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公開番号
2025146752
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2025042499
出願日
2025-03-17
発明の名称
銀含有偏光ガラスおよび光アイソレータ
出願人
HOYA株式会社
代理人
前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類
C03C
4/00 20060101AFI20250926BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】優れた化学的耐久性を有し、原料コストの上昇が抑制され、フォトクロミック特性を低減させたガラス基体を有する、偏光ガラスを提供すること。
【解決手段】ガラス基体の少なくとも表面層に配向分散された形状異方性金属粒子を含む偏光ガラスであって、前記ガラス基体が質量%で表示して、SiO
2
:50.0~65.0%、B
2
O
3
:10.0~22.0%、Al
2
O
3
:5.0~10.0%、Li
2
O:3.0%以下、Na
2
O:9.0%以下、K
2
O:16.0%以下、Li
2
O、Na
2
O、およびK
2
Oの合計含有量[Li
2
O+Na
2
O+K
2
O]:6.0~18.0%、ZrO
2
:2.0~8.0%、TiO
2
:1.10~1.80%、Ag:0.10~0.35%、ClおよびBrの合計の化学当量Agの化学当量以上を含み、前記形状異方性金属粒子が金属Ag粒子である、偏光ガラス。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ガラス基体の少なくとも表面層に配向分散された形状異方性金属粒子を含む偏光ガラスであって、
前記ガラス基体が質量%で表示して、
SiO
2
50.0~65.0%、
B
2
O
3
10.0~22.0%、
Al
2
O
3
5.0~10.0%、
Li
2
O 3.0%以下、
Na
2
O 9.0%以下、
K
2
O 16.0%以下、
Li
2
O、Na
2
O、およびK
2
Oの合計含有量[Li
2
O+Na
2
O+K
2
O] 6.0~18.0%、
ZrO
2
2.0~8.0%、
TiO
2
1.10~1.80%、
Ag 0.10~0.35%、
ClおよびBrの合計の化学当量 Agの化学当量以上
を含み、
前記形状異方性金属粒子が金属Ag粒子である、偏光ガラス。
続きを表示(約 110 文字)
【請求項2】
前記ガラス基体がTiO
2
を1.50~1.80%含む、請求項1に記載の偏光ガラス。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の偏光ガラスを含む、光アイソレータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば光アイソレータなどの光学部品に使用される偏光ガラスに関するものであり、特に、形状異方性の金属銀粒子を含有する偏光ガラスに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
光アイソレータは、順方向に進む光のみを透過し逆方向の光を遮断する機能を有する。偏光ガラスは、特定の方向に振動する光(偏光)のみを透過する光学ガラスであり、光アイソレータ等に用いられる光学部品である。現在、光アイソレータはさまざまな環境下で使用されており、偏光ガラスには優れた耐久性が求められている。
【0003】
偏光ガラスとしては、形状異方性の金属銀粒子を含有するものが知られている。ガラスにAgを導入するためにAgCl等の原料を用いるが、この原料は高価である。そのため、所望の偏光ガラスの特性を維持したまま、Agの導入量を低減することが課題となっている。
【0004】
また、偏光ガラスにおいて、基体であるガラスが光照射などにより変色すると、偏光ガラスとしての機能が低下することがある。具体的には、紫外線や可視短波長の光照射によって、ガラス基体が暗黒化するフォトクロミズムという現象が起き、偏光ガラスを透過する光量が低下することが問題となっていた。この様なガラスを、フォトクロミック特性を有するガラスと呼んでいる。
【0005】
すなわち、さまざまな環境下で優れた耐久性を有し、原料コストの上昇が抑制され、フォトクロミック特性を低減させたガラス基体を有する、偏光ガラスが求められている。
【0006】
特許文献1には、形状異方性の金属銀粒子を含有する偏光ガラスが開示されているが、Al
2
O
3
の含有量が少なくて、さまざまな環境下で使用されることが想定されておらず、耐久性について何ら言及されていない。また、特許文献2には、形状異方性金属銀粒子を少なくとも表面層に含んだ偏光ガラスが開示され、特許文献3には、ガラス基材に扁平化金属粒子として銀を含有する偏光性材料が開示されているが、いずれも銀の含有量が多く、銀の導入量の低減について何ら言及されていない。さらに、特許文献4には、形状異方性金属銀粒子を分散して含む偏光ガラスが開示されているが、基体のガラスが光照射などにより変色することは想定されておらず、TiO
2
等を所定量含有させてガラスのフォトクロミック特性を低減するとの開示もない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2003-98349号公報
特開2010-150122号公報
特開2011-170312号公報
特開2013-126921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、優れた化学的耐久性を有し、原料コストの上昇が抑制され、フォトクロミック特性を低減させたガラス基体を有する、偏光ガラスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の要旨は以下のとおりである。
(1) ガラス基体の少なくとも表面層に配向分散された形状異方性金属粒子を含む偏光ガラスであって、
前記ガラス基体が質量%で表示して、
SiO
2
50.0~65.0%、
B
2
O
3
10.0~22.0%、
Al
2
O
3
5.0~10.0%、
Li
2
O 3.0%以下、
Na
2
O 9.0%以下、
K
2
O 16.0%以下、
Li
2
O、Na
2
O、およびK
2
Oの合計含有量[Li
2
O+Na
2
O+K
2
O] 6.0~18.0%、
ZrO
2
2.0~8.0%、
TiO
2
1.10~1.80%、
Ag 0.10~0.35%、
ClおよびBrの合計の化学当量 Agの化学当量以上
を含み、
前記形状異方性金属粒子が金属Ag粒子である、偏光ガラス。
【0010】
(2) 前記ガラス基体がTiO
2
を1.50~1.80%含む、(1)に記載の偏光ガラス。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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