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公開番号
2025154854
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024058092
出願日
2024-03-29
発明の名称
分析用担体、イムノクロマトグラフィー用テストストリップ及び分析用担体の製造方法
出願人
日本軽金属株式会社
,
東洋アルミニウム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01N
33/543 20060101AFI20251002BHJP(測定;試験)
要約
【課題】吸水時の判別性を向上させることが可能な分析用担体を提供すること。
【解決手段】分析用担体1は、多孔質体10と、多孔質体10を一方の面において支持する支持体20とを備える分析用担体1であって、多孔質体10は、複数の中空粒子13が集合して形成される骨格11と、骨格11に囲まれる複数の空隙12とを含み、中空粒子13は、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む外殻14と、外殻14に囲われた空洞15とを有し、多孔質体10が吸水した分析用担体1を、測定器を校正した白色反射標準の上に載置した状態において、分析用担体1における多孔質体10の面を測定器で測定した場合のL
*
a
*
b
*
表色系におけるL
*
値は80以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
多孔質体と、前記多孔質体を一方の面において支持する支持体とを備える分析用担体であって、
前記多孔質体は、複数の中空粒子が集合して形成される骨格と、前記骨格に囲まれる複数の空隙とを含み、
前記中空粒子は、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む外殻と、前記外殻に囲われた空洞とを有し、
前記骨格は、前記複数の中空粒子が有する前記外殻が連続することで形成されており、
前記多孔質体の気孔率は、50体積%以上100体積%未満であり、
前記多孔質体の平均細孔径は、0.1μm以上20μm以下であり、
前記多孔質体が吸水した前記分析用担体を、測定器を校正した白色反射標準の上に載置した状態において、前記分析用担体における前記多孔質体の面を前記測定器で測定した場合のL
*
a
*
b
*
表色系におけるL
*
値は80以上である、分析用担体。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記多孔質体が乾燥した前記分析用担体を、測定器を校正した白色反射標準の上に載置した状態において、前記分析用担体における前記多孔質体の面を前記測定器で測定した場合のL
*
a
*
b
*
表色系におけるL
*
値は80以上である、請求項1に記載の分析用担体。
【請求項3】
前記支持体は、一方の面である第1面には前記多孔質体が設けられており、前記第1面とは反対側の面である第2面は露出している、請求項1に記載の分析用担体。
【請求項4】
前記多孔質体に含まれるアルミニウム元素を含有してなる前記多孔質体を構成する成分に対する金属アルミニウムの比は質量比で0以上0.1以下である、請求項1に記載の分析用担体。
【請求項5】
前記支持体は、前記多孔質体と接着する接着層と、前記接着層を支持する支持層とを含み、
前記接着層は、前記外殻と接着しており、
前記接着層は、前記多孔質体と前記支持層との間に介装されている、請求項1に記載の分析用担体。
【請求項6】
前記接着層は、樹脂、エラストマー、デンプン及びタンパクからなる群より選択される少なくとも一種を含んでいてもよいを含む、請求項5に記載の分析用担体。
【請求項7】
前記支持層は、樹脂及びガラスの少なくともいずれか一方を含む、請求項5に記載の分析用担体。
【請求項8】
前記多孔質体は、前記支持体とは反対側の表面に設けられ、前記骨格及び前記空隙が存在する前記多孔質体の内側と前記多孔質体の外側とを隔て、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む被覆層を含み、
前記被覆層は、前記多孔質体の内側と外側とを連通する連通孔を有し、
前記被覆層は、前記中空粒子の前記外殻と連続して形成されており、
前記中空粒子の前記空洞は前記連通孔を通じて前記多孔質体の外側と連通している、
請求項1に記載の分析用担体。
【請求項9】
前記多孔質体の表面粗さSaは、0.01μm以上1.8μm未満である、請求項8に記載の分析用担体。
【請求項10】
前記外殻の厚さは、40nm以上1000nm以下である、請求項1に記載の分析用担体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、分析用担体、イムノクロマトグラフィー用テストストリップ及び分析用担体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
分析用担体に担持された分析対象物の分析を行う分析方法の一種として、イムノクロマトグラフィー(イムノクロマト法)が知られている。また、イムノクロマトグラフィーを利用したラテラルフロー式の検査キットが知られている。検査キットは、分析対象物と反応するともに金コロイド粒子及びラテックス粒子などのような標識粒子で標識された標識抗体、並びに分析対象物と反応するともに分析用担体の所定の部位に固定された捕捉抗体を有するテストストリップを備えている。
【0003】
この検査キットでは、例えば、生体などから分析対象物である抗原を含む検体を採取して、この検体を含む溶液を検査キットの所定の位置に滴下すると、抗原が標識抗体と反応して複合体を形成する。そして、複合体を含む溶液が毛管現象によって分析用担体を流れることになる。さらに、複合体を含む溶液が分析用担体によって展開される際に複合体に含まれる抗原が、分析用担体上の捕捉抗体によって捕捉されて、捕捉部位に複合体が集まることで発色が生じる。このようにして、分析用担体によって複合体が担持された状態での捕捉部位に生じた呈色の度合いを肉眼で確認することにより、検体中に抗原が含まれるかどうかの判断が行われる。
