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公開番号
2025109419
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-25
出願番号
2024003287
出願日
2024-01-12
発明の名称
滑り止め機能付き板材および滑り止め機能付き板材の製造装置ならびに滑り止め機能付き板材の製造方法
出願人
日本軽金属株式会社
,
理研軽金属工業株式会社
代理人
個人
主分類
B21C
23/00 20060101AFI20250717BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約
【課題】板材の表面に滑り止め機能を奏する複数の凹部を有するとともに、板材の曲げ剛性を向上させることができる滑り止め機能付き板材を提供する。
【解決手段】熱可塑性部材を連続して押し出して形成された板状の押出形材であり、かつ押出形材における人が乗る上面部に滑り止め模様の凹凸部が形成された滑り止め機能付き板材であって、押出形材2は、幅方向における両端から垂直方向に屈曲した側壁部2bを有する断面略チャンネル型に形成され、凹凸部は、押出形材2の長手方向に沿いかつ幅方向に所定の間隔を空けて形成された複数の凸条部2dと、長手方向に交差して凸条部2dの頂面に形成された凹部2eとによって構成されている。
【選択図】 図2A
特許請求の範囲
【請求項1】
熱可塑性部材を連続して押し出して形成された板状の押出形材であり、かつ前記押出形材における人が乗る上面部に滑り止め模様の凹凸部が形成された滑り止め機能付き板材であって、
前記押出形材は、前記上面部とは反対の背面部から垂直方向に突出して形成され前記押出形材の曲げ剛性を増加させる補強凸部を備え、
前記凹凸部は、前記押出形材の長手方向に沿いかつ幅方向に所定の間隔を空けて形成された複数の凸条部と、前記長手方向に交差して前記凸条部の頂面に形成された凹部とによって構成されている
ことを特徴とする滑り止め機能付き板材。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の滑り止め機能付き板材であって、
前記押出形材は、前記補強凸部の下端部から前記押出形材の幅方向に向けて屈曲しかつ前記上面部に平行な補強部を更に備えている
ことを特徴とする滑り止め機能付き板材。
【請求項3】
請求項1に記載の滑り止め機能付き板材であって、
前記凹部の深さは、前記凸条部の高さよりも浅く形成されている
ことを特徴とする滑り止め機能付き板材。
【請求項4】
請求項1に記載の滑り止め機能付き板材であって、
前記押出形材は、幅方向における両端から垂直方向に屈曲した側壁部を有する断面略チャンネル型に形成され、
前記補強凸部は、前記側壁部を含む
ことを特徴とする滑り止め機能付き板材。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか一項に記載の滑り止め機能付き板材であって、
前記凹部は、前記押出形材の長手方向に繰り返し形成される所定パターン形状の複数の凹部である
ことを特徴とする滑り止め機能付き板材。
【請求項6】
請求項5に記載の滑り止め機能付き板材であって、
前記所定パターン形状の複数の凹部は、前記凸条部の頂面で交差するX型形状の凹部である
ことを特徴とする滑り止め機能付き板材。
【請求項7】
請求項5に記載の滑り止め機能付き板材であって、
前記所定パターン形状の複数の凹部は、断面形状が矩形状の凹部である
ことを特徴とする滑り止め機能付き板材。
【請求項8】
請求項5に記載の滑り止め機能付き板材であって、
前記所定パターン形状の複数の凹部は、断面形状がV字型の凹部である
ことを特徴とする滑り止め機能付き板材。
【請求項9】
素材供給側から連続して押し出される熱可塑性部材で形成される板材の表面に凹凸部を成形する滑り止め機能付き板材の製造装置であって、
前記熱可塑性部材を導入する上型ダイと、前記上型ダイを支持する下型ダイと、前記熱可塑性部材の移動とともに回転して前記熱可塑性部材の表面に凹部を成形する成形具とを備え、
前記上型ダイは、前記熱可塑性部材が流動することによって前記熱可塑性部材を断面扁平矩形状に形成する第1貫通孔と、前記第1貫通孔の一方の長辺から突出して形成され前記熱可塑性部材の曲げ剛性を増加させる補強凸部を形成する第2貫通孔と、前記第1貫通孔の長辺の長さ方向における内側から前記第1貫通孔の他方の長辺側に突出しかつ互いに所定の間隔を空けて形成され前記熱可塑性部材の流動方向に沿った凸条部を形成する第3貫通孔とを有するベアリング部を備え、
