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公開番号
2025144762
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024044602
出願日
2024-03-21
発明の名称
ペロブスカイト太陽電池及びペロブスカイト太陽電池の製造方法
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人R&C
主分類
H10K
30/50 20230101AFI20250926BHJP()
要約
【課題】カーボンを含む対向電極を用いて、薄くてフレキシブル性を有し、且つ光電変換効率の低下が抑制されたペロブスカイト太陽電池及びペロブスカイト太陽電池の製造方法を提供する。
【解決手段】ペロブスカイト太陽電池10は、ホール輸送層5に隣接配置された陽極電極62を有する。陽極電極62は、グラファイトフィラーを含むカーボン電極からなり、電流が流れる順方向に沿った導電率が、順方向と直交する直交方向に沿った導電率に比べて大きい。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ホール輸送層に隣接配置された陽極電極を有するペロブスカイト太陽電池であって、
前記陽極電極は、グラファイトフィラーを含むカーボン電極からなり、電流が流れる順方向に沿った導電率が、前記順方向と直交する直交方向に沿った導電率に比べて大きい、ペロブスカイト太陽電池。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記陽極電極において、前記順方向に沿った前記導電率は、前記直交方向に沿った前記導電率の1.2倍以上である請求項1に記載のペロブスカイト太陽電池。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のペロブスカイト太陽電池の製造方法であって、
前記順方向と平行な方向に沿って前記グラファイトフィラーを含むカーボンペーストを前記ホール輸送層の上に塗布して乾燥させることにより、前記陽極電極を形成する陽極電極形成工程を含むペロブスカイト太陽電池の製造方法。
【請求項4】
前記陽極電極形成工程は、前記順方向と平行な方向にコータを移動させることにより、前記ホール輸送層の上に前記カーボンペーストを塗布し、
前記カーボンペーストの粘度は600cps以上2000cps以下であり、
前記コータと前記ホール輸送層との間のギャップが30μm以上100μm以下であり、
前記コータの移動速度は、3mm/秒以上20mm/秒以下である請求項3に記載のペロブスカイト太陽電池の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ペロブスカイト太陽電池及びペロブスカイト太陽電池の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
太陽電池は、シリコン系、化合物半導体、有機半導体などの素子を用いたものが一般的である。最近では、高い光捕集能に加え、薄膜化や低コスト化の可能なペロブスカイト太陽電池が注目されている。
【0003】
特許文献1には、カーボン電極を用いたペロブスカイト太陽電池が開示されている。該太陽電池においては、炭素電極にホール輸送と導電の2つの機能を持たせるため、遷移金属カルコゲナイド・アンモニウム塩、乳化剤、水、及びモノマーを原料に半導体特性を有する遷移金属カルコゲナイドでコーティングされた炭素ナノ球体を作製し、これに他の炭素材を混合して炭素スラリーを作製してカーボン電極としている。カーボン電極の厚さは10μm~20μmである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
中国特許出願公開第115985999号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたペロブスカイト太陽電池は、発電効率は、8.05%~9.78%であり、金電極を用いたペロブスカイト太陽電池の半分以下である。これは、金に比べてカーボンは導電率が非常に低いことが原因である。従来のカーボン電極の構成は、ホール輸送層機能を持たせたカーボン材料をメインに使用しているため、カーボンの結晶性が悪くカーボン電極の導電率を向上させることが難しかった。そのため、金電極を用いた太陽電池セルと比較して発電効率を大きく低下させていた。逆に、必要な導電性を確保するためにカーボン電極の厚みを厚くすると、ペロブスカイト太陽電池の特徴である薄さとフレキシブル性とが犠牲になっていた。
【0006】
そこで、カーボンを含む対向電極を用いて、薄くてフレキシブル性を有し、且つ光電変換効率の低下が抑制されたペロブスカイト太陽電池及びペロブスカイト太陽電池の製造方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係るペロブスカイト太陽電池の1つの実施形態は、ホール輸送層に隣接配置された陽極電極を有するペロブスカイト太陽電池であって、前記陽極電極は、グラファイトフィラーを含むカーボン電極からなり、電流が流れる順方向に沿った導電率が、前記順方向と直交する直交方向に沿った導電率に比べて大きい。
【0008】
本実施形態によると、陽極電極はグラファイトフィラーを含むカーボン電極からなり、電流が流れる順方向に沿った導電率が、順方向と直交する直交方向に沿った導電率に比べて大きい。導電率が大きければ多くの電流を低抵抗で流すことができるので、光電変換効率が高くなる。そのため、順方向に沿って電流が流れるように構成することにより、高導電率の陽極電極を有し、且つ光電変換効率の低下が抑制されたペロブスカイト太陽電池が得られる。
【0009】
本開示に係るペロブスカイト太陽電池の製造方法の1つの実施形態は、上記に記載のペロブスカイト太陽電池の製造方法であって、前記順方向と平行な方向に沿って前記グラファイトフィラーを含むカーボンペーストを前記ホール輸送層の上に塗布して乾燥させることにより、前記陽極電極を形成する陽極電極形成工程を含む。
【0010】
本実施形態によると、順方向と平行な方向に沿ってグラファイトフィラーを含むカーボンペーストをホール輸送層の上に塗布して乾燥させるという簡便な方法により陽極電極を形成するので、容易に高導電率の陽極電極を有し、且つ光電変換効率の低下が抑制されたペロブスカイト太陽電池を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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