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公開番号
2025150682
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024051697
出願日
2024-03-27
発明の名称
軟磁性合金
出願人
大同特殊鋼株式会社
代理人
弁理士法人上野特許事務所
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20251002BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】Fe-Si-B-Nb-Cu系合金において、高飽和磁束密度と高電気抵抗を両立することができる軟磁性合金を提供する。
【解決手段】Cr,Mn,Ni,Coより選択される少なくとも1種の元素をMとして、原子%で、0.9%<M≦10%、7.0%≦Si≦20%、5.0%≦B≦10%、2.5%≦Nb≦5.0%、0.5%≦Cu≦2.0%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなり、Co,Ni,Cr,Mnの含有量をそれぞれ、原子%で、[Co],[Ni],[Cr],[Mn]として、-3.0%<(2[Co]+1[Ni])-(1[Cr]+2[Mn])<3.0%である、軟磁性合金とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
Cr,Mn,Ni,Coより選択される少なくとも1種の元素をMとして、
原子%で、
0.9%<M≦10%、
7.0%≦Si≦20%、
5.0%≦B≦10%、
2.5%≦Nb≦5.0%、
0.5%≦Cu≦2.0%
を含有し、
残部がFeおよび不可避的不純物よりなり、
Co,Ni,Cr,Mnの含有量をそれぞれ、原子%で、[Co],[Ni],[Cr],[Mn]として、
-3.0%<(2[Co]+1[Ni])-(1[Cr]+2[Mn])<3.0%
である、軟磁性合金。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
さらに、原子%で、
0%<P≦2.0%、
0%<S≦0.15%
の少なくとも一方を含有する、請求項1に記載の軟磁性合金。
【請求項3】
非晶質合金薄帯の形態をとる、請求項1または請求項2に記載の軟磁性合金。
【請求項4】
570℃で30分間の熱処理を経て、平均粒径30nm以下のナノ結晶を形成する、請求項3に記載の軟磁性合金。
【請求項5】
ナノ結晶を含んだ合金薄帯の形態をとる、請求項1または請求項2に記載の軟磁性合金。
【請求項6】
前記ナノ結晶の平均粒径は、30nm以下である、請求項5に記載の軟磁性合金。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、軟磁性合金に関し、さらに詳しくは、Fe-Si-B-Nb-Cu系合金よりなる軟磁性合金に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
高周波トランスやチョークコイルに用いられる軟磁性合金の一種として、Fe-Si-B-Nb-Cu系合金が公知である。Fe-Si-B-Nb-Cu系合金は、下記の特許文献1~3等に開示されている。Fe-Si-B-Nb-Cu系合金をアモルファスとして得ておき、加熱を経ることで、ナノ結晶を含む組織を得ることができる。ナノ結晶の生成により、良好な軟磁気特性が得られるようになる。さらに、CuおよびNb、またV,Ti,W,Hf,Ta等の元素は、当該合金において、得られるナノ結晶を微細化できることが知られている。また、Siを添加することで、透磁率が高められる。このように、Fe-Si-B-Nb-Cu系合金において所望の特性が得られるように、成分の調整が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-148004号公報
特開2016-211067号公報
特開2009-263775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
Fe-Si-B-Nb-Cu系合金においては、飽和磁束密度が高いこと、良好な軟磁気特性を有することなど、高い磁気特性を有することに加えて、高周波での渦電流損失を低減する等の観点から、高い電気抵抗を有することも、重要な特性となる。特に、高周波トランスやチョークコイルに用いられる場合に、サイズ低減の観点から、高い飽和磁束密度と、高い電気抵抗を両立することが望まれる。Fe-Si-B-Nb-Cu系合金を高電気抵抗化するには、Cr,Mn,Ni,Co等の高抵抗元素を添加することが考えられる。それらの元素の含有量を増やすほど、電気抵抗を向上させることができる。しかし、それらの元素を多量に添加すると、合金の磁気特性が低下しやすくなる。特に、Feの含有量が少なくなることで、飽和磁束密度の低下を招きやすい。このように、Fe-Si-B-Nb-Cu系合金において、高飽和磁束密度と高電気抵抗を両立することは、困難である。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、Fe-Si-B-Nb-Cu系合金において、高飽和磁束密度と高電気抵抗を両立することができる軟磁性合金を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の軟磁性合金は、以下の構成を有する。
【0007】
[1]本発明の軟磁性合金は、Cr,Mn,Ni,Coより選択される少なくとも1種の元素をMとして、原子%で、0.9%<M≦10%、7.0%≦Si≦20%、5.0%≦B≦10%、2.5%≦Nb≦5.0%、0.5%≦Cu≦2.0%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなり、Co,Ni,Cr,Mnの含有量をそれぞれ、原子%で、[Co],[Ni],[Cr],[Mn]として、-3.0%<(2[Co]+1[Ni])-(1[Cr]+2[Mn])<3.0%である。
【0008】
[2]上記[1]の態様において、前記軟磁性合金はさらに、原子%で、0%<P≦2.0%、0%<S≦0.15%の少なくとも一方を含有してもよい。
【0009】
[3]上記[1]または[2]の態様において、前記軟磁性合金は、非晶質合金薄帯の形態をとるとよい。
【0010】
[4]上記[3]の態様において、前記軟磁性合金は、570℃で30分間の熱処理を経て、平均粒径30nm以下のナノ結晶を形成するとよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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