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公開番号2025155905
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025023342
出願日2025-02-17
発明の名称光硬化性人工爪組成物、人工爪及びその製造方法
出願人株式会社松風
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61K 8/55 20060101AFI20251002BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、硬化の際の熱痛を抑制し、黄変(硬化前に黄色に着色するものを含む)を抑制し色調安定性を有する光硬化性人工爪組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の光硬化性人工爪組成物は、光重合開始剤、及び重合性化合物を含み、前記光重合開始剤は、下記一般式(1)で表される化合物を含み、ただし、α-ヒドロキシアルキルフェノン系光重合開始剤を含まず、かつ前記組成物は、過酸化物系熱重合開始剤を含まないものである。
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(上記一般式(1)中、Rは炭素数1~5の炭化水素基を示す。)
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光重合開始剤、及び重合性化合物を含む光硬化性人工爪組成物であって、
前記光重合開始剤は、下記一般式(1)で表される化合物を含み、ただし、α-ヒドロキシアルキルフェノン系光重合開始剤を含まず、
前記光硬化性人工爪組成物は、過酸化物系熱重合開始剤を含まない、光硬化性人工爪組成物。
TIFF
2025155905000011.tif
43
144
(上記一般式(1)中、Rは炭素数1~5の炭化水素基を示す。)
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記光重合開始剤は、前記一般式(1)で表される化合物のみを含む、請求項1に記載の光硬化性人工爪組成物。
【請求項3】
前記光重合開始剤は、さらに、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド及び/又はビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシドを含む、請求項1に記載の光硬化性人工爪組成物。
【請求項4】
前記重合性化合物が、オリゴマー及び重合性単量体からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1に記載の光硬化性人工爪組成物。
【請求項5】
前記重合性化合物が、オリゴマーと重合性単量体とを含む、請求項1に記載の光硬化性人工爪組成物。
【請求項6】
前記オリゴマーは、ウレタンジ(メタ)アクリレートオリゴマーを含む、請求項4又は5に記載の光硬化性人工爪組成物。
【請求項7】
前記一般式(1)で表される化合物を0.1~10質量%含む、請求項1に記載の光硬化性人工爪組成物。
【請求項8】
前記重合性化合物を20質量%以上含む、請求項1に記載の光硬化性人工爪組成物。
【請求項9】
前記オリゴマーの含有量が、前記重合性単量体100質量部当たり50~750質量部である、請求項5に記載の光硬化性人工爪組成物。
【請求項10】
粘度が1~2,000,000mPa・sである、請求項1に記載の光硬化性人工爪組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化の際の熱痛を抑制し、また黄変を抑制し色調安定性を有する光硬化性人工爪組成物に関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
ネイルポリッシュ、ジェルネイル、及びアクリルネイル等の人工爪の中でも、ジェルネイルは良好な操作性、天然爪や人工爪上での長期間の維持性、及び低臭気性の観点から広く使用されている。ジェルネイルとは、爪上に筆等を使用して塗布及び被覆を行い、紫外線や可視光線により硬化させて使用する光硬化性の人工爪組成物である。
【0003】
ジェルネイルには長期的な物理的強度、操作性等が求められる一方で、光照射時間の短縮化が求められており、最近では低照度蛍光管ランプを応用した光照射装置から高照度可視光LEDライトへの転換がなされている。ジェルネイル用光照射装置として高照度可視光LEDライトを用いた場合、ジェルネイルの硬化時間が短縮化し施術時間が短縮化する一方で、光硬化時に発生する硬化熱(重合熱)により被施術者が感じる熱痛が課題であった。
【0004】
特許文献1には、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、多官能チオール化合物、ラジカル重合性化合物、光重合開始剤及び連鎖移動剤を含有する光硬化性人工爪組成物により、硬化時の熱痛が抑制できることが記載されている。
【0005】
特許文献2には、炭素数8~30の直鎖又は分岐アルキル基を有する(メタ)アルキルエステル、分子内に少なくとも1個のラジカル重合性不飽和二重結合を有する化合物を含むラジカル重合性成分、重合開始剤を含む光硬化性人工爪組成物により、硬化時温度上昇が調整できることが記載されている。
