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公開番号2025150047
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024050707
出願日2024-03-27
発明の名称海藻類の藻体の製造方法
出願人オタフクソース株式会社,国立大学法人高知大学,独立行政法人国立高等専門学校機構
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類A01G 33/00 20060101AFI20251002BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】海藻類の成熟を抑制する技術を提供すること。
【解決手段】海藻類を微細気泡供給下で培養する工程、及び海藻類を回収する工程、を含む、海藻類の培養方法、により解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
海藻類を微細気泡供給下で培養する工程、及び海藻類の藻体を回収する工程を含む、海藻類の藻体の製造方法。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記海藻類が、体細胞が胞子に分化する藻類である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記海藻類が、スジアオノリ、ウスバアオノリ、ヒラアオノリ、ボウアオノリ、アナアオサ、ヒトエグサ、ヒロハノヒトエグサ、アサクサノリ、スサビノリ、ハバノリ、カヤモノリである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記海藻類が、スジアオノリ、ヒロハノヒトエグサ、スサビノリである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
前記海藻類を攪拌条件下で培養する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
前記微細気泡が、500nm以下の粒子径の微細気泡を含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項7】
前記微細気泡が、培養液量1Lあたりに0.0001L/min~1L/minの供給速度で供給される、請求項1に記載の製造方法。
【請求項8】
前記微細気泡が、微細孔方式で発生したものである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載の製造方法によって得られた、前記海藻類の藻体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、海藻類の藻体の製造方法等に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
海藻類の多くは、低水温で藻体が栄養成長し、高水温で成熟し、胞子を放出して藻体が減少または消失する。そのため、従来の海藻の海面養殖法では、海水温が、海藻が成熟せず栄養成長するのに適した温度である短い期間にのみ、養殖が行われている。
【0003】
近年、季節による海水温上昇の影響を受けにくい、海藻の陸上養殖法が注目されている。非特許文献1で用いられる陸上養殖法では、低水温の海洋深層水を一日数回供給し、培養タンクの海水を冷却することで、スジアオノリの通年収穫が可能となったことが記載されている。しかし、同方法では、海洋深層水の汲み上げにエネルギーや設備を要し、生産コストが高くなってしまう。加えて、気温の高い夏季には、海水の取得量を増加させる必要がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Hiraoka and Oka、「Tank cultivation of Ulva prolifera in deep seawater using a new “germling cluster” method」、J Appl Phycol 20:97-102、2008
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、海藻類の成熟を抑制し、より高収量で藻体を得るための技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は上記課題に鑑みて鋭意研究を進めた結果、海藻類を微細気泡供給下で培養することで、海藻類の成熟を抑制できることを見出した。この知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本発明が完成した。
【0007】
即ち、本発明は、下記の態様を包含する。
【0008】
項1.
海藻類を微細気泡供給下で培養する工程、及び海藻類の藻体を回収する工程を含む、海藻類の藻体の製造方法。
項2.
前記海藻類が、体細胞が胞子に分化する藻類である、請求項1に記載の製造方法。
項3.
前記海藻類が、スジアオノリ、ウスバアオノリ、ヒラアオノリ、ボウアオノリ、アナアオサ、ヒトエグサ、ヒロハノヒトエグサ、アサクサノリ、スサビノリ、ハバノリ、カヤモノリである、請求項1又は2に記載の製造方法。
項4.
前記海藻類が、スジアオノリ、ヒロハノヒトエグサ、スサビノリである、請求項1~3のいずれかに記載の製造方法。
項5.
前記海藻類を攪拌条件下で培養する、請求項1~4のいずれかに記載の製造方法。
項6.
前記微細気泡が、500nm以下の粒子径の微細気泡を含む、請求項1~5のいずれかに記載の製造方法。
項7.
前記微細気泡が、培養液量1Lあたりに0.0001L/min~1L/minの供給速度で供給される、請求項1~6のいずれかに記載の製造方法。
項8.
前記微細気泡が、微細孔方式で発生したものである、請求項1~7のいずれかに記載の製造方法。
項9.
請求項1~8のいずれかに記載の製造方法によって得られた、前記海藻類の藻体。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、海藻類の成熟を抑制することで、生長に適した温度での海藻類の藻体の減少を抑制し、収量を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A及び図1Bは、参考例1の条件で微細気泡を発生させた際の、気泡の粒子径と粒子数の分布図である。
図2(a)は、実施例1及び2の培養実験における本願発明の製造方法の送気方法の模式図である。図2(b)は、通常の製造方法の送気方法の模式図である。
図3は、実施例1のスジアオノリ培養実験における培養7日後のスジアオノリの写真である。
図4は、実施例1のスジアオノリ培養実験における7日間の藻体湿重量である。
図5は、実施例1のスジアオノリ培養実験における培養7日後のスジアオノリの先端部分の写真である。
図6は、実施例2のスジアオノリ培養実験における株ごとの7日間の日間生長率の平均である。
図7は、実施例3~5の培養実験における送気方法の模式図である。
図8は、実施例3のスジアオノリ培養実験における7日間の藻体湿重量である。
図9は、実施例4のヒロハノヒトエグサ培養実験における8日間の藻体湿重量である。
図10は、実施例5のスサビノリ培養実験における8日間の藻体湿重量である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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