TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025147029
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2025129928,2021141752
出願日
2025-08-04,2021-08-31
発明の名称
抗菌性組成物及びその使用
出願人
国立大学法人鳥取大学
,
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01N
65/00 20090101AFI20250926BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】刺激臭が少なく安全に空間抗菌性を発現することができる抗菌性組成物および抗菌方法を提供する。
【解決手段】Meripilus属のきのこの有機溶媒抽出物を有効成分として含む、抗菌性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
Meripilus属のきのこの有機溶媒抽出物を有効成分として含む、抗菌性組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記きのこが、トンビマイタケである、請求項1に記載の抗菌性組成物。
【請求項3】
前記きのこが、トンビマイタケ菌株(TUFC100564)である、請求項1又は2に記載の抗菌性組成物。
【請求項4】
前記きのこの有機溶媒抽出物が、前記きのこの子実体若しくは菌糸体又は前記きのこの菌糸体培養液の有機溶媒抽出物である、請求項1~3のいずれか一項に記載の抗菌性組成物。
【請求項5】
前記きのこの有機溶媒抽出物が、前記きのこの菌糸体のアセトン抽出物、又は、前記きのこの菌糸体培養液の酢酸エチル抽出物である、請求項1~4のいずれか一項に記載の抗菌性組成物。
【請求項6】
前記有機溶媒抽出物が、下記式(7)で表される化合物若しくはその塩又はそれらの溶媒和物、下記式(8)で表される化合物若しくはその塩又はそれらの溶媒和物、及び、下記式(9)で表される化合物若しくはその塩又はそれらの溶媒和物からなる群より選択される一種以上を含有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の抗菌性組成物。
TIFF
2025147029000016.tif
73
170
[式(7)中、R
7
は、置換基を有してもよい炭素数1~20の炭化水素基を表す。式(8)中、R
81
は、ヒドロキシ基を有する炭素数1~10の炭化水素基を表す。R
82
、R
83
及びR
84
は、それぞれ独立に、置換基を有してもよい炭素数1~10の炭化水素基又は水素原子を表す。式(9)中、R
9
は、炭素数1~10のアシル基を表す。n9は1~4の整数である。]
【請求項7】
前記式(7)で表される化合物は、デカナールを含む、請求項6に記載の抗菌性組成物。
【請求項8】
前記式(8)で表される化合物は、クロチルアルコールを含む、請求項6又は7に記載の抗菌性組成物。
【請求項9】
前記式(9)で表される化合物は、2-アセチルピロールを含む、請求項6~8のいずれか一項に記載の抗菌性組成物。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の抗菌性組成物を含む樹脂層を少なくとも備える、多層フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生活環境において健康被害を起こしうるカビや細菌の増殖を抑制する抗菌性組成物、及び抗菌方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
きのこから揮発する成分にカビや細菌の防除効果があることが知られている(特許文献1)。きのこ由来の抗菌成分は安全性が高く、揮発性があることで空間内のカビや細菌を効率的に防除できるというメリットがある。
【0003】
また、特許文献2には、殺菌性を有するイソチオシアン酸エステルを表面吸着させたフィルムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-167073号公報
