TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025103040
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2025066156,2024541696
出願日2025-04-14,2023-12-07
発明の名称プロテオグリカンの製造方法およびプロテオグリカン
出願人国立大学法人鳥取大学,一丸ファルコス株式会社
代理人弁理士法人レクシード・テック
主分類C07K 1/14 20060101AFI20250701BHJP(有機化学)
要約【課題】 従来のプロテオグリカンの製造方法に比べて簡略してプロテオグリカンの製造を行うこと、およびコアタンパク質と糖鎖が結合しているプロテオグリカンの製造を行うことが可能な製造方法を提供する。
【解決手段】 本開示のプロテオグリカンの製造方法は、
動物組織から、プロテオグリカンを含む抽出物を抽出する抽出工程を含み、
前記プロテオグリカンは、コアタンパク質と糖鎖とを含み、
前記コアタンパク質と前記糖鎖とが結合している。
【選択図】 図4


特許請求の範囲【請求項1】
動物組織から、プロテオグリカンを含む抽出物を抽出する抽出工程を含み、
前記プロテオグリカンは、コアタンパク質と糖鎖とを含み、
前記コアタンパク質と前記糖鎖とが結合している、プロテオグリカンの製造方法。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記抽出物からプロテオグリカンを含む精製物を精製する精製工程と、
前記精製物から、所定のピークトップ分子量を満たすプロテオグリカンを分画する分画工程とを含む、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記プロテオグリカンを含む分画からプロテオグリカンの固形画分を回収する、プロテオグリカン回収工程を含む、請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記プロテオグリカンのピークトップ分子量は、40万~120万である、請求項1から3のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項5】
前記プロテオグリカンの糖鎖のピークトップ分子量は、2万~25万である、請求項1から4のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項6】
前記プロテオグリカンの糖鎖は、A型および/またはiA型の二糖構造を含み、
前記プロテオグリカンにおいて、前記A型および/または前記iA型の二糖構造の含有割合は、他の二糖構造の含有割合より高い、請求項1から5のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項7】
前記プロテオグリカンにおいて、前記A型および/または前記iA型の二糖構造の含有割合は、20~90%である、請求項6に記載の製造方法。
【請求項8】
前記プロテオグリカンにおいて、前記A型の二糖構造の割合(A)と前記iA型の二糖構造の割合(iA)との比(A:iA)は、1:1~20:1である、請求項6または7に記載の製造方法。
【請求項9】
前記プロテオグリカンの糖鎖は、C型および/またはiC型の二糖構造を含み、
前記プロテオグリカにおいて、前記C型および/または前記iC型の二糖構造の含有割合は、他の二糖構造の含有割合より高い、請求項1から8のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項10】
前記プロテオグリカンにおいて、前記C型および/または前記iC型の二糖構造の含有割合は、20~50%である、請求項9に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、プロテオグリカンの製造方法およびプロテオグリカンに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
プロテオグリカンは、コラーゲンやヒアルロン酸等と共に細胞外マトリックスを構成する分子である。前記プロテオグリカンは、保水性等に優れており、抗炎症作用、ヒアルロン酸合成促進作用、および細胞増殖促進作用等の多様な生理機能を有することが知られている。このため、プロテオグリカンを用いた化粧品や飲食物等への利用が種々検討されている。
【0003】
しかしながら、従来のプロテオグリカンの製造方法では、EDTA等のヒトを含む動物にとって有害な物質を用いていること、前記有害な物質を除くために製造工程が煩雑であること、およびプロテオグリカンの取得量が減少する等の問題があった(非特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
Kakizaki I, Tatara Y, Majima M, Kato Y, Endo M. Identification of proteoglycan from salmon nasal cartilage. Arch Biochem Biophys. 2011 Feb 1;506(1):58-65. doi: 10.1016/j.abb.2010.10.025. Epub 2010 Nov 5. PMID: 21056541.
