの少なくともいくつかは、前記分散型データストアの前記複数のデータ記憶ノードであり、前記外層ノードのうちの少なくともいくつかは、前記要求側ノードである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各クライアントノードは、前記階層化ネットワーク内で前記データ記憶ノードのうちの少なくとも1つへの接続を有し、前記第1のデータ記憶ノードは、要求側ノードとデータ記憶ノードとの間の前記接続のうちの1つを介して要求側ノードから直接、前記更新要求のうちの少なくとも1つを受信する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記データ記憶ノードの各々は、前記階層化ネットワーク内で前記データ記憶ノードのうちの少なくとも1つの他のデータ記憶ノードへの接続を有し、
前記更新要求のうちの少なくとも1つが、前記第1のデータ記憶ノード以外の前記データ記憶ノードのうちの少なくとも1つの他のデータ記憶ノードを介して、データ記憶ノード間の前記接続のうちの少なくとも1つ上で間接的に受信されること、および/または
前記更新要求のうちの少なくとも1つの更新要求の前記それぞれのターゲットエントリが、前記他のデータ記憶ノードのうちの1つに記憶され、前記フォワードすることが、データ記憶ノード間の前記接続のうちの少なくとも1つを介して前記他のデータ記憶ノードにフォワードすることを含むこと
のうちの一方または両方である、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
各要求側ノードは、前記階層化ネットワーク内で前記コアノードのうちの少なくとも1つへの接続を有し、更新要求が前記ブロックチェーンに記録されているかどうかを前記要求側ノードがチェックすることを可能にする、請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
各要求側ノードは、前記階層化ネットワーク内で前記コアノードのうちの2つ以上への接続を有する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
各要求側ノードは、前記階層化ネットワーク内で前記コアノードのすべてではないが2つ以上への接続を有する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのトランザクションは、前記要求側ノードのうちの少なくとも1つによって、要求側ノードとコアノードとの間の前記接続のうちの少なくとも1つを介して前記コア層に直接送信される、請求項5から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つのトランザクションは、前記要求側ノードのうちの少なくとも1つによって定式化され、前記ブロックチェーン上に記録されるために前記少なくとも1つの要求側ノードによって送信される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのトランザクションは、前記第1のデータ記憶ノード以外の前記データ記憶ノードのうちの少なくとも1つの他のノードによって定式化され、前記ブロックチェーン上に記録されるために前記少なくとも1つの他のノードによって前記コア層に送信される、請求項2から8のいずれか一項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、データベースに対する状態の変化を記録するためのブロックチェーンと共に実装される分散型データベースに関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
ブロックチェーンは、分散型データ構造の形態を指し、ブロックチェーンの複製コピーが、ピアツーピア(P2P)ネットワーク内の複数のノードの各々において維持される。ブロックチェーンは、データブロックのチェーンを含み、各ブロックは1つまたは複数のトランザクションを含む。各トランザクションは、1つまたは複数のブロックにまたがり得るシーケンス内の先行トランザクションを指し示し得る。トランザクションは、新しいブロックに含まれるためにネットワークにサブミットされ得る。新しいブロックは、「マイニング」として知られるプロセスによって作成され、このプロセスは、複数のマイニングノードがそれぞれ、「プルーフオブワーク」を実行しようと競うこと、すなわち、ブロックに含まれるのを待っている保留中のトランザクションのプールに基づいて暗号パズルを解くことを伴う。
【0003】
ネットワーク内の各ノードは、フォワード、マイニング、および記憶という3つの役割のうちのいずれか1つ、2つ、またはすべてを担うことができる。フォワーディングノードは、ネットワークのノード全体にトランザクションを伝搬する。マイニングノードは、ブロックへのトランザクションのマイニングを実行する。ストレージノードは各々が、ブロックチェーンのマイニングされたブロックのそれら自体のコピーを記憶する。ブロックチェーンにトランザクションを記録させるために、当事者は、伝搬されるべきネットワークのノードのうちの1つにトランザクションを送信する。トランザクションを受信するマイニングノードは、トランザクションを新しいブロックにマイニングしようと競い合い得る。各ノードは、同じノードプロトコルを尊重するように構成され、そのノードプロトコルには、トランザクションが有効であるための1つまたは複数の条件が含まれる。無効なトランザクションは、伝搬もブロックへのマイニングもされない。トランザクションが妥当性確認(validate)され、それによってブロックチェーン上に受け入れられたと仮定すると、トランザクション(任意のユーザデータを含む)は、不変の公開記録としてP2Pネットワーク内のノードの各々に記憶されたままになる。
【0004】