【0004】
特許文献1では、複数のアルミニウム粒子が集合して形成される骨格と、骨格に囲まれる複数の空隙とを含む多孔質体を備え、骨格が酸化アルミニウムを含む外殻を含んでおり、骨格の表面が外殻により形成されている、アルミニウム部材について開示されている。特許文献1のアルミニウム部材は、多孔質体を支持するアルミニウム製の基板を備えており、多孔質体が基板の一方の面側又は両方の面側に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2021/079813号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のアルミニウム部材は、白色度及び水の吸い上げ性能が高いことから、イムノクロマトグラフィー用テストストリップとして用いることができる。しかしながら、特許文献1のアルミニウム部材では、多孔質体が検体を含む溶液を吸水すると透明になり、多孔質体を支持するアルミニウム製の基板のグレー色が多孔質体を透過して見えるようになることで、アルミニウム部材がグレー色に見える場合がある。そのため、アルミニウム部材上のシグナル(ライン)を目視で確認することが容易でない場合があった。また、測定装置でシグナルを読み取る場合であっても、バックグラウンドが上がることで、SN比が低下する場合があった。すなわち、特許文献1のアルミニウム部材では、多孔質体が吸水した状態では、多孔質体上のシグナルの判別性が低下するおそれがあった。
【0007】
本開示は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本開示の目的は、吸水時の判別性を向上させることが可能な分析用担体、イムノクロマトグラフィー用テストストリップ及び分析用担体の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1の態様に係る分析用担体は、多孔質体と、多孔質体を一方の面において支持する支持体とを備えている。多孔質体は、複数の中空粒子が集合して形成される骨格と、骨格に囲まれる複数の空隙とを含んでいる。中空粒子は、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む外殻と、外殻に囲われた空洞とを有している。骨格は、複数の中空粒子が有する外殻が連続することで形成されている。多孔質体の気孔率は、50体積%以上100体積%未満である。多孔質体の平均細孔径は、0.1μm以上20μm以下である。多孔質体が吸水した分析用担体を、測定器を校正した白色反射標準の上に載置した状態において、分析用担体における多孔質体の面を測定器で測定した場合のL
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a
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b
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表色系におけるL
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値は80以上である。
【0009】
本開示の第2の態様に係るイムノクロマトグラフィー用テストストリップは、分析用担体を備えている。
【0010】
本開示の第3の態様に係る分析用担体の製造方法は、多孔質体と、多孔質体を一方の面において支持する支持体とを備える分析用担体の製造方法である。多孔質体は、複数の中空粒子が集合して形成される骨格と、骨格に囲まれる複数の空隙とを含んでいる。中空粒子は、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む外殻と、外殻に囲われた空洞とを有している。骨格は、複数の中空粒子が有する外殻が連続することで形成されている。製造方法は、複数のアルミニウム金属粒子をアルミニウム基材上で焼結し、アルミニウム基材と、アルミニウム基材に積層され、アルミニウム金属粒子が焼結した焼結体とを備える焼結材を得る焼結工程を含んでいる。製造方法は、焼結材を陽極酸化し、アルミニウム金属粒子の表面に陽極酸化皮膜を含む外殻を形成する陽極酸化工程を含んでいる。製造方法は、外殻に囲まれたアルミニウム金属粒子を溶解させる溶解工程を含んでいる。上記製造方法では、陽極酸化工程と溶解工程とを繰り返すことで、アルミニウム基材に多孔質体が積層された金属部材を形成する。上記製造方法は、金属部材の多孔質体を支持体に接着させて、アルミニウム基材と、多孔質体と、支持体とがこの順で積層された積層体を形成する積層工程を含んでいる。上記製造方法は、アルミニウム基材を溶解させて、積層体からアルミニウム基材を剥離する剥離工程を含んでいる。アルミニウム金属粒子は、高純度アルミニウム、純アルミニウム、及びアルミニウム合金からなる群より選択される少なくとも一種のアルミニウムを含んでいる。アルミニウム基材は、高純度アルミニウム、純アルミニウム、及びアルミニウム合金からなる群より選択される少なくとも一種のアルミニウムを含んでいる。複数のアルミニウム金属粒子の平均粒子径は0.1μm以上20μm以下である。焼結体の充填率は10体積%以上60体積%以下である。多孔質体を接着する前における支持体を、測定器を校正した白色反射標準の上に載置した状態において、支持体における多孔質体が接着される面を測定器で測定した場合のL
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a
*
b
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表色系におけるL
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値は80以上である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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