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公開番号2025158268
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024060646
出願日2024-04-04
発明の名称ブラスト加工用ボックス
出願人株式会社クラッチ
代理人個人,個人
主分類B24C 9/00 20060101AFI20251009BHJP(研削;研磨)
要約【課題】 狭隘な加工現場のため、作業者が加工箇所に対し充分向き合えないような場合であっても、ブラスト加工を行い易くした新規なブラスト加工用ボックスの開発を技術課題とした。
【解決手段】 本発明のブラスト加工用ボックス1は、平面視で多角形状を成す筐体状のボックス本体10を具え、このボックス本体10の側周面の一面を、被加工部にあてがう当接面11とするとともに、この当接面11と対向状に配置された一面を操作面12とし、当接面11は、当接枠と、これにより囲まれる作業開口とを具え、また操作面12は、これを構成する操作面パネル12Pに保護ブーツ122を具え、当接面11に対し、平面視、斜設状態に配置され、またボックス本体10の底面15を構成する底面パネル15Pには、粉粒体を貯留する捕集ブーツ151が設けられることを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
被加工部に対し対向設置されて、ブラスト加工に伴い発生する粉粒体の捕集や、作業者の保護等を行うブラスト加工用ボックスであって、
このものは、平面視で多角形状を成す筐体状のボックス本体を具え、このボックス本体の側周面の一面を、被加工部にあてがう当接面とするとともに、この当接面と対向状に配置された一面を操作面とし、
前記当接面は、当接枠と、これにより囲まれる作業開口とを具え、
一方、前記操作面は、これを構成する操作面パネルに保護ブーツを具えるものであり、
更にボックス本体の天面を構成する天面パネルと、前記操作面パネルとのいずれか一方または双方には、透視窓が設けられるものであり、
また、ボックス本体の底面を構成する底面パネルには、粉粒体を貯留する捕集ブーツが設けられ、
前記操作面は、当接面に対し、平面視、斜設状態に配置されていることを特徴とするブラスト加工用ボックス。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記ボックス本体は、操作面を構成する操作面パネルと、天面を構成する天面パネルと、底面を構成する底面パネルとが、ボックス本体を構成する本体骨格部に対し着脱自在に構成され、
本体骨格部を天地反転させた状態で、天面パネルと、底面パネルとは、それぞれ裏返し状態にして、本体骨格部に取り付ける一方、操作面パネルは、本体骨格部を天地反転させる前の原姿勢を保った状態で、本体骨格部に取り付けることにより、ボックス本体を左右勝手切換自在としたことを特徴とする請求項1記載のブラスト加工用ボックス。
【請求項3】
前記操作面パネルと、天面パネルと、底面パネルとを本体骨格部に着脱自在に取り付ける手段は、面ファスナであることを特徴とする請求項2記載のブラスト加工用ボックス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば墓碑等の被加工物に文字、紋様等の彫り込みを行う場合に用いることが適切なブラスト加工用ボックスに関するものであって、特に充分な作業スペースを確保することが困難な現場での作業性を向上させるための改良に係るものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
墓石等の被加工物に墓碑銘等を彫り込む作業として、ブラスト作業が一般的に行われている。このものは、彫り込む文字等をくり抜いた厚さ1mm以下程度のゴム製マスキングシートを被加工物に貼り付けた後、ブラストガンから砥粒を吹き付けて、表面を彫り込むようにしたものである。このとき砥粒と削り取られた細かい石片とが激しく舞うことから、多くの場合はブラストボックス内に被加工物を入れたうえ、保護カバーで手元を覆いながら作業を行っている。
【0003】
ところで新設の墓碑等では、この掘り込み作業を工場等で行うことができ、それに応じた設備を利用して作業条件を整えたうえで行うことが可能である。しかしながら、墓地等に既設されている墓碑に対し、新たに物故者等の墓碑銘を追加する場合には、ほとんど現場での彫り込み作業を余儀なくされる。このような現場は作業スペースを充分に確保することができない場合も多く、そのためこのような状況でも使い勝手の良い、種々の装置が提案されている(例えば特許文献1・2参照)。
【0004】
しかしながら、更に作業性の悪い状況、すなわち墓碑そのものが、隣の墓碑と近接した状況において、墓碑の側面に新たに墓碑銘等を追加刻設する場合、作業者は、その刻設面に対し充分に向き合って作業することができない。このような場合、従来使用されているサンドブラストの加工用ボックスは、多くが加工面に対面して作業を行うことを前提とした構成となっており、このような作業姿勢が取りにくい場合を考慮したサンドブラストの加工用ボックスは市場に提供されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-52922号公報
特開2010-240763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明はこのような背景を考慮してなされたものであって、狭隘な加工現場のため、作業者が加工箇所に対し充分向き合えないような場合であっても、ブラスト加工を行い易くした新規なブラスト加工用ボックスの開発を技術課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち請求項1記載のブラスト加工用ボックスは、
被加工部に対し対向設置されて、ブラスト加工に伴い発生する粉粒体の捕集や、作業者の保護等を行うブラスト加工用ボックスであって、
このものは、平面視で多角形状を成す筐体状のボックス本体を具え、このボックス本体の側周面の一面を、被加工部にあてがう当接面とするとともに、この当接面と対向状に配置された一面を操作面とし、
前記当接面は、当接枠と、これにより囲まれる作業開口とを具え、
一方、前記操作面は、これを構成する操作面パネルに保護ブーツを具えるものであり、
更にボックス本体の天面を構成する天面パネルと、前記操作面パネルとのいずれか一方または双方には、透視窓が設けられるものであり、
また、ボックス本体の底面を構成する底面パネルには、粉粒体を貯留する捕集ブーツが設けられ、
前記操作面は、当接面に対し、平面視、斜設状態に配置されていることを特徴として成るものである。
【0008】
また請求項2記載のブラスト加工用ボックスは、請求項1記載の要件に加え、
前記ボックス本体は、操作面を構成する操作面パネルと、天面を構成する天面パネルと、底面を構成する底面パネルとが、ボックス本体を構成する本体骨格部に対し着脱自在に構成され、
本体骨格部を天地反転させた状態で、天面パネルと、底面パネルとは、それぞれ裏返し状態にして、本体骨格部に取り付ける一方、操作面パネルは、本体骨格部を天地反転させる前の原姿勢を保った状態で、本体骨格部に取り付けることにより、ボックス本体を左右勝手切換自在としたことを特徴として成るものである。
【0009】
また請求項3記載のブラスト加工用ボックスは、請求項2記載の要件に加え、
前記操作面パネルと、天面パネルと、底面パネルとを本体骨格部に着脱自在に取り付ける手段は、面ファスナであることを特徴として成るものである。
そして、これら各請求項記載の手段をもって前記課題の解決が図られる。
【発明の効果】
【0010】
まず請求項1記載の発明によれば、墓碑同士が近接した現場(墓地)であっても、墓碑の側面に新たな文字等を彫り込む作業が容易に行い得る。すなわち、墓碑の側面に戒名や没年等を新たに彫り込む場合、墓碑が近接している現場では、従来の直方体状または立方体のブラスト加工用ボックスでは、これを墓碑にセットすると、彫り込み作業者の体までは入り込めない現場もあった。しかしながら、本発明では、ブラスト加工用ボックスの操作面が、当接面つまり墓碑の側面に対し、平面から視て斜設状態に配置されるから、このような狭い場所でも作業者は、例えば墓碑正面の斜め前方からアクセスすることができ、墓碑側面に新たな彫り込みを行う作業が比較的容易に行い得る。
(【0011】以降は省略されています)

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