特開平3-151972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の抗菌成分はきのこの子実体、菌糸体、廃菌床から発せられるものであり、それらを防除したいカビや細菌の付近に設置する必要があることから、利用形態が限られたものであった。
また、殺菌剤として用いるイソチオシアン酸エステルは強い刺激臭や皮膚刺激性を有するため、使用時に保護具が必要であったり、内容物へのにおい移りや食品であればその風味を損なうなどの問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、刺激臭が少なく安全に空間抗菌性を発現することができる抗菌性組成物および抗菌方法を提供することを目的とする。
本明細書において、「空間抗菌性」を発現するとは、抗菌性の有効成分が、空気中に拡散し、対象物に接触することなく、すなわち、対象物を、揮発した有効成分に気体暴露することにより、対象物において抗菌性を発揮することを意味する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の態様を含む。
[1]Lentinula属、Meripilus属、Grifola属及びLeucopaxillus属からなる群より選択される一種以上のきのこの有機溶媒抽出物を有効成分として含む、抗菌性組成物。
[2]前記きのこがシイタケ、トンビマイタケ、マイタケ及びオオイチョウタケからなる群より選択される一種以上である、[1]に記載の抗菌性組成物。
[3]前記きのこの有機溶媒抽出物が、前記きのこの子実体若しくは菌糸体又は前記きのこの菌糸体培養液の有機溶媒抽出物である、[1]又は[2]に記載の抗菌性組成物。
[4]前記有機溶媒抽出物が、下記式(1)で表される化合物若しくはその塩又はそれらの溶媒和物、下記式(2)で表される化合物若しくはその塩又はそれらの溶媒和物、下記式(3)で表される化合物若しくはその塩又はそれらの溶媒和物、下記式(4)で表される化合物若しくはその塩又はそれらの溶媒和物、下記式(5)で表される化合物若しくはその塩又はそれらの溶媒和物、下記式(6)で表される化合物若しくはその塩又はそれらの溶媒和物、下記式(7)で表される化合物若しくはその塩又はそれらの溶媒和物、下記式(8)で表される化合物若しくはその塩又はそれらの溶媒和物、及び、下記式(9)で表される化合物若しくはその塩又はそれらの溶媒和物からなる群より選択される一種以上を含有する、[1]~[3]のいずれかに記載の抗菌性組成物。
【0008】
TIFF
2025147029000001.tif
200
170
[式(1)中、R
1
は、置換基を有してもよい炭素数1~20の炭化水素基又は水素原子を表す。n1は0~5の整数である。式(2)中、R
21a
及びR
21b
は、それぞれ独立に、置換基を有してもよい炭素数2~10のアルケニル基を表す。R
22a
、R
22b
、R
23a
、R
23b
、R
24a
、及びR
24b
は、それぞれ独立に、置換基を有してもよい炭素数1~10の炭化水素基、OR
200
又は水素原子を表す。R
200
は、置換基を有してもよい炭素数1~10の炭化水素基又は水素原子である。R
25
及びR
26
は、それぞれ独立に、置換基を有してもよい炭素数1~10の炭化水素基又は水素原子を表す。式(3)中、R
3
は、ヒドロキシ基を有する炭素数1~20の炭化水素基を表す。n3は1~6の整数である。式(4)中、R
4
は、置換基を有してもよい炭素数1~20の炭化水素基を表す。式(5)中、R
5
は、ヒドロキシ基を有する炭素数1~10の炭化水素基を表す。n5は1~4の整数である。式(6)中、R
61a
、R
61b
、R
62a
及びR
62b
は、それぞれ独立に、置換基を有してもよい炭素数1~10の炭化水素基又は水素原子を表す。n6は1~4の整数である。式(7)中、R
7
は、置換基を有してもよい炭素数1~20の炭化水素基を表す。式(8)中、R
81
は、ヒドロキシ基を有する炭素数1~10の炭化水素基を表す。R
