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公開番号
2025148168
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-07
出願番号
2024048790
出願日
2024-03-25
発明の名称
作業機械
出願人
日立建機株式会社
代理人
弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
主分類
E02F
9/00 20060101AFI20250930BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】受信機を有する一方のアンテナと他方のアンテナとの設置場所を入れ替えるときに、ケーブルの設置経路を容易に変更することができる作業機械を提供することができる。
【解決手段】第一アンテナ支持部と第二アンテナ支持部とのそれぞれに取り付け可能に構成されており、上部旋回体の上面には、上部旋回体の前後方向に対する第一アンテナ支持部および第二アンテナ支持部との間、かつ、上部旋回体の左右方向に対する第一アンテナ支持部および第二アンテナ支持部との間の位置で、電源・通信ケーブルの車体システムとアンテナ一体型受信機との間の部位を保持する分岐点が設けられており、電源・通信ケーブルの分岐点からアンテナ一体型受信機との間の長さは、分岐点から第一アンテナ支持部との間の距離および分岐点から第二アンテナ支持部との間の距離のうち遠い方の距離よりも長く設定されていることを特徴とする作業機械。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
車体と、
前記車体の上面に設けられた第1支持部および第2支持部と、
前記第1支持部および前記第2支持部のそれぞれに設置され、測位衛星からの信号を受信する一対のアンテナと、
前記一対のアンテナが受信した測位衛星からの信号により測位演算を行う受信機と、
前記受信機の測位演算の結果を受信する車体コントローラと、
前記受信機と前記車体コントローラとを接続する第1ケーブルと、を備えた作業機械において、
前記一対のアンテナのうち一方のアンテナは、前記受信機が設けられることにより、アンテナ一体型受信機を構成すると共に、前記第1ケーブルの前記受信機側の接続がされており、
前記アンテナ一体型受信機と前記一対のアンテナのうち他方のアンテナとは、前記第1支持部と前記第2支持部とのそれぞれに取り付け可能に構成されており、
前記車体の上面には、前記車体の前後方向に対する前記第1支持部および前記第2支持部との間、かつ、前記車体の左右方向に対する前記第1支持部および前記第2支持部との間の位置で、前記第1ケーブルの前記車体コントローラと前記アンテナ一体型受信機との間の部位を保持する分岐部が設けられており、
前記第1ケーブルの前記分岐部から前記アンテナ一体型受信機との間の長さは、前記分岐部から前記第1支持部との間の距離および前記分岐部から前記第2支持部との間の距離のうち遠い方の距離よりも長く設定されていることを特徴とする作業機械。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記分岐部は、前記車体上に設けられた通路に隣接する位置に設けられる請求項1に記載の作業機械。
【請求項3】
前記第1ケーブルの前記分岐部から前記アンテナ一体型受信機の区間は、前記通路に沿って配される請求項2に記載の作業機械。
【請求項4】
前記アンテナ一体型受信機と前記他方のアンテナとを接続する第2ケーブルを備え、
前記第2ケーブルは、一部が車体の後部に沿って配される請求項1に記載の作業機械。
【請求項5】
前記アンテナ一体型受信機と前記他方のアンテナとを接続する第2ケーブルを備え、
前記第2ケーブルは、前記車体の内部に配される請求項1に記載の作業機械。
【請求項6】
前記アンテナ一体型受信機と前記他方のアンテナとを接続する第2ケーブルを備え、
前記第2ケーブルは、前記第1ケーブルに沿って配される請求項1に記載の作業機械。
【請求項7】
前記第1ケーブルは、前記車体コントローラに接続される車体コントローラ側ケーブルと、前記アンテナ一体型受信機に接続されるアンテナ側ケーブルとにより構成され、
前記車体コントローラ側ケーブルと前記アンテナ側ケーブルとは、それぞれに設けられたコネクタが嵌合することにより接続されており、
前記分岐部は、前記車体コントローラ側ケーブルの前記コネクタを保持することを特徴とする請求項1に記載の作業機械。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にGNSSにより3次元位置を取得する機能を有する作業機械に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、GNSS(Global Navigation Satellite Systems:全球測位衛星システム)を搭載し、自機の位置と方位を求め、利用する作業機械が知られている。
作業機械に搭載するGNSSは、GNSS衛星が発する電波信号を受信する一対のアンテナと、一対のアンテナがそれぞれ受信した電波信号により作業機械の位置や方位を算出する受信機とを含む。この受信機は、取り扱い性等を考慮して、一対のアンテナのうち一方のアンテナとユニット化されて構成されるものがある。この構成のGNSSでは、2つのアンテナ支持部を車体上の異なった位置に配置し、受信機が設けられた一方のアンテナと他方のアンテナとがそれぞれ取り付けられる。
【0003】
特許文献1には、上部旋回体上に配置されるカウンタウェイトと、上部旋回体上においてカウンタウェイトの前方に配置されるエンジン室及び機器室と、機器室上に形成される通路と、通路の上方に配置される第1及び第2アンテナ支持部と、を備える油圧ショベルが開示されている。第1及び第2アンテナ支持部は、上面視において、通路の外縁近傍に位置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2014/076760号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