Kakizaki I, Mineta T, Sasaki M, Tatara Y, Makino E, Kato Y. Biochemical and atomic force microscopic characterization of salmon nasal cartilage proteoglycan. Carbohydr Polym. 2014 Mar 15;103:538-49. doi: 10.1016/j.carbpol.2013.12.083. Epub 2014 Jan 7. Erratum in: Carbohydr Polym. 2015 Jan 22;115:805. PMID: 24528764.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本開示は、例えば、従来のプロテオグリカンの製造方法に比べて簡略してプロテオグリカンの製造を行うこと、およびコアタンパク質と糖鎖が結合しているプロテオグリカンの製造を行うこと等を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本開示のプロテオグリカンの製造方法(以下、「製造方法」ともいう。)は、動物組織から、プロテオグリカンを含む抽出物を抽出する抽出工程を含み、
前記プロテオグリカンは、コアタンパク質と糖鎖とを含み、
前記コアタンパク質と前記糖鎖が結合していることを特徴とする。
【0007】
本開示の組成物は、プロテオグリカンを含み、
前記プロテオグリカンのピークトップ分子量は、40万~120万である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、従来のプロテオグリカンの製造方法に比べて簡略してプロテオグリカンの製造を行うこと、およびコアタンパク質と糖鎖が結合しているプロテオグリカンの製造を行うこと等ができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、各コンドロイチン硫酸の主な二糖構造を示す図である。
図2は、実施例1における、各プロテオグリカン固形物のHPLC分析の結果を示すグラフである。
図3は、実施例1における、A型コンドロイチン硫酸の細胞増殖試験の結果を示すグラフである。
図4は、実施例1における、実施例1(1)で得られた各プロテオグリカンの細胞増殖試験の結果を示すグラフである。
図5は、実施例3における、各プロテオグリカンの二糖構造のHPLC分析の結果を示すグラフである。
図6は、実施例3における、各プロテオグリカンの二糖構造のHPLC分析の結果を示すグラフである。
図7は、実施例3における、デコリンの検出結果を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示について、例をあげて具体的に説明する。以下、特に言及しない限り、各開示は、他の開示の説明を援用できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

日油株式会社
ペルフルオロアシル過酸化物の製造方法。
5日前
住友化学株式会社
金属有機構造体
1日前
公立大学法人大阪
細胞質送達剤及びその使用
6日前
室町ケミカル株式会社
尿素水製造システム及び尿素水製造方法
5日前
国立大学法人神戸大学
化合物又はその塩、毛髪処理用組成物、及び、方法。
6日前
三菱ケミカル株式会社
アルコールの製造方法及びテトラアルコキシシランの製造方法
7日前
日本碍子株式会社
メタン製造反応器
5日前
東ソー株式会社
メチレンジアニリン化合物の製造方法
今日
富士フイルム株式会社
フタロシアニン化合物の製造方法
5日前
日本化薬株式会社
アゾ化合物又はその塩、並びにそれらを含有する偏光膜、偏光板及び表示装置
6日前
日油株式会社
リン酸ジエステルの製造方法
1日前
室町ケミカル株式会社
尿素水移送システム、尿素水の移送方法及び尿素水の製造方法
5日前
大日ケミカル株式会社
(メタ)アクリル酸エステルの製造方法
7日前
千代田化工建設株式会社
タンパク質精製方法
7日前
太平洋セメント株式会社
メタンの製造方法
6日前
三菱ケミカル株式会社
オルガノポリシロキサン
6日前
ランクセス・ドイチュランド・ゲーエムベーハー
スルホニル-橋架けされたペリノン
1日前
学校法人近畿大学
メラノーマ選択的抗がん活性を有する新規セリニキノン化合物及びその製造方法
7日前
住友化学株式会社
化合物、組成物、インク、光電変換素子、及び光センサー
5日前
セントラル硝子株式会社
組成物
1日前
出光興産株式会社
化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
6日前
日本ハム株式会社
環状ペプチド、その生産方法、及びその利用
5日前
三井化学株式会社
クメン、フェノール、α-メチルスチレンを製造する方法
5日前
中外製薬株式会社
細胞傷害誘導治療剤
今日
日本ハム株式会社
くるみアレルゲンの検査用の抗体、キットおよび検査方法
6日前
JSR株式会社
クロマトグラフィー用担体の製造方法及びクロマトグラフィー用担体
1日前
日本化薬株式会社
縮合多環芳香族化合物、有機半導体材料、光電変換素子用材料、有機薄膜、及び有機光電変換素子
5日前
中外製薬株式会社
ペプチド化合物の合成法
8日前
保土谷化学工業株式会社
化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子、および電子機器
1日前
公立大学法人大阪
脂肪酸アルキルエステルの製造方法および製造システム
6日前
住友化学株式会社
化合物及び樹脂
1日前
UBE株式会社
α-アミノボロン酸誘導体及びその中間体の製造方法
7日前
成都維拓立柔性電子技術有限公司
アセナフテン誘導体有機発光材料、調製方法及び電界発光デバイス
7日前
日本メジフィジックス株式会社
放射性金属標識抗体の製造方法
今日
大内新興化学工業株式会社
ビス(チオカルボニル)ジスルフィド骨格を有する化合物を製造する方法
1日前
アミ・ライフサイエンシズ・プライベート・リミテッド
エロビキシバット又はその溶媒和物の調製のための方法
1日前
続きを見る