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公開番号2025149305
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049855
出願日2024-03-26
発明の名称助手席用乗員保護装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人,個人
主分類B60R 21/206 20110101AFI20251001BHJP(車両一般)
要約【課題】乗員の保護性能の確保と、インストルメントパネルの意匠の自由度の向上とを両立できる助手席用乗員保護装置を提供する。
【解決手段】乗員保護装置20は、インストルメントパネル11における乗員Pの膝の前方に設けられた開口部12aを閉塞するアウタ部材50と、乗員Pの上半身を保護するエアバッグ91を有するエアバッグ装置90とを備えている。エアバッグ装置90は、アウタ部材50の前方に配置されている。アウタ部材50は、エアバッグ91の圧力を受けることにより、インストルメントパネル11から後方に遠ざかるとともに乗員Pの膝を保護するように構成されている。エアバッグ91は、インストルメントパネル11から遠ざかった状態のアウタ部材50と、インストルメントパネル11との間の空間を通じて上方に展開及び膨張する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
車両の助手席に着座した乗員を保護する助手席用乗員保護装置であって、
前記車両の前後方向の前方及び後方をそれぞれ前方及び後方とするとき、
前記車両のインストルメントパネルにおける前記乗員の膝の前方に設けられた開口部を閉塞するアウタ部材と、
ガスの供給により展開及び膨張して前記乗員の上半身を保護するエアバッグを有するエアバッグ装置と、を備えており、
前記エアバッグ装置は、前記アウタ部材の前方に配置されており、
前記アウタ部材は、展開及び膨張する前記エアバッグの圧力を受けることにより、前記インストルメントパネルから後方に遠ざかるとともに前記乗員の膝を保護するように構成されており、
前記エアバッグは、前記インストルメントパネルから遠ざかった状態の前記アウタ部材と、前記インストルメントパネルとの間の空間を通じて上方に展開及び膨張する、
助手席用乗員保護装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記アウタ部材は、展開及び膨張する前記エアバッグの圧力を受ける受圧部を有しており、
前記受圧部の前面は、上方に向かうほど後方に位置するように上下方向に対して傾斜している、
請求項1に記載の助手席用乗員保護装置。
【請求項3】
前記アウタ部材は、前記アウタ部材から前方に突出していて前記エアバッグが前記アウタ部材よりも下方に展開及び膨張することを規制する規制部を有している、
請求項1に記載の助手席用乗員保護装置。
【請求項4】
前記エアバッグは、前記インストルメントパネルから遠ざかった状態の前記アウタ部材よりも後方に展開及び膨張して前記乗員の上半身の前方に対向する対向部を有しており、
前記アウタ部材は、前記エアバッグの下部に食い込むことにより前記対向部を前方から支持する支持端部を有している、
請求項1に記載の助手席用乗員保護装置。
【請求項5】
前記エアバッグ装置の作動時に、前記アウタ部材が前記インストルメントパネルから後方に遠ざかることを許容する一方、前記アウタ部材が前記インストルメントパネルに近付くことを規制するラチェット機構を備えている、
請求項1に記載の助手席用乗員保護装置。
【請求項6】
前記アウタ部材の前方に配置されたインナ部材を備え、
前記エアバッグ装置は、前記アウタ部材と前記インナ部材との間に形成された空間に配置されており、
前記アウタ部材は、前記エアバッグ装置の非作動時には、前記インナ部材に対して相対移動不能に係合しており、前記エアバッグ装置の作動時には、展開及び膨張する前記エアバッグの圧力を受けることにより、前記インナ部材との係合が解除されるとともに前記インストルメントパネルから後方に遠ざかるように構成されている、
請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の助手席用乗員保護装置。
【請求項7】
前記車両のフレームに固定され、前記インナ部材を前方から支持する支持部材を備えている、
請求項6に記載の助手席用乗員保護装置。
【請求項8】