82
、R
83
及びR
84
は、それぞれ独立に、置換基を有してもよい炭素数1~10の炭化水素基又は水素原子を表す。式(9)中、R
9
は、炭素数1~10のアシル基を表す。n9は1~4の整数である。]
【0009】
[5]前記式(1)で表される化合物は、アニスアルデヒド、4-(3-メチル-2-ブテニルオキシ)ベンズアルデヒド、及びベンズアルデヒドからなる群より選択される一種以上を含む、[4]に記載の抗菌性組成物。
[6]前記式(2)で表される化合物は、カルベオール及び酢酸カルビルからなる群より選択される一種以上を含む、[4]又は[5]に記載の抗菌性組成物。
[7]前記式(3)で表される化合物は、ベンジルアルコール、1-フェニルエチルアルコール、及び3-フェニル-1-プロパノールからなる群より選択される一種以上を含む、[4]~[6]のいずれかに記載の抗菌性組成物。
【0010】
[8]前記式(4)で表される化合物は、3-メチルブタン酸を含む、[4]~[7]のいずれかに記載の抗菌性組成物。
[9]前記式(5)で表される化合物は、2-フラノメタノールを含む、[4]~[8]のいずれかに記載の抗菌性組成物。
[10]前記式(6)で表される化合物は、メレインを含む、[4]~[9]のいずれかに記載の抗菌性組成物。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
国立大学法人鳥取大学
細菌鞭毛運動抑制剤
7か月前
国立大学法人鳥取大学
マイクロピペットシステム
6か月前
国立大学法人鳥取大学
マイクロピペット用保持構造
1か月前
国立大学法人鳥取大学
ストロビルリンA類縁体化合物
6か月前
国立大学法人鳥取大学
味覚検査用キットおよび味覚検査法
1か月前
国立大学法人鳥取大学
純花粉精製装置及び純花粉精製方法
7か月前
イナバゴム株式会社
嵌脱コネクタ
6か月前
日軽金アクト株式会社
垂直軸風車
4か月前
国立大学法人鳥取大学
抗真菌性化合物およびそれを含む組成物
3か月前
国立大学法人鳥取大学
子宮内膜症又は子宮腺筋症の予防又は治療剤
6か月前
株式会社IHI
応力の履歴を推定するための被膜
3か月前
株式会社ファンケル
赤色系無機顔料および化粧品
2か月前
国立大学法人鳥取大学
二次電池用負極材料、二次電池用負極および二次電池
2か月前
大同特殊鋼株式会社
リチウムイオン電池負極用Si合金
5か月前
ニプロ株式会社
気管チューブ挿管補助用のスタイレット
4か月前
三洋化成工業株式会社
化粧料用抗菌性組成物及び化粧料
8か月前
国立大学法人鳥取大学
子宮頸癌の術後補助療法対象者を識別する予後予測マーカー
5か月前
国立大学法人鳥取大学
腸で発現するコレステロール輸送体をヒトの輸送体と入れ換えた線虫
6か月前
国立大学法人鳥取大学
抗菌性組成物及びその使用
11日前
エステー株式会社
新規なボルボネン誘導体およびこれを有効成分とする防カビ剤
4か月前
電気興業株式会社
花粉量推定システム、花粉量推定方法、および、花粉量推定プログラム
2か月前
国立研究開発法人土木研究所
コンクリート供試体用加圧治具およびこれを用いた凍結融解試験方法
5か月前
国立大学法人鳥取大学
プロテオグリカンの製造方法およびプロテオグリカン
3か月前
国立大学法人鳥取大学
過回転抑制機構を備えた垂直軸風車発電ユニット、及び過回転抑制機構を備えた垂直軸風車発電ユニットの制御方法
10か月前
国立大学法人鳥取大学
過回転抑制機構を備えた垂直軸風車の空力弾性解析方法、プログラム、及び過回転抑制機構を備えた垂直軸風車の空力弾性解析システム
2か月前
国立大学法人山口大学
メモリー機能を有するT細胞又はB細胞の増強剤、悪性腫瘍再発抑制剤、及びT細胞又はB細胞にメモリー機能を誘導する誘導剤
8か月前
個人
虫捕り器
15日前
個人
刈込鋏保持具
11日前
個人
後付巻降ろし器
15日前
株式会社丹勝
緑化工法
12日前
個人
イカ釣り用ヤエン
15日前
井関農機株式会社
作業車両
5日前
井関農機株式会社
作業車両
15日前
井関農機株式会社
作業車両
15日前
井関農機株式会社
作業車両
13日前
井関農機株式会社
作業車両
5日前
続きを見る
他の特許を見る