測定精度向上のため、2つのアンテナ支持部は、それぞれ異なった位置に配置されることが好ましく、搭載環境が両者で異なることは避けられない。それゆえ、2つのアンテナ支持部のうち何れに受信機を有する一方のアンテナを設置すべきかが、利用者のGNSSの運用方針や運用形態によって異なる。例えば、他方のアンテナと比較し部品代が高い受信機が設けられた一方のアンテナを、着脱性がより高いアンテナ支持部に配置することや、自機の周囲の樹々などの障害物との接触の可能性を考慮し、受信機が設けられた一方のアンテナを接触の可能性が低い方のアンテナ支持部に配置することなどがあげられる。したがって、受信機を有する一方のアンテナと他方のアンテナとは、利用者の希望に応じて容易に設置場所を入れ替えられることが望ましい。しかしながら、他方のアンテナは一方のアンテナに設けられた受信機と電源供給および観測情報の送受信のために電気配線(ケーブル)によって接続される必要があり、受信機を有する一方のアンテナは、他方のアンテナに接続されるケーブルに加え、電源供給および測位演算結果を作業機械に対して出力させるための作業機械側の車体コントローラと接続されるケーブルが必要である。そのため、両者のアンテナにおいては接続されるケーブルの数および種類が異なるため、一対のアンテナの設置位置の入れ替えの際には、ケーブルの設置経路の変更も併せて行わなければならない。
特に受信機を有する一方のアンテナと車体コントローラとを接続するケーブルに関しては、車体コントローラが通常、車体の所定位置に固定して設けられているため、受信機を有する一方のアンテナの位置に合わせてケーブルの設置経路の変更を大きく変更する必要が生じてしまう。
【0006】
本発明は、受信機を有する一方のアンテナと他方のアンテナとの設置場所を入れ替えるときに、ケーブルの設置経路を容易に変更することができる作業機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため本発明は、車体の上面に設けられた第1支持部および第2支持部と、第1支持部および第2支持部のそれぞれに設置され、測位衛星からの信号を受信する一対のアンテナと、一対のアンテナが受信した測位衛星からの信号により測位演算を行う受信機と、受信器機の測位演算の結果を受信する車体コントローラと、受信機と車体コントローラとを接続する第1ケーブルと、を備えた作業機械において、一対のアンテナのうち一方のアンテナは、受信機が設けられることにより、アンテナ一体型受信機を構成すると共に、第1ケーブルの受信機側の接続がされており、アンテナ一体型受信機と一対のアンテナのうち他方のアンテナとは、第1支持部と第2支持部とのそれぞれに取り付け可能に構成されており、車体の上面には、車体の前後方向に対する第1支持部および第2支持部との間、かつ、車体の左右方向に対する第1支持部および第2支持部との間の位置で、第1ケーブルの車体コントローラとアンテナ一体型受信機との間の部位を保持する分岐部が設けられており、第1ケーブルの分岐部からアンテナ一体型受信機との間の長さは、分岐部から第1支持部との間の距離および分岐部から第2支持部との間の距離のうち遠い方の距離よりも長く設定されていることを特徴とする作業機械を提供することができる。この場合、受信機を有する一方のアンテナと他方のアンテナとの設置場所を入れ替えるときに、ケーブルの設置経路を容易に変更することができる作業機械を提供することができる。
【0008】
ここで、分岐部は、車体上に設けられた通路に隣接する位置に設けられるようにできる。この場合、第1ケーブルの配索経路の切替え作業が、より容易になる。
さらに、第1ケーブルの分岐部からアンテナ一体型受信機の区間は、通路に沿って配されるようにできる。この場合、第1ケーブルの配索経路の切替え作業が、さらに容易になる。
またさらに、アンテナ一体型受信機と他方のアンテナとを接続する第2ケーブルを備え、第2ケーブルは、一部が車体の後部に沿って配されるようにできる。この場合、作業者が通路にアクセスする際に、第2ケーブルがアクセスの妨げにならない位置にあることにより、作業者の作業効率を低下させることがない。
また、アンテナ一体型受信機と他方のアンテナとを接続する第2ケーブルを備え、第2ケーブルは、車体の内部に配されるようにできる。この場合、第2ケーブルがアクセスの妨げにならない位置にあることにより、作業者の作業効率を低下させることがない。
さらに、アンテナ一体型受信機と他方のアンテナとを接続する第2ケーブルを備え、第2ケーブルは、第1ケーブルに沿って配されるようにできる。この場合、第1ケーブルと第2ケーブルとをまとめて設置することができる。
またさらに、第1ケーブルは、車体コントローラに接続される車体コントローラ側ケーブルと、アンテナ一体型受信機に接続されるアンテナ側ケーブルとにより構成され、車体コントローラ側ケーブルとアンテナ側ケーブルとは、それぞれに設けられたコネクタが嵌合することにより接続されており、分岐部は、車体コントローラ側ケーブルのコネクタを保持するようにできる。この場合、第1ケーブルを繋ぎ変える作業が、より容易になる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、受信機を有する一方のアンテナと他方のアンテナとの設置場所を入れ替えるときに、ケーブルの設置経路を容易に変更することができる作業機械を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態における作業機械の全体構成について示した図である。
GNSSアンテナ一体型受信機、アンテナおよび車体システムの間の接続の形態を示した図である。
電源・通信ケーブルおよび同軸ケーブルの配置について示した上部旋回体の上面図である。
同軸ケーブルの配策経路の他の例について示した図である。
電源・通信ケーブルの配策経路の他の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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