前記開口部を開閉可能に構成されたグラブボックスを備えており、
前記グラブボックスは、前記車両の室内の意匠面を構成する前記アウタ部材と、収容物を収容可能とした収容部を有する前記インナ部材と、を含む、
請求項6に記載の助手席用乗員保護装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、助手席用乗員保護装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両の衝突時に、助手席に着座した乗員を保護する乗員保護装置が開示されている。この乗員保護装置は、乗員の膝を保護する膝保護用エアバッグ装置と、乗員の上半身を保護する助手席用エアバッグ装置とを備えている。
【0003】
膝保護用エアバッグ装置は、インストルメントパネルに取り付けられたグラブボックスを構成するグラブドアの内部に配置されている。グラブボックスは、助手席に着座した乗員の膝の前方に位置している。膝保護用エアバッグ装置のエアバッグは、車両の衝突時に、グラブドアの一部を構成するエアバッグカバーを破断して乗員の膝の前方において展開及び膨張する。
【0004】
助手席用エアバッグ装置は、インストルメントパネルの上部の内部に配置されている。助手席用エアバッグ装置のエアバッグは、インストルメントパネルの上部の意匠面を構成するエアバッグカバーを破断して乗員の上半身の前方まで展開及び膨張する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-83173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の乗員保護装置では、膝保護用エアバッグ装置と助手席用エアバッグ装置とによって乗員が保護される。しかしながら、助手席用エアバッグ装置を採用するためには、インストルメントパネルの上部の内部に助手席用エアバッグ装置を配置するためのスペースを確保しつつ、当該上部の意匠面をエアバッグカバーによって構成する必要がある。この場合、インストルメントパネルの意匠が制限されるおそれがある。このため、乗員の保護性能の確保と、インストルメントパネルの意匠の自由度の向上とを両立させる上では、改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための助手席用乗員保護装置の各態様を記載する。
[態様1]車両の助手席に着座した乗員を保護する助手席用乗員保護装置であって、前記車両の前後方向の前方及び後方をそれぞれ前方及び後方とするとき、前記車両のインストルメントパネルにおける前記乗員の膝の前方に設けられた開口部を閉塞するアウタ部材と、ガスの供給により展開及び膨張して前記乗員の上半身を保護するエアバッグを有するエアバッグ装置と、を備えており、前記エアバッグ装置は、前記アウタ部材の前方に配置されており、前記アウタ部材は、展開及び膨張する前記エアバッグの圧力を受けることにより、前記インストルメントパネルから後方に遠ざかるとともに前記乗員の膝を保護するように構成されており、前記エアバッグは、前記インストルメントパネルから遠ざかった状態の前記アウタ部材と、前記インストルメントパネルとの間の空間を通じて上方に展開及び膨張する、助手席用乗員保護装置。
【0008】
上記構成によれば、エアバッグ装置は、アウタ部材の前方に配置されている。アウタ部材は、展開及び膨張するエアバッグの圧力を受けることにより、インストルメントパネルから後方に遠ざかる。そして、インストルメントパネルから遠ざかった状態のアウタ部材によって乗員の膝が保護される。
【0009】
一方、エアバッグは、インストルメントパネルから遠ざかった状態のアウタ部材と、インストルメントパネルとの間の空間を通じて上方に展開及び膨張する。これにより、エアバッグによって乗員の上半身が保護される。
【0010】
以上のことから、エアバッグ装置が作動することにより、アウタ部材によって乗員の膝が保護されるとともに、エアバッグによって乗員の上半身が保護される。エアバッグ装置は、乗員の膝の前方に位置するアウタ部材の前方に配置されているため、エアバッグ装置がインストルメントパネルの上部の内部に配置される場合と比較して、インストルメントパネルの上部の意匠が制限されにくくなる。したがって、乗員の保護性能の確保と、インストルメントパネルの意匠の自由度の向上とを両立できる。
(【0011】以降は省略されています)

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