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公開番号2025144957
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024044900
出願日2024-03-21
発明の名称研削盤用ワーク支持装置及びこれを備える研削盤
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人
主分類B24B 41/06 20120101AFI20250926BHJP(研削;研磨)
要約【課題】シューの交換時間を短縮できる研削盤用ワーク支持装置を提供する。
【解決手段】研削盤1において平置き又は縦置き姿勢で配置されるワークWを支持するワーク支持装置4であり、ワークWの外周面Wbを支持するシュ―6を保持したシューホルダ7と、シューホルダ7が分離可能に取り付けられる基板8とを備える。基板8には、第1支軸X1回りに旋回することにより、基板8との間にシューホルダ7を挟持する挟持姿勢、及びシューホルダ7を挟持しない非挟持姿勢をとることができるクランパ9と、第2支軸X2回りに旋回することにより、挟持姿勢をとったクランパ9とその旋回方向で係合してクランパ9の旋回を規制する旋回規制姿勢、及びクランパ9の旋回を許容する旋回許容姿勢をとることができるロック部材12と、が設けられる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
断面円環状のワークの周面を研削する研削盤に平置き又は縦置き姿勢で配置される前記ワークの外周面を支持するワーク支持装置であって、
前記ワークの外周面を支持するシューが設けられたシューホルダと、このシューホルダが分離可能に取り付けられる基板とを備え、
前記基板に、第1支軸回りに旋回することにより、前記基板との間に前記シューホルダを挟持する挟持姿勢、及び前記シューホルダを挟持しない非挟持姿勢をとることができるクランパと、第2支軸回りに旋回することにより、前記挟持姿勢をとった前記クランパとその旋回方向で係合して前記クランパの旋回を規制するロック姿勢、及び前記クランパの旋回を許容するロック解除姿勢をとることができるロック部材と、を設けたことを特徴とする研削盤用ワーク支持装置。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記クランパは、これが前記挟持姿勢をとったとき、前記シューホルダとの間で弾性的に圧縮変形する弾性部を有する請求項1に記載の研削盤用ワーク支持装置。
【請求項3】
前記ロック姿勢をとった前記ロック部材は、前記クランパのうち前記第1支軸が設けられた側とは反対側の端部で前記クランパと係合する請求項1に記載の研削盤用ワーク支持装置。
【請求項4】
請求項1~3の何れか一項に記載の研削盤用ワーク支持装置を備えた研削盤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、断面円環状のワークの周面に研削加工を施す研削盤において平置き又は縦置き姿勢で配置されるワークを支持するワーク支持装置に関する。なお、上記の「断面円環状のワークの周面」とは、全体としてリング状又は円筒状をなしたワークの内周面又は外周面、と同義であり、以下同様とする。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、断面円環状のワークの周面を研削(センタレス研削)する研削盤に装着されるワーク支持装置が記載されている。このワーク支持装置は、平置き又は縦置き姿勢のワークの径方向外側に周方向に間隔を空けて配置される2つのシューを備えており、これら2つのシューは、研削加工時に回転するワークの外周面を接触支持する。シューは、シューホルダ(特許文献1においては「シュー固定部材」)に保持された状態で使用され、シューホルダは、複数のボルトを用いてワーク支持装置の基板に対して固定されている。これによりシューホルダを基板に対してしっかりと固定することができるので、シューホルダの意図せぬ移動等に起因したワークの支持精度低下を防止し、ワークを精度良く研削することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-320352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のワーク支持装置において、シューは、支持すべきワーク(研削対象のワーク)の径方向寸法や軸方向寸法等に応じた最適なものが使用される。このため、シューを保持したシューホルダは、研削対象のワークが、径方向寸法等が異なるものに変更される都度交換される。しかしながら、特許文献1のように、シューホルダが複数のボルトを用いて基板に対して固定されていると、各ボルトの取り外し及び取り付け(再取り付け)に手間を要する分、シューホルダの交換作業に多くの時間を要し、研削盤のダウンタイムが顕著になる。
【0005】
かかる実情に鑑み、本発明は、研削対象のワークの外周面を支持するために設けられるシュー(を保持したシューホルダ)の交換時間を短縮できる研削盤用ワーク支持装置を実現し、もって研削盤の稼働率向上に寄与することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために創案された本発明は、断面円環状のワークの周面に研削加工を施す研削盤において平置き又は縦置き姿勢で配置されるワークを支持するワーク支持装置であって、ワークの外周面を支持するシューを保持したシューホルダと、このシューホルダが分離可能に取り付けられる基板とを備え、
基板に、第1支軸回りに旋回することにより、基板との間にシューホルダを挟持する挟持姿勢、及びシューホルダを挟持しない非挟持姿勢をとることができるクランパと、第2支軸回りに旋回することにより、上記挟持姿勢をとったクランパとその旋回方向で係合してクランパの旋回を規制する旋回規制姿勢、及びクランパの旋回を許容する旋回許容姿勢をとることができるロック部材と、を設けたことを特徴とする。
【0007】
上記の構成を有する研削盤用ワーク支持装置によれば、平置き姿勢(水平姿勢)又は縦置き姿勢(垂直姿勢)で配置されるワークの周面を研削する際には、基板に設けたクランパを挟持姿勢にすると共にロック部材を旋回規制姿勢にすることにより、シューホルダを基板に対して固定することができる。その一方、研削対象のワーク変更等に伴ってシューホルダを交換する必要が生じた際には、まず、旋回規制姿勢をとっているロック部材を第2支軸回りに旋回(回転)させることで旋回許容姿勢とし、その後、挟持姿勢をとっているクランパを第1支軸回りに回転させることで非挟持姿勢とすれば、シューホルダを基板に対して固定していた挟持力が解放されるので、シューホルダを基板から分離させることができる。シューホルダの交換後には、上記とは逆に、非挟持姿勢をとっているクランパを旋回させて挟持姿勢とした後、旋回許容姿勢をとっているロック部材を旋回させて旋回規制姿勢とすれば、基板に対するシューベースの固定が完了する。
【0008】
要するに、本発明に係る研削盤用ワーク支持装置においては、従来(特許文献1)の支持装置でシューベースの交換時に実施されていた複数本のボルトの脱着作業がクランパ及びロック部材をそれぞれの支軸回りに旋回させるという簡単で迅速に実施可能な作業に置換される。これにより、シューベースの交換に要する時間を大幅に短縮することができ、研削盤の稼働率向上に寄与することができる。
【0009】
上記構成において、クランパには、これが挟持姿勢をとったとき、シューホルダとの間で弾性的に圧縮変形する弾性部を設けることができる。これにより、シューホルダや基板にクランパから付与される加圧力が過大になるのを可及的に防止し、基板とクランパの間に介在するシューホルダを適正な挟持力で挟持することが可能となる。
【0010】
上記構成において、旋回規制姿勢をとったロック部材は、クランパのうち第1支軸が設けられた側とは反対側の端部でクランパと係合させるのが好ましい。これにより、クランパの全域で所定の挟持力を発生させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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