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公開番号2025153921
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056642
出願日2024-03-29
発明の名称研磨用ゴム砥石
出願人株式会社松風
代理人
主分類B24D 3/02 20060101AFI20251002BHJP(研削;研磨)
要約【課題】
本発明は、セラミックスまたは金属等の難研磨材料に対する研磨を効率的に行うための研磨用ゴム砥石を提供すること。
【解決手段】
研磨部にバインダー(A)、研磨粒子(B)、珪藻土粒子(C)を含有する研磨用ゴム砥石。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
研磨部にバインダー(A)、研磨粒子(B)、珪藻土粒子(C)を含有する研磨用ゴム砥石。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記研磨部に、前記バインダー(A)100重量部に対して、前記研磨粒子を(B)100~250重量部、前記珪藻土粒子(C)5~90重量部を含有する、請求項1に記載の研磨用ゴム砥石。
【請求項3】
前記バインダー(A)が液体バインダーである、請求項1に記載の研磨用ゴム砥石。
【請求項4】
歯科用である請求項1に記載の研磨用ゴム砥石。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミックス及び金属等の難研磨材料の研磨を効率的に行うための研磨用ゴム砥石に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
工業界で使用される材料は金属・セラミックス・ゴム・樹脂など多岐にわたる。これらの材料を研磨するには、砥石が有用であることは周知の事実である。中でも、ゴム弾性を有するバインダー中に、アルミナ(酸化アルミニウム)、炭化ケイ素、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素(CBN)等からなる砥粒を分散させたゴム砥石は、その柔軟性から被加工物の表面形状との馴染みがよく、延性モード(カンナのように表面から少しずつ削るモード)による精密な研磨が可能である。
【0003】
また、近年では補綴装置としてジルコニアが世界的に普及しているが、ジルコニアは高硬度であるがゆえに難研磨材料であり、これを研磨するためには砥粒としてダイヤモンドが効果的である。そのため、ダイヤモンドを配合するゴム砥石が増加している。しかし、ダイヤモンドは高硬度材料を研磨する際には有用であるが高価であり、研磨効率向上のためにダイヤモンドの充填率を増加させると砥石の単価が高くなる。したがって、ジルコニアのような高硬度材料を研磨する際にも研磨効率を下げることなく、ダイヤモンド配合比率を抑えた安価であるゴム砥石の開発が求められている。
【0004】
一方、ゴム砥石を用いた研磨の問題として「目詰まり」、「発熱」が挙げられる。「目詰まり」とは研磨される被研磨体からの削り屑(研磨屑)がバインダーから露出している研磨粒子同士の間に溜まるまたは研磨粒子を覆うことであり、それによって研磨粒子が摩耗していなくてもゴム砥石の研削能力が低下してしまう。さらに、目詰まりしたゴム砥石で研磨作業を続けることによって、被研磨体及びゴム砥石共に熱を持ち、これが「発熱」となってゴム砥石が被研磨体に焦げ付き、被研磨体の表面性状品質が損なわれる。とりわけ、熱伝導性に優れる金属材料などは、発熱によるゴム砥石の研削能力及び被研磨体の表面性状品質の低下が顕著である。
【0005】
そのため、ゴム砥石業界においては、ゴム砥石の「目詰まり」、「発熱」を防止するために発泡剤を添加し、ゴム砥石中に含まれる気孔数を増加させる手法が知られている。すなわち、気孔が研磨屑の排出に寄与し、研磨時の発熱が気孔を通して放熱されることで前述した問題を解決する手法である。しかしながら、発泡剤を添加することで研磨に作用する研磨部の砥粒配合比率及びバインダー配合比率が低下することが想定される。また、気孔付与によってゴム砥石自体が柔らかくなることから消耗が早くなることが想定される。結果として、ゴム砥石としての研削能力及び耐久性は低下する傾向にある。
【0006】
歯科業界においても様々な材料が使用されており、全てにおいて精密な研磨が必要となる。一般に口腔内にう蝕などの疾患がある場合についてはそれらを取り除き、取り除いた部位を修復するためにセラミックスまたは金属等のさまざまな材料を補綴装置として使用している。これらの研磨における課題として工業界と同様に「目詰まり」、「発熱」が挙げられる。「目詰まり」によって研削能力が低下すると作業に要する時間が増加し、術者の負担が大きくなる。また、口腔内で研磨する場合は「発熱」によって熱刺激となり、患者の負担が強いられる。これらの材料を効率良く、且つ、発熱の無い研磨が可能なゴム砥石の開発が求められている。
【0007】
ゴム砥石の「目詰まり」「発熱」を防ぐ技術は従来から検討されている。特許文献1には、工業用研磨材において、特に無機質長繊維を含むゴム製研磨材において目詰まりが生じやすい問題を解決するため、無機質長繊維をマトリックス材で結着する研磨材において、マトリックス材中に球状の無機質ビーズを含ませた研磨材が記載されている。しかしながら、本技術を歯科用研磨材に応用する場合、短時間での研磨と高い放熱効果が求められるため、未だ改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2001-225273
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、セラミックス及び金属等の難研磨材料の研磨において、「目詰まり」、「発熱」を抑制することできるゴム砥石を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を克服するために鋭意検討を重ねた結果、本発明に至ることができた。即ち、本発明は、研磨部にバインダー(A)、研磨粒子(B)、珪藻土粒子(C)を含有する研磨用ゴム砥石である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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