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公開番号
2025150771
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024051836
出願日
2024-03-27
発明の名称
熱伝導性スペーサー及び熱伝導性組成物
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01L
23/36 20060101AFI20251002BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】高温及び低温に繰り返し晒されたとしても高い熱伝導性を維持できる、熱伝導性スペーサー等を提供すること。
【解決手段】熱硬化性樹脂、及び熱伝導性フィラーを含み、-20℃から150℃まで昇温速度5℃/分で昇温後、150℃から-20℃まで降温速度-5℃/分で降温するサイクルを3回繰り返したときに、3サイクル目の昇温過程における25℃の貯蔵弾性率G’upと、降温過程における25℃の貯蔵弾性率G’downとの比G’down/G’upが、3.0以下である、熱伝導性スペーサー。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
熱硬化性樹脂、及び熱伝導性フィラーを含み、
-20℃から150℃まで昇温速度5℃/分で昇温後、150℃から-20℃まで降温速度-5℃/分で降温するサイクルを3回繰り返したときに、3サイクル目の昇温過程における25℃の貯蔵弾性率G’upと、降温過程における25℃の貯蔵弾性率G’downとの比G’down/G’upが、3.0以下である、
熱伝導性スペーサー。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記3サイクル目の前記昇温過程と前記降温過程における貯蔵弾性率の最大値G’maxが、50~700kPaである、
請求項1に記載の熱伝導性スペーサー。
【請求項3】
ASTM D5470に準拠して測定される熱伝導率が、2.5W/m・K以上である、
請求項1に記載の熱伝導性スペーサー。
【請求項4】
-40℃から150℃まで5分以内で昇温後30分保持し、150℃から-40℃まで5分以内で降温し30分保持するサイクルを500時間繰り返したときに、熱抵抗値の増加率が10%以下である、
請求項1に記載の熱伝導性スペーサー。
【請求項5】
前記熱硬化性樹脂が、付加硬化型シリコーン樹脂を含む、
請求項1に記載の熱伝導性スペーサー。
【請求項6】
アスカーC硬度が、1~35である、
請求項1に記載の熱伝導性スペーサー。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の熱伝導性スペーサーを製造するための、
熱伝導性組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱伝導性スペーサー及び熱伝導性組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
パソコンのCPU(中央処理装置)等の発熱性電子部品の小型化、高出力化に伴い、それらの電子部品から発生する単位面積当たりの熱量は非常に大きくなってきている。それらの熱量は、アイロンの約20倍の熱量にも達する。この発熱性の電子部品を長期にわたり故障しないようにするためには、発熱する電子部品の冷却が必要とされる。冷却には、金属製のヒートシンクや筐体が使用されるが、発熱性電子部品とヒートシンク等とをそのまま接触させた場合、その界面において、微視的には空気が存在し、熱伝導の障害となることがある。したがって、効率よく熱を伝えるために、発熱性電子部品とヒートシンク等は、その間に熱伝導性材料を介して配置されることがある。
【0003】
熱伝導性材料としては、熱硬化性樹脂に熱伝導性充填材を充填し、シート状に成形した熱伝導性スペーサーや、流動性のある樹脂に熱伝導性充填材を充填し塗布や薄膜化が可能な熱伝導性グリースなどがある。
【0004】
これまで、熱伝導性に加えて、柔軟性を高めた熱伝導性スペーサー(特許文献1を参照。)等が開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2023/162928号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
熱伝導性スペーサーは、発熱体と放熱体の間に配置されて使用され得る。発熱体がパソコンのCPU(中央処理装置)等の発熱性電子部品であるような場合、熱伝導性スペーサーは高温及び低温に繰り返し晒されることとなる。
【0007】
したがって、本発明は、高温及び低温に繰り返し晒されたとしても高い熱伝導性を維持できる、熱伝導性スペーサー及び熱伝導性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、高温及び低温に繰り返し晒したときの貯蔵弾性率のヒステリシスロスが低い熱伝導性スペーサーが、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]
熱硬化性樹脂、及び熱伝導性フィラーを含み、
-20℃から150℃まで昇温速度5℃/分で昇温後、150℃から-20℃まで降温速度-5℃/分で降温するサイクルを3回繰り返したときに、3サイクル目の昇温過程における25℃の貯蔵弾性率G’upと、降温過程における25℃の貯蔵弾性率G’downとの比G’down/G’upが、3.0以下である、
熱伝導性スペーサー。
[2]
前記3サイクル目の前記昇温過程と前記降温過程における貯蔵弾性率の最大値G’maxが、50~700kPaである、
[1]に記載の熱伝導性スペーサー。
[3]
ASTM D5470に準拠して測定される熱伝導率が、2.5W/m・K以上である、
[1]又は[2]に記載の熱伝導性スペーサー。
[4]
-40℃から150℃まで5分以内で昇温後30分保持し、150℃から-40℃まで5分以内で降温し30分保持するサイクルを500時間繰り返したときに、熱抵抗値の増加率が10%以下である、
[1]~[3]のいずれか1つに記載の熱伝導性スペーサー。
[5]
前記熱硬化性樹脂が、付加硬化型シリコーン樹脂を含む、
[1]~[4]のいずれか1つに記載の熱伝導性スペーサー。
[6]
アスカーC硬度が、1~35である、
[1]~[5]のいずれか1つに記載の熱伝導性スペーサー。
[7]
[1]~[6]のいずれか1つに記載の熱伝導性スペーサーを製造するための、
熱伝導性組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高温及び低温に繰り返し晒されたとしても高い熱伝導性を維持できる、熱伝導性スペーサー及び熱伝導性組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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