プルーフオブワークパズルを解くのに成功して最新のブロックを作成したマイナーは、典型的に、新しい額のデジタル資産を生成する「生成トランザクション」と呼ばれる新しいトランザクションで報酬が与えられる。ブロックをマイニングするためには大量の計算リソースを必要とし、二重支出の試みを含むブロックは他のノードによって受け入れられない可能性が高いので、プルーフオブワークは、それらのブロックに二重支出トランザクションを含めることによって、マイナーがシステムで不正を行わないためのインセンティブを与える。
【0005】
「出力ベース」のモデル(UTXOベースモデルと呼ばれることもある)では、所与のトランザクションのデータ構造は、1つまたは複数の入力と1つまたは複数の出力とを含む。任意の使用可能な出力は、デジタル資産の額を指定する要素を含み、これはUTXO(「未使用トランザクション出力」)と呼ばれることもある。出力は、出力を償還するための条件を指定するロックスクリプトをさらに含み得る。各入力は、先行トランザクションにおけるそのような出力へのポインタを含み、指し示された出力のロックスクリプトをロック解除するためのロック解除スクリプトをさらに含み得る。そのため、トランザクションのペアを考慮して、それらを第1のトランザクションおよび第2のトランザクション(または「ターゲット」トランザクション)と呼ぶ。第1のトランザクションは、デジタル資産の額を指定するとともに、出力をロック解除する1つまたは複数の条件を定義するロックスクリプトを含む少なくとも1つの出力を含む。第2のターゲットトランザクションは、第1のトランザクションの出力へのポインタを含むとともに、第1のトランザクションの出力をロック解除するためのロック解除スクリプトを含む少なくとも1つの入力を含む。
【0006】
そのようなモデルでは、第2のターゲットトランザクションがP2Pネットワークに送られて伝搬されブロックチェーンに記録されるとき、各ノードで適用される有効性の基準のうちの1つは、ロック解除スクリプトが第1のトランザクションのロックスクリプトで定義された1つまたは複数の条件のすべてを満たすことである。もう1つは、第1のトランザクションの出力が別の先の有効なトランザクションによってまだ償還されていないということである。これらの条件のいずれかにしたがってターゲットトランザクションが無効であることを発見したノードは、それを伝搬することも、ブロックチェーンに記録されるブロックへとマイニングするために含めることもしない。
【0007】
別のタイプのトランザクションモデルは、アカウントベースのモデルである。この場合、各トランザクションは、過去のトランザクションのシーケンスにおける先行トランザクションのUTXOを参照することによってではなく、絶対アカウント残高を参照することによって、転送されるべき額を定義する。すべてのアカウントの現在の状態は、ブロックチェーンとは別個のマイナーによって記憶され、絶えず更新される。
【0008】
従来、ブロックチェーンにおけるトランザクションは、デジタル資産、すなわちいくつかのデジタルトークンを通信するために使用される。しかしながら、ブロックチェーンは、ブロックチェーンの上に追加の機能を重ねるために活用することもできる。例えば、ブロックチェーンプロトコルは、トランザクションの出力における追加のユーザデータの記憶を可能にし得る。最新のブロックチェーンでは、単一のトランザクション内に記憶可能な最大データ容量が増えており、より複雑なデータを組み込むことが可能である。例えば、これを使用して、ブロックチェーンに電子文書を記憶したり、さらにはオーディオまたはビデオデータを記憶したりすることができる。
【発明の概要】
【0009】
本開示は、分散型データベースが、コアにブロックチェーンネットワークのノードを有する階層化ネットワークの複数のノードにわたって実装され、データベースに対する状態の変化がブロックチェーンネットワークのブロックチェーン上に記録される方式を提供する。
【0010】
本明細書で開示される一態様によれば、階層化ネットワークにおいて実装される分散型データベースを動作させる方法が提供される。階層化ネットワークは、1つまたは複数のコアノードを含むコア層と、各々が1つまたは複数の中間層ノードを含む1つまたは複数の中間層と、各々が1つまたは複数の外層ノードを含む1つまたは複数の外層とを含む。コアノードの各々は、ブロックチェーンネットワークのノードであり、中間層ノードのうちの少なくともいくつかは、分散型データベースのデータベースノードであり、外層ノードのうちの少なくともいくつかは、分散型データベースのクライアントノードであり、各データベースノードは、分散型データベースの少なくとも一部を記憶する。方法は、データベースノードの第1のデータベースノードにおいて、各々が分散型データベース内のそれぞれのターゲットエントリを更新する要求である1つまたは複数の更新要求を、クライアントノードのうちの1つまたは複数から受信することと、受信された更新要求の各々について、上記第1のデータベースノードに記憶されたデータベースの一部においてそれぞれのターゲットエントリが見つかるかどうかを決定し、見つかった場合には、第1のデータベースノードに記憶されたデータベースの一部におけるそれぞれのターゲットエントリへの更新要求の更新を行い、見つからなかった場合には、それぞれのターゲットエントリを含むデータベースの一部を記憶するデータベースノードのうちの別のデータベースノードに要求をフォワードすることとを含む。加えて、1つまたは複数の更新要求の指示を含む少なくとも1つのトランザクションも、ブロックチェーンネットワークのブロックチェーン上に記録される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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