TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025147719
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2024048105
出願日2024-03-25
発明の名称腎機能障害改善剤
出願人学校法人藤田学園,株式会社農,ウェルネオシュガー株式会社
代理人弁理士法人 井手・小野国際特許事務所
主分類A61K 31/702 20060101AFI20250930BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】腎機能障害に対する予防・改善効果に優れる腎機能障害予防及び/又は改善剤を提供すること。
【解決手段】1-ケストースを有効成分として含有する腎機能障害予防及び/又は改善剤。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
1-ケストースを有効成分として含有する腎機能障害予防及び/又は改善剤。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
腎機能障害が、メサンギウム増殖性腎炎又はメサンギウム増殖をきたす疾患である請求項1記載の腎機能障害予防及び/又は改善剤。
【請求項3】
メサンギウム増殖性腎炎が、IgA腎症、IgA血管炎、肝性IgA腎症、ループス腎炎、MRSA感染関連腎炎、HBV関連腎症、HCV関連腎症、C3腎症、クリオグロブリン腎症、イムノタクトイド腎症及び細線維性糸球体腎炎よりなる群から選ばれる疾患である請求項2記載の腎機能障害予防及び/又は改善剤。
【請求項4】
メサンギウム増殖をきたす疾患が、糖尿病性腎症、腎硬化症、巣状分節性糸球体硬化症及びアミロイド腎症よりなる群から選ばれる疾患である請求項2記載の腎機能障害予防及び/又は改善剤。
【請求項5】
飲食品である請求項1又は2記載の腎機能障害予防及び/又は改善剤。
【請求項6】
医薬品である請求項1又は2記載の腎機能障害予防及び/又は改善剤。
【請求項7】
1-ケストースを有効成分として含有する腎機能障害の予後改善剤。
【請求項8】
1-ケストースを有効成分として含有する腎機能障害治療剤の作用増強剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は日常的に摂取可能で優れた腎機能障害の予防改善効果を有する腎機能障害の予防及び/又は改善剤に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
腎臓には、血液中の老廃物や塩分をろ過し、尿として排出させる機能を有する糸球体がある。メサンギウム細胞は、糸球体の毛細血管を束ねる形で存在しており、細胞外基質とともに糸球体の構造維持に関与するメサンギウム領域を形成し、メサンギウム基質の合成と分解を行い、各種の細胞性因子を分泌することで、糸球体機能の維持に重要な役割を果たしている。
【0003】
腎臓疾患には、メサンギウム細胞増多ないしメサンギウム基質増加を含むメサンギウム増殖を伴うものがある。例えば、IgA腎症は、糸球体メサンギウム領域にIgAの顆粒状沈着を特徴とするメサンギウム増殖性の疾患である。国内でのIgA腎症の年間受療患者数は3万人以上と推計されており、20年の過程でその約30~40%、小児では15年で11%が末期腎不全に至るとされている。またIgA腎症などの慢性腎臓病では、腎機能が徐々に低下するため自覚症状を伴わず、発症したときには治療により回復することが困難な場合が多い。
【0004】
そのため、日常的に摂取して腎機能障害を予防・改善したり、発症後の予後を改善可能な成分について開発が望まれている。これまで、清心蓮子飲エキス(特許文献1)やスイゼンジノリ由来多糖体(特許文献2)等に腎機能改善効果が認められたことが報告されているが、これらの文献では腎機能障害の予防や予後の改善については検討されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-195358号公報
特開2020-040900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、腎臓機能障害対する予防・改善効果に優れる腎臓機能障害予防及び/又は改善剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、1-ケストースを摂取することにより、腎機能障害に対し、優れた予防ないし改善効果が得られること、さらに発症後の予後を改善し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明は、以下の態様が含まれる。
