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公開番号2025154856
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024058095
出願日2024-03-29
発明の名称分析用担体、イムノクロマトグラフィー用テストストリップ及び分析用担体の製造方法
出願人日本軽金属株式会社,東洋アルミニウム株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01N 33/543 20060101AFI20251002BHJP(測定;試験)
要約【課題】曲げ変形を受けた場合であっても多孔質体がアルミニウム部材から剥がれるのを抑制することが可能な分析用担体を提供すること。
【解決手段】分析用担体1は、多孔質体10と、多孔質体10を一方の面において支持する支持体20とを備える分析用担体1であって、多孔質体10は、複数の中空粒子13が集合して形成される骨格11と、骨格11に囲まれる複数の空隙12とを含み、中空粒子13は、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む外殻14と、外殻14に囲われた空洞15とを有し、支持体20は、多孔質体10と接着する接着層22を含み、接着層22は、外殻14と接着している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
多孔質体と、前記多孔質体を一方の面において支持する支持体とを備える分析用担体であって、
前記多孔質体は、複数の中空粒子が集合して形成される骨格と、前記骨格に囲まれる複数の空隙とを含み、
前記中空粒子は、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む外殻と、前記外殻に囲われた空洞とを有し、
前記骨格は、前記複数の中空粒子が有する前記外殻が連続することで形成されており、
前記多孔質体の気孔率は、50体積%以上100体積%未満であり、
前記多孔質体の平均細孔径は、0.1μm以上20μm以下であり、
前記支持体は、前記多孔質体と接着する接着層を含み、
前記接着層は、前記外殻と接着している、分析用担体。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記接着層は、樹脂、エラストマー、デンプン及びタンパクからなる群より選択される少なくとも一種を含む、請求項1に記載の分析用担体。
【請求項3】
前記接着層の厚さは、1μm以上1000μm以下である、請求項1に記載の分析用担体。
【請求項4】
前記接着層は、前記空隙及び前記空洞に入り込んで前記外殻と接触している接着部と、前記接着層において前記接着部と反対側に設けられて前記接着部と連続している補助部とを有しており、
前記接着部の厚さは、1μm以上100μm以下である、請求項1に記載の分析用担体。
【請求項5】
前記支持体は、前記接着層と、前記接着層を支持する支持層とを含み、
前記接着層は、前記多孔質体と前記支持層との間に介装されている、請求項1に記載の分析用担体。
【請求項6】
前記支持層は、樹脂、エラストマー、金属、及び紙からなる群より選択される少なくとも一種を含む、請求項5に記載の分析用担体。
【請求項7】
前記支持体は、一方の面である第1面には前記多孔質体が設けられており、前記第1面とは反対側の面である第2面は露出している、請求項1に記載の分析用担体。
【請求項8】
前記多孔質体に含まれるアルミニウム元素を含有してなる前記多孔質体を構成する成分に対する金属アルミニウムの比は質量比で0以上0.1以下である、請求項1に記載の分析用担体。
【請求項9】
前記多孔質体は、前記支持体とは反対側の表面に設けられ、前記骨格及び前記空隙が存在する前記多孔質体の内側と前記多孔質体の外側とを隔て、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む被覆層を含み、
前記被覆層は、前記多孔質体の内側と外側とを連通する連通孔を有し、
前記被覆層は、前記中空粒子の前記外殻と連続して形成されており、
前記中空粒子の前記空洞は前記連通孔を通じて前記多孔質体の外側と連通している、
請求項1に記載の分析用担体。
【請求項10】
前記多孔質体の表面粗さSaは、0.01μm以上1.8μm未満である、請求項9に記載の分析用担体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、分析用担体、イムノクロマトグラフィー用テストストリップ及び分析用担体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
分析用担体に担持された分析対象物の分析を行う分析方法の一種として、イムノクロマトグラフィー(イムノクロマト法)が知られている。また、イムノクロマトグラフィーを利用したラテラルフロー式の検査キットが知られている。検査キットは、分析対象物と反応するともに金コロイド粒子及びラテックス粒子などのような標識粒子で標識された標識抗体、並びに分析対象物と反応するともに分析用担体の所定の部位に固定された捕捉抗体を有するテストストリップを備えている。
【0003】
