TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025140629
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024040153
出願日
2024-03-14
発明の名称
アルミニウム部材及びその製造方法
出願人
日本軽金属株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C25D
11/24 20060101AFI20250919BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】アルミニウム基材の表面に凹部を設けた単純な構造で虹色の発色を実現することが可能なアルミニウム部材を提供する。
【解決手段】アルミニウム部材1は、7000系アルミニウム合金により形成された基材10を備え、基材10の表面には隙間なく並んだ複数の凹部11が設けられており、複数の凹部11は複数の六角形の凹部11を含んでおり、複数の六角形の凹部11の平均径は380nm~1200nmであり、基材10の表面における単位面積当たりの複数の六角形の凹部11の総面積の割合は47%以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
7000系アルミニウム合金により形成された基材を備え、
前記基材の表面には隙間なく並んだ複数の凹部が設けられており、
前記複数の凹部は複数の六角形の凹部を含んでおり、
前記複数の六角形の凹部の平均径は380nm~1200nmであり、
前記基材の表面における単位面積当たりの前記複数の六角形の凹部の総面積の割合は47%以上である、アルミニウム部材。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
-70°、-60°、-50°、-40°、-30°、-20°、0°の受光角について390nm~730nmの波長域の分光強度を測定し、前記受光角の各々における最小強度に対する最大強度の強度比が1.5以上である受光角が3つ以上7つ以下である、請求項1に記載のアルミニウム部材。
【請求項3】
前記アルミニウム部材の表面には、ポーラス型陽極酸化皮膜、バリア型陽極酸化皮膜、及び、有機材料、無機材料又はこれらの複合材料を含むコーティング膜の少なくともいずれか一方が設けられている、請求項1又は2に記載のアルミニウム部材。
【請求項4】
前記アルミニウム合金により形成された基材を、電解液で陽極酸化し、前記基材の表面に陽極酸化皮膜を形成する工程と、
前記基材の表面から前記陽極酸化皮膜を除去する工程と、
を含み、
前記陽極酸化は0Vから電解電圧まで50V/秒以上の昇圧速度で昇圧し、
前記電解電圧は120V以上500V以下である、請求項1又は2に記載のアルミニウム部材の製造方法。
【請求項5】
前記電解液はエチドロン酸及びクエン酸の少なくともいずれか一方を含む、請求項4に記載のアルミニウム部材の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、アルミニウム部材及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、金属部材の表面に微細構造を形成し、微細構造による光の干渉によって構造色を実現させることが知られている。このような技術によれば、塗料を用いず、微細構造によって異なる角度から見ると色が変わって見える金属部材を得ることができる。
【0003】
特許文献1には、光反射層と、ナノホールを有する光透過層とをこの順に備え、光透過層がナノホールの内表面に光吸収層を有する発色構造体が開示されている。特許文献1の発色構造体によれば、光透過層を透過した光が光反射層の表面において全反射されると共に、入射光が光透過層の外表面において反射される。これにより、塗料が塗布されていなくても、発色しているように見える発色構造体を提供している。また、特許文献2には、銅濃度が30ppm以下であるアルミニウム材が開示されている。特許文献2によれば、銅濃度が30ppm以下であるアルミニウム材を用い、規則的な細孔配列の妨げになるCu量の上限値を規定することにより、陽極酸化処理で規則配列したポーラスアルミナを提供している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-9650号公報
特開2018-3048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の発色構造体は、基材の表面に複雑な多層膜を形成しており、多層膜の構造を綿密に調整しなければならないおそれがある。このような発色構造体の作製には、複雑で高度な技術が必要となるおそれがある。また、特許文献2には高純度アルミニウムにおいて規則配列を設けることが開示されているが、アルミニウム合金で規則配列を設けることは開示されていない。