[1]1-ケストースを有効成分として含有する腎機能障害予防及び/又は改善剤。
[2]腎機能障害が、メサンギウム増殖性腎炎又はメサンギウム増殖をきたす疾患である[1]記載の腎機能障害予防及び/又は改善剤。
[3]メサンギウム増殖性疾患が、IgA腎症、IgA血管炎、肝性IgA腎症、ループス腎炎、アミロイド腎症、MRSA感染関連腎炎、HBV関連腎症、HCV関連腎症、C3腎症、クリオグロブリン腎症、イムノタクトイド腎症及び細線維性糸球体腎炎よりなる群から選ばれる疾患である[2]記載の腎機能障害予防及び/又は改善剤。
[4]メサンギウム増殖をきたす疾患が、糖尿病性腎症、腎硬化症、巣状分節性糸球体硬化症及びアミロイド腎症よりなる群から選ばれる疾患である[2]記載の腎機能障害予防及び/又は改善剤。
[5]飲食品である[1]~[4]いずれかに記載の腎機能障害予防及び/又は改善剤。
[6]医薬品である[1]~[4]いずれかに記載の腎機能障害予防及び/又は改善剤。
[7]1-ケストースを有効成分として含有する腎機能障害の予後改善剤。
[8]1-ケストースを有効成分として含有する腎機能障害改善剤の作用増強剤。
【発明の効果】
【0009】
本発明の腎機能障害予防及び/又は改善剤は、安全性が高い食品成分を有効成分とするものであるため日常的に摂取することができ、腎機能障害を効果的に予防ないし改善することができる。さらに腎機能障害発症後の予後を改善することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施例における1-ケストースとデキストラン硫酸ナトリウムの投与スケジュールを示す図である。
図2は、IgA濃度を示すグラフである。
図3は、PAS染色を行った腎臓組織の糸球体を光学顕微鏡で観察した際のメサンギウム領域に存在するメサンギウム細胞数から算出されるM scoreを示すグラフである。図中、「*」は、一元配置分散分析(one-way ANOVA)を行った後、Tukey’s multiple comparisons検定を行い0.01≦p<0.05であったことを示す。「**」は0.001≦p<0.01であったことを示す。
図4は、腎臓組織の糸球体の蛍光免疫染色画像を示す。
図5は、腎臓組織の糸球体のIgA沈着率(%)を示すグラフである。図中、「*」は、Kruskal-Wallis検定を行った後、Dunnett’s multiple comparison検定を行い0.01≦p<0.05であったことを示す。「**」は0.001≦p<0.01であったことを示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

学校法人藤田学園
生体内留置部材
1か月前
学校法人藤田学園
腎機能障害改善剤
1日前
学校法人藤田学園
幹細胞付着用シート
3か月前
学校法人藤田学園
社会的ストレス緩和剤
3か月前
伊那食品工業株式会社
腸内細菌の増殖抑制剤
3か月前
学校法人藤田学園
TALエフェクターヌクレアーゼ対およびその利用
3か月前
富士フイルム株式会社
画像処理装置及びその作動方法
2か月前
学校法人藤田学園
牛乳アレルギーの新規抗原
3か月前
学校法人藤田学園
アレルギーの抗原およびそのエピトープ
1か月前
富士フイルム株式会社
画像処理装置、画像処理装置の作動方法、画像処理プログラム、及び、診断支援装置
2か月前
伊那食品工業株式会社
細菌型の脂肪酸合成に関与するタンパク質の発現抑制剤および発現抑制方法ならびに生物の脂肪酸組成を変化させる剤および変化させる方法
1か月前
個人
短下肢装具
2か月前
個人
前腕誘導装置
2か月前
個人
嚥下鍛錬装置
3か月前
個人
汚れ防止シート
9日前
個人
歯の修復用材料
3か月前
個人
矯正椅子
4か月前
個人
胸骨圧迫補助具
1か月前
個人
バッグ式オムツ
3か月前
個人
アイマスク装置
1か月前
個人
哺乳瓶冷まし容器
2か月前
個人
湿布連続貼り機。
1か月前
個人
陣痛緩和具
3か月前
個人
歯の保護用シール
4か月前
個人
シャンプー
5か月前
株式会社八光
剥離吸引管
4か月前
株式会社大野
骨壷
3か月前
個人
エア誘導コルセット
1か月前
個人
性行為補助具
2か月前
個人
治療用酸化防御装置
27日前
株式会社ニデック
検眼装置
3か月前
個人
シリンダ式歩行補助具
2か月前
個人
高気圧環境装置
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
個人
手指運動ツール
1か月前
株式会社コロナ
サウナ装置
5か月前
続きを見る