前記成形具は、前記凸条部の頂面を押圧することによって前記凸条部に交差する方向の前記凹部を成形する成形凸条部を有する
ことを特徴とする滑り止め機能付き板材の製造装置。
【請求項10】
請求項9に記載の滑り止め機能付き板材の製造装置であって、
前記成形具は、前記上型ダイにおける前記ベアリング部の下方側に回転自在に設けられ、
前記熱可塑性部材が進行する位置と前記成形具との距離を調整するように前記成形具の位置を調整する位置調整機構を更に備えている
ことを特徴とする滑り止め機能付き板材の製造装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、熱可塑性材料としてのアルミニウム合金などを押出成形することにより成形される滑り止め機能付き板材および滑り止め機能付き板材の製造装置ならびに滑り止め機能付き板材の製造方法に関するものである。
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【背景技術】
【0002】
特許文献1には、熱可塑性材料のアルミニウム合金などを押出成形することにより製造された板材が記載されている。この板材は、梯子や脚立の踏み板などに利用するように構成されていて、踏み板の幅方向および長手方向に並んだ複数の窪みを踏み板の表面(踏み面)に形成することにより、履物の滑り止め効果を得られるように構成されている。
【0003】
また、その踏み板の製造方法として、押出成形するダイスにアルミニウム合金などのメタルを供給し、メタルを断面L型の板状に成形し、ついで、メタルの押出し方向およびその押出し方向に交差する方向に外表面に凸状部が形成された円柱状の成形具を、メタルの表面に押し当てることによって、その凸状部の形状をメタルに転写して、滑り止めの機能となる窪みを成形するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-22816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された滑り止め機能付き板材は、踏み板の表面に複数の窪みが形成されている。そのように踏み板に窪みを形成する際に、平坦に形成されたメタルの表面に凸状部を押し当てると、その凸状部とメタルの表面との接触面積が大きくなる。したがって、窪みを形成するために十分な応力を作用させることができず、窪みの深さを深く形成することができない懸念があり、踏み板の滑り止め機能を向上させるために改善の余地がある。
【0006】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、板材の滑り止め機能を向上させることができる滑り止め機能付き板材および滑り止め機能付き板材の製造装置ならびに滑り止め機能付き板材の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、この発明に係る滑り止め機能付き板材は、熱可塑性部材を連続して押し出して形成された板状の押出形材であり、かつ前記押出形材における人が乗る上面部に滑り止め模様の凹凸部が形成された滑り止め機能付き板材であって、前記押出形材は、前記上面部とは反対の背面部から垂直方向に突出して形成され前記押出形材の曲げ剛性を増加させる補強凸部を備え、前記凹凸部は、前記押出形材の長手方向に沿いかつ幅方向に所定の間隔を空けて形成された複数の凸条部と、前記長手方向に交差して前記凸条部の頂面に形成された凹部とによって構成されていることを特徴とするものである(請求項1)。
【0008】
このように構成された滑り止め機能付き板材は、人が乗る上面部とは反対の背面部から垂直方向に突出して形成された補強凸部を備え、かつ長手方向に凸条部が形成されているため、滑り止め機能付き板材の長手方向の曲げ剛性を向上させることができる。また、凸条部の長手方向に交差して凸条部の頂面に凹部が形成されているため、凹部の深さを深く形成することができ、滑り止め機能を向上させることができる。
【0009】
この発明において、前記押出形材は、前記補強凸部の下端部から前記押出形材の幅方向に向けて屈曲しかつ前記上面部に平行な補強部を更に備えていることが好ましい(請求項2)。
【0010】
このように構成された滑り止め機能付き板材は、補強凸部に加えて、補強凸部の下端部に更に補強部を備えていることにより、曲げ剛性をより一層向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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