【0006】
本開示は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本開示の目的は、アルミニウム合金により形成されたアルミニウム基材の表面に凹部を設けた単純な構造で虹色の発色を実現することが可能なアルミニウム部材及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の態様に係るアルミニウム部材は、7000系アルミニウム合金により形成された基材を備えている。基材の表面には隙間なく並んだ複数の凹部が設けられている。複数の凹部は複数の六角形の凹部を含んでいる。複数の六角形の凹部の平均径は380nm~1200nmである。基材の表面における単位面積当たりの複数の六角形の凹部の総面積の割合は47%以上である。
【0008】
本開示の第2の態様に係るアルミニウム部材の製造方法は、アルミニウム合金により形成された基材を、電解液で陽極酸化し、基材の表面に陽極酸化皮膜を形成する工程と、基材の表面から陽極酸化皮膜を除去する工程とを含んでいる。陽極酸化は0Vから電解電圧まで50V/秒以上の昇圧速度で昇圧する。電解電圧は120V以上500V以下である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、アルミニウム合金により形成されたアルミニウム基材の表面に凹部を設けた単純な構造で虹色の発色を実現することが可能なアルミニウム部材及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係るアルミニウム部材の一例を示す断面図である。
一実施形態に係るアルミニウム部材の一例を示す平面図である。
準備工程によって準備した基材の一例を示す断面図である。
表面調整工程によって基材の表面を平滑にした後の状態の一例を示す断面図である。
陽極酸化工程によって陽極酸化皮膜を形成した後の状態の一例を示す断面図である。
陽極酸化皮膜除去工程によって得られたアルミニウム部材の一例を示す断面図である。
実施例1に係るアルミニウム部材の表面における分光強度を変角分光測色システムで測定して得られたスペクトルである。
比較例1に係るアルミニウム部材の表面における分光強度を変角分光測色システムで測定して得られたスペクトルである。
参考例1に係るアルミニウム部材の表面における分光強度を変角分光測色システムで測定して得られたスペクトルである。
参考例2に係るアルミニウム部材の表面における分光強度を変角分光測色システムで測定して得られたスペクトルである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
有限会社 ナプラ
端子
1か月前
株式会社カネカ
電解装置
1か月前
株式会社ノーリツ
電解水生成装置
1か月前
SMD株式会社
めっき処理装置
1か月前
本田技研工業株式会社
電解装置
18日前
大同特殊鋼株式会社
触媒合金
1か月前
株式会社カネカ
可撓性ガス拡散電極
7日前
株式会社東芝
アルマイト処理方法
27日前
本田技研工業株式会社
水電解システム
1か月前
本田技研工業株式会社
水電解システム
1か月前
本田技研工業株式会社
水電解システム
1か月前
一般財団法人電力中央研究所
電解反応装置
3日前
本田技研工業株式会社
水電解スタック
3日前
本田技研工業株式会社
CO2電解装置
3日前
トヨタ自動車株式会社
水電解スタック
1か月前
本田技研工業株式会社
電気化学スタック
26日前
株式会社SOKEN
電解セル
1か月前
本田技研工業株式会社
電解セルの製造方法
11日前
株式会社村田製作所
電子部品及びその製造方法
1か月前
NOK株式会社
セルユニット
7日前
NOK株式会社
セルユニット
7日前
NOK株式会社
セルユニット
7日前
株式会社神戸製鋼所
導電材料およびその製造方法
27日前
NOK株式会社
セルユニット
7日前
ナミックス株式会社
銅部材
19日前
睦技研株式会社
バレルめっき装置
1か月前
株式会社豊田中央研究所
電極
7日前
東京瓦斯株式会社
水電解システム
1か月前
東京瓦斯株式会社
水電解システム
14日前
東京瓦斯株式会社
水電解システム
1か月前
東京瓦斯株式会社
水電解システム
1か月前
株式会社豊田中央研究所
アルミニウム電析方法
2か月前
本田技研工業株式会社
電気化学式水素昇圧システム
3日前
株式会社アイシン
水電解装置
1か月前
株式会社SCREENホールディングス
前処理方法およびセル
1か月前
株式会社アイシン
電解システム
1か月前
続きを見る
他の特許を見る