TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025144680
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024044476
出願日
2024-03-21
発明の名称
ジオール化合物、樹脂、ポリカーボネート樹脂および光学成形体
出願人
三井化学株式会社
代理人
個人
主分類
C07C
43/23 20060101AFI20250926BHJP(有機化学)
要約
【課題】樹脂の屈折率を向上できるジオール化合物、並びに、屈折率が向上した樹脂、ポリカーボネート樹脂および光学成形体を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表されるジオール化合物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025144680000031.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">25</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">153</com:WidthMeasure> </com:Image>
(前記式(1)中のWは下記式(W-1)および下記式(W-2)からなる群から選択される基を表す(式中*は結合点を示す。))
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025144680000032.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">12</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">153</com:WidthMeasure> </com:Image>
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025144680000033.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">21</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">153</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)で表されるジオール化合物。
TIFF
2025144680000023.tif
25
153
(前記式(1)中の、炭素原子に結合した水素原子は、炭素数1~10のアルキル基または炭素数1~10のヘテロ原子含有アルキル基に置き換えられてもよく、nはそれぞれ独立して1以上4以下の整数であり、
Wは下記式(W-1)および下記式(W-2)からなる群から選択される基を表し(式中*は結合点を示す。)、
TIFF
2025144680000024.tif
12
153
TIFF
2025144680000025.tif
21
153
Ar
1
およびAr
2
は、それぞれ独立して、無置換または一つ以上の置換基で置換された芳香族基またはヘテロ芳香族基であり、
XはO、S、NH、NY、およびC=Oからなる群から選択される一種であり、Yは炭素数1~10のアルキル基または炭素数1~10のヘテロ原子含有アルキル基である。)
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記式(1)において、Wは前記式(W-1)である請求項1に記載のジオール化合物。
【請求項3】
前記式(1)において、Wが前記式(W-1)であり、前記式(W-1)中、Ar
1
およびAr
2
は、それぞれ独立して、下記式(a)および下記式(b)からなる群から選ばれる基を表し、R
1
~R
3
は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~10のアルキル基、炭素数1~10のヘテロ原子含有アルキル基、フェニル基、またはフッ素原子である、請求項2に記載のジオール化合物。
TIFF
2025144680000026.tif
21
153
TIFF
2025144680000027.tif
34
153
【請求項4】
前記式(1)において、Wが前記式(W-2)であり、前記式(W-2)中、XはO、S、およびC=Oからなる群から選択される一種である請求項1に記載のジオール化合物。
【請求項5】
前記式(1)において、前記nはそれぞれ独立して1以上3以下の整数である、請求項1~4のいずれかに記載のジオール化合物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載のジオール化合物由来の構成単位を含む樹脂。
【請求項7】
請求項1~5のいずれかに記載のジオール化合物由来の構成単位を含むポリカーボネート樹脂。
【請求項8】
前記ポリカーボネート樹脂中の全ての構成単位の合計を100モル%としたとき、前記ポリカーボネート樹脂中の前記式(1)で表されるジオール化合物由来の構成単位の含有量は、1モル%以上99モル%以下である、請求項7に記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項9】
下記式(2)、(3)、および(4)からなる群から選択される一種または二種以上で表されるジオール化合物由来の構成単位を含むポリカーボネート樹脂。
TIFF
2025144680000028.tif
37
153
TIFF
2025144680000029.tif
37
153
TIFF
2025144680000030.tif
37
153
(前記式(2)、(3)、および(4)中の、炭素原子に結合した水素原子は、炭素数1~10のアルキル基または炭素数1~10のヘテロ原子含有アルキル基に置き換えられてもよく、mはそれぞれ独立して1以上4以下の整数である。)
【請求項10】
前記ポリカーボネート樹脂中の全ての構成単位の合計を100モル%としたとき、前記ポリカーボネート樹脂中の前記式(2)、(3)、および(4)からなる群から選択される一種または二種以上で表されるジオール化合物由来の構成単位の合計含有量が1モル%以上99モル%以下である、請求項9に記載のポリカーボネート樹脂。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジオール化合物、樹脂、ポリカーボネート樹脂および光学成形体に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
カメラ、フィルム一体型カメラ、ビデオカメラ等の各種カメラの光学系に使用される光学レンズの材料として、光学ガラスあるいは光学用樹脂が使用されている。光学ガラスは、耐熱性、透明性、寸法安定性、耐薬品性等に優れ、様々な屈折率やアッベ数を有する多種類の材料が存在している。しかし、材料コストが高く、成形加工性が悪く、生産性が低いという問題点を有している。