【0006】
しかしながら、特にジェルネイルの塗布量が多い場合や立体的なアートを行う場合などは、塗膜が厚くなり、被施術者が熱痛を感じやすく、従来技術においても改善の余地があった。
加えて、ジェルネイルには美的外観が求められるが、硬化時に光重合開始剤に起因する黄変が生じることが課題であった。また、ジェル自体が薄い黄色を呈しているものもあり、硬化前のジェル自体の美的外観が劣る場合があることも課題であった。従来、特許文献3に示されるように、黄変(硬化前に黄色に着色することを含む)には黄の補色である紫・青系の色素を所定量配合することにより、黄変の抑制が行われている。しかしながら、黄変の根本的な解決には至っていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-6689号公報
特開2023-170592号公報
特開2022-56207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、硬化の際の熱痛を抑制し、黄変(硬化前に黄色に着色するものを含む)を抑制し色調安定性を有する光硬化性人工爪組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための手段は以下の態様を含む。
<1>
光重合開始剤、及び重合性化合物を含む光硬化性人工爪組成物であって、
前記光重合開始剤は、下記一般式(1)で表される化合物を含み、ただし、α-ヒドロキシアルキルフェノン系光重合開始剤を含まず、
前記光硬化性人工爪組成物は、過酸化物系熱重合開始剤を含まない、光硬化性人工爪組成物。
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2025155905000002.tif
43
144
(上記一般式(1)中、Rは炭素数1~5の炭化水素基を示す。)
<2>
前記光重合開始剤は、前記一般式(1)で表される化合物のみを含む、<1>に記載の光硬化性人工爪組成物。
<3>
前記光重合開始剤は、さらに、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド及び/又はビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシドを含む、<1>に記載の光硬化性人工爪組成物。
<4>
前記重合性化合物が、オリゴマー及び重合性単量体からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、<1>~<3>のいずれかに記載の光硬化性人工爪組成物。
<5>
前記重合性化合物が、オリゴマーと重合性単量体とを含む、<1>~<3>のいずれかに記載の光硬化性人工爪組成物。
<6>
前記オリゴマーは、ウレタンジ(メタ)アクリレートオリゴマーを含む、<4>又は<5>に記載の光硬化性人工爪組成物。
<7>
前記一般式(1)で表される化合物を0.1~10質量%含む、<1>~<6>のいずれかに記載の光硬化性人工爪組成物。
<8>
前記重合性化合物を20質量%以上含む、<1>~<7>のいずれかに記載の光硬化性人工爪組成物。
<9>
前記オリゴマーの含有量が、前記重合性単量体100質量部当たり50~750質量部である、<5>~<8>のいずれかに記載の光硬化性人工爪組成物。
<10>
粘度が1~2,000,000mPa・sである、<1>~<9>のいずれかに記載の光硬化性人工爪組成物。
<11>
<1>~<10>のいずれかに記載の光硬化性人工爪組成物から得られる人工爪。
<12>
<1>~<10>のいずれかに記載の光硬化性人工爪組成物を、爪又は基材上に塗布し、硬化させる工程を含む、人工爪の製造方法。
<13>
光重合開始剤、及び重合性化合物を含む光硬化性人工爪組成物を爪又は基材上に塗布し、硬化させる人工爪形成方法であって、
前記光重合開始剤は、下記一般式(1)で表される化合物を含み、ただし、α-ヒドロキシアルキルフェノン系光重合開始剤を含まず、
前記光硬化性人工爪組成物は、過酸化物系熱重合開始剤を含まない、人工爪形成方法。
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2025155905000003.tif
42
142
(上記一般式(1)中、Rは炭素数1~5の炭化水素基を示す。)
<14>
光重合開始剤(ただし、α-ヒドロキシアルキルフェノン系光重合開始剤を含まない)、及び重合性化合物を含み、過酸化物系熱重合開始剤を含まない光硬化性人工爪組成物の製造のための、下記一般式(1)で表される化合物の使用。
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2025155905000004.tif
42
142
(上記一般式(1)中、Rは炭素数1~5の炭化水素基を示す。)
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、硬化の際の熱痛を抑制し、黄変(硬化前に黄色に着色するものを含む)を抑制し色調安定性を有する光硬化性人工爪組成物を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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