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公開番号2025147162
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-06
出願番号2024047382
出願日2024-03-23
発明の名称非架橋ポリマー粒子を含むコンポジットレジン歯
出願人株式会社松風
代理人個人
主分類A61K 6/887 20200101AFI20250929BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 口腔内の咬合圧に耐えうる優れた耐破折性を備えつつ、義歯床と良好な接着性を発現するコンポジットレジン歯を提供する。
【解決手段】 単層又は2層以上の層構造を有するコンポジットレジン歯であって、重合性単量体(A)、有機無機複合フィラー(B)、無機微粒子(C)、及び非架橋ポリマー粒子(D)を含む硬化性組成物の重合硬化体からなるコンポジットレジン層を含み、前記硬化性組成物における前記非架橋ポリマー粒子(D)の含有量が1質量%以上5質量%以下の範囲にあり、前記硬化性組成物に含まれる全ての前記無機粒子(C)の平均粒子径が1μm以下であることを特徴とするコンポジットレジン歯。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
単層構造を有する又は2層以上の層構造を有するコンポジットレジン歯であって、
重合性単量体(A)、有機無機複合フィラー(B)、無機微粒子(C)、及び非架橋ポリマー粒子(D)を含む硬化性組成物の重合硬化体からなるコンポジットレジン層を含み、
前記硬化性組成物における前記非架橋ポリマー粒子(D)の含有量が1質量%以上5質量%以下の範囲にあり、
前記硬化性組成物に含まれる全ての前記無機粒子(C)の平均粒子径が1μm以下であることを特徴とするコンポジットレジン歯。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記非架橋ポリマー粒子(D)の平均粒子径が5μm以上50μm以下である請求項1に記載のコンポジットレジン歯。
【請求項3】
前記硬化性組成物における前記無機微粒子(C)の含有量が15質量%以上35質量%以下の範囲にあり、かつ、
前記有機無機複合フィラー(B)に含まれる無機フィラー(b-1)の含有量が10質量%以上35質量%以下の範囲にある請求項1又は2に記載のコンポジットレジン歯。
【請求項4】
前記重合性単量体(A)全体に対する、メチルメタクリレートの含有量が5質量%以下である請求項1又は2に記載のコンポジットレジン歯。
【請求項5】
前記重合性単量体(A)全体に対する、メチルメタクリレートの含有量が5質量%以下である請求項3に記載のコンポジットレジン歯。
【請求項6】
前記非架橋ポリマー粒子(D)がポリメチルメタクリレート粒子を含む請求項1、2、又は5のいずれか1項に記載のコンポジットレジン歯。
【請求項7】
前記非架橋ポリマー粒子(D)がポリメチルメタクリレート粒子を含む請求項3に記載のコンポジットレジン歯。
【請求項8】
前記非架橋ポリマー粒子(D)がポリメチルメタクリレート粒子を含む請求項4に記載のコンポジットレジン歯。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、義歯の製作に用いる人工歯としてのコンポジットレジン歯に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、人工歯としてメチルメタクリレート及びポリメチルメタクリレートを混合後、重合硬化させたレジン歯が使用されてきた。レジン歯は、透明性、成型加工性、義歯床との接着性に優れるものの、表面硬さが低く口腔内で摩耗しやすいことが課題であった。
【0003】
これに対し、コンポジットレジン歯は多官能の(メタ)アクリレート系重合性単量体と、無機微粒子及び/又は有機無機複合フィラーを含む硬化性組成物を重合硬化させてなるコンポジットレジン層を有するため、高い表面硬さと優れた耐摩耗性を発現する。
【0004】
特許文献1及び2には、コンポジットレジン層を特定の重合性単量体を含む硬化性組成物により形成することで耐吸水性と耐変着色性を向上させたコンポジットレジン歯が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第2517753号公報
特許第5804517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び2に記載のコンポジットレジン歯はレジン歯よりも機械的特性が向上しているものの、対合歯がセラミックスやジルコニア等の表面硬さが極めて高い補綴物である場合は、口腔内の咬合圧に耐えうるには耐破折性が不充分であった。また、これらコンポジットレジン歯のコンポジットレジン層は義歯床との接着性に乏しく、口腔内で使用した際に人工歯と義歯床との界面に微小な隙間が生じ、その隙間にプラークや色素が沈着することで外観や衛生面に悪影響を及ぼすことがあった。
【0007】
よって、本発明は口腔内の咬合圧に耐えうる優れた耐破折性を備えつつ、義歯床と良好な接着性を発現するコンポジットレジン歯を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を達成するため、本発明者らは鋭意検討を行った結果、コンポジットレジン歯におけるコンポジットレジン層に特定量の非架橋ポリマー粒子を配合することにより、高い耐破折性と義歯床に対して優れた接着性を発現することを見出し、本発明を完成するに至った。詳しくは本発明のコンポジットレジン歯は、コンポジットレジン層に配合した非架橋ポリマー粒子が、咬合圧を受けた際にコンポジットレジン層に伝わる応力を吸収することで、破折の発生を抑制する。また、非架橋ポリマー粒子が存在することにより、従来のコンポジットレジン歯におけるコンポジットレジン層よりも義歯床との接着性が向上し、プラークや色素等の沈着の原因となるコンポジットレジン層と義歯床との界面における微小な隙間の発生を抑制することができる。
【0009】
すなわち、上記課題は以下の成分構成とすることにより解決される。
単層構造を有する又は2層以上の層構造を有するコンポジットレジン歯であって、
重合性単量体(A)、有機無機複合フィラー(B)、無機微粒子(C)、及び非架橋ポリマー粒子(D)を含む硬化性組成物の重合硬化体からなるコンポジットレジン層を含み、
前記硬化性組成物における前記非架橋ポリマー粒子(D)の含有量が1質量%以上5質量%以下の範囲にあり、
前記硬化性組成物に含まれる全ての前記無機粒子(C)の平均粒子径が1μm以下であることを特徴とするコンポジットレジン歯。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、口腔内の咬合圧に耐えうる優れた耐破折性を備えつつ、義歯床と良好な接着性を発現するコンポジットレジン歯を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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