この検査キットでは、例えば、生体などから分析対象物である抗原を含む検体を採取して、この検体を含む溶液を検査キットの所定の位置に滴下すると、抗原が標識抗体と反応して複合体を形成する。そして、複合体を含む溶液が毛管現象によって分析用担体を流れることになる。さらに、複合体を含む溶液が分析用担体によって展開される際に複合体に含まれる抗原が、分析用担体上の捕捉抗体によって捕捉されて、捕捉部位に複合体が集まることで発色が生じる。このようにして、分析用担体によって複合体が担持された状態での捕捉部位に生じた呈色の度合いを肉眼で確認することにより、検体中に抗原が含まれるかどうかの判断が行われる。
【0004】
特許文献1では、複数のアルミニウム粒子が集合して形成される骨格と、骨格に囲まれる複数の空隙とを含む多孔質体を備え、骨格が酸化アルミニウムを含む外殻を含んでおり、骨格の表面が外殻により形成されている、アルミニウム部材について開示されている。特許文献1のアルミニウム部材は、多孔質体を支持するアルミニウム製の基板を備えており、多孔質体が基板の一方の面側又は両方の面側に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2021/079813号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のアルミニウム部材は、白色度及び水の吸い上げ性能が高いことから、イムノクロマトグラフィー用テストストリップとして用いることができる。しかしながら、特許文献1のアルミニウム部材では、多孔質体がアルミニウム基材に一体化して支持されている。そのため、アルミウム部材が曲げられた際に、アルミニウム基材の表面と多孔質体の外殻との間で破断が生じ、多孔質体がアルミニウム部材から剥がれることがあった。
【0007】
本開示は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本開示の目的は、曲げ変形を受けた場合であっても多孔質体がアルミニウム部材から剥がれるのを抑制することが可能な分析用担体、イムノクロマトグラフィー用テストストリップ及び分析用担体の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1の態様に係る分析用担体は、多孔質体と、多孔質体を一方の面において支持する支持体とを備えている。多孔質体は、複数の中空粒子が集合して形成される骨格と、骨格に囲まれる複数の空隙とを含んでいる。中空粒子は、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む外殻と、外殻に囲われた空洞とを有している。骨格は、複数の中空粒子が有する外殻が連続することで形成されている。多孔質体の気孔率は、50体積%以上100体積%未満である。多孔質体の平均細孔径は、0.1μm以上20μm以下である。支持体は、多孔質体と接着する接着層を含んでいる。接着層は、外殻と接着している。
【0009】
本開示の第2の態様に係るイムノクロマトグラフィー用テストストリップは、分析用担体を備えている。
【0010】
本開示の第3の態様に係る分析用担体の製造方法は、多孔質体と、多孔質体を一方の面において支持する支持体とを備える分析用担体の製造方法である。多孔質体は、複数の中空粒子が集合して形成される骨格と、骨格に囲まれる複数の空隙とを含んでいる。中空粒子は、酸化アルミニウムを含む陽極酸化皮膜を含む外殻と、外殻に囲われた空洞とを有している。骨格は、複数の中空粒子が有する外殻が連続することで形成されている。製造方法は、複数のアルミニウム金属粒子をアルミニウム基材上で焼結し、アルミニウム基材と、アルミニウム基材に積層され、アルミニウム金属粒子が焼結した焼結体とを備える焼結材を得る焼結工程を含んでいる。製造方法は、焼結材を陽極酸化し、アルミニウム金属粒子の表面に陽極酸化皮膜を含む外殻を形成する陽極酸化工程を含んでいる。製造方法は、外殻に囲まれたアルミニウム金属粒子を溶解させる溶解工程を含んでいる。上記製造方法では、陽極酸化工程と溶解工程とを繰り返すことで、アルミニウム基材に多孔質体が積層された金属部材を形成する。上記製造方法は、金属部材の多孔質体を支持体に接着させて、アルミニウム基材と、多孔質体と、支持体とがこの順で積層された積層体を形成する積層工程を含んでいる。上記製造方法は、アルミニウム基材を溶解させて、積層体からアルミニウム基材を剥離する剥離工程を含んでいる。アルミニウム金属粒子は、高純度アルミニウム、純アルミニウム、及びアルミニウム合金からなる群より選択される少なくとも一種のアルミニウムを含んでいる。アルミニウム基材は、高純度アルミニウム、純アルミニウム、及びアルミニウム合金からなる群より選択される少なくとも一種のアルミニウムを含んでいる。複数のアルミニウム金属粒子の平均粒子径は0.1μm以上20μm以下である。焼結体の充填率は10体積%以上60体積%以下である。支持体は、多孔質体と接着する接着層を含んでいる。積層工程において、接着層を外殻に接着させる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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