【0003】
一方、光学用樹脂からなる光学レンズは、射出成形により大量生産が可能であるという利点を有している。例えば、カメラ用レンズにおいて、ポリカーボネート樹脂等が使用されている。しかしながら、近年、製品の軽薄短小化により、高い屈折率の樹脂の開発が求められている。一般に光学材料の屈折率が高いと、同一の屈折率を有するレンズエレメントを、より曲率の小さい面で実現できるため、この面で発生する収差量を小さくできる。その結果、レンズの枚数を減らしたり、レンズの偏心感度を低減したり、レンズ厚みを薄くして軽量化することが可能になる。
光学用樹脂に関する技術としては、例えば、特許文献1に記載のものが挙げられる。
【0004】
特許文献1には、特定の構造を有するジヒドロキシ化合物90~5モル%と、特定の構造を有するジヒドロキシ化合物10~95モル%とを、炭酸ジエステルによりカーボネート結合させてなるポリカーボネート樹脂からなる光学レンズが記載され、工業的に射出成形生産可能な、高屈折率かつ低複屈折である光学レンズを提供できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-241962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、樹脂の屈折率を向上できるジオール化合物、並びに、屈折率が向上した樹脂、ポリカーボネート樹脂および光学成形体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、下記式(1)で表されるジオール化合物を樹脂の構成単位として含むことにより屈折率を向上できることを見出し、本発明に到達した。
本発明によれば、以下に示すジオール化合物、樹脂、ポリカーボネート樹脂および光学成形体が提供される。
【0008】
[1]
下記式(1)で表されるジオール化合物。
TIFF
2025144680000001.tif
25
153
(前記式(1)中の、炭素原子に結合した水素原子は、炭素数1~10のアルキル基または炭素数1~10のヘテロ原子含有アルキル基に置き換えられてもよく、nはそれぞれ独立して1以上4以下の整数であり、
Wは下記式(W-1)および下記式(W-2)からなる群から選択される基を表し(式中*は結合点を示す。)、
TIFF
2025144680000002.tif
12
153
TIFF
2025144680000003.tif
21
153
Ar
1
およびAr
2
は、それぞれ独立して、無置換または一つ以上の置換基で置換された芳香族基またはヘテロ芳香族基であり、
XはO、S、NH、NY、およびC=Oからなる群から選択される一種であり、Yは炭素数1~10のアルキル基または炭素数1~10のヘテロ原子含有アルキル基である。)
[2]
前記式(1)において、Wは前記式(W-1)である[1]に記載のジオール化合物。
[3]
前記式(1)において、Wが前記式(W-1)であり、前記式(W-1)中、Ar
1
およびAr
2
は、それぞれ独立して、下記式(a)および下記式(b)からなる群から選ばれる基を表し、R
1
~R
3
は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~10のアルキル基、炭素数1~10のヘテロ原子含有アルキル基、フェニル基、またはフッ素原子である、[2]に記載のジオール化合物。
TIFF
2025144680000004.tif
21
153
TIFF
2025144680000005.tif
34
153
[4]
前記式(1)において、Wが前記式(W-2)であり、前記式(W-2)中、XはO、S、およびC=Oからなる群から選択される一種である[1]に記載のジオール化合物。
[5]
前記式(1)において、前記nはそれぞれ独立して1以上3以下の整数である、[1]~[4]のいずれかに記載のジオール化合物。
[6]
[1]~[5]のいずれかに記載のジオール化合物由来の構成単位を含む樹脂。
[7]
[1]~[5]のいずれかに記載のジオール化合物由来の構成単位を含むポリカーボネート樹脂。
[8]
前記ポリカーボネート樹脂中の全ての構成単位の合計を100モル%としたとき、前記ポリカーボネート樹脂中の前記式(1)で表されるジオール化合物由来の構成単位の含有量は、1モル%以上99モル%以下である、[7]に記載のポリカーボネート樹脂。
[9]
下記式(2)、(3)、および(4)からなる群から選択される一種または二種以上で表されるジオール化合物由来の構成単位を含むポリカーボネート樹脂。
TIFF
2025144680000006.tif
37
153
TIFF
2025144680000007.tif
37
153
TIFF
2025144680000008.tif
37
153
(前記式(2)、(3)、および(4)中の、炭素原子に結合した水素原子は、炭素数1~10のアルキル基または炭素数1~10のヘテロ原子含有アルキル基に置き換えられてもよく、mはそれぞれ独立して1以上4以下の整数である。)
[10]
前記ポリカーボネート樹脂中の全ての構成単位の合計を100モル%としたとき、前記ポリカーボネート樹脂中の前記式(2)、(3)、および(4)からなる群から選択される一種または二種以上で表されるジオール化合物由来の構成単位の合計含有量が1モル%以上99モル%以下である、[9]に記載のポリカーボネート樹脂。
[11]
ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が1.5×10
3
以上2.0×10
5
以下である、[7]~[10]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂。
[12]
示差走査熱量計により測定されるガラス転移温度が100℃以上190℃以下である、[7]~[11]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂。
[13]
温度:23℃、波長:589nmにおける屈折率nDが1.70以上1.95以下である[7]~[12]のいずれかにポリカーボネート樹脂。
[14]
[6]に記載の樹脂を含む光学成形体。
[15]
[7]~[13]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂を含む光学成形体。
[16]
光学レンズである[14]または[15]に記載の光学成形体。
[17]
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、樹脂の屈折率を向上できるジオール化合物、並びに、屈折率が向上した樹脂、ポリカーボネート樹脂および光学成形体を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
三井化学株式会社
ペレット
14日前
三井化学株式会社
表示方法
1か月前
三井化学株式会社
混練装置
2日前
三井化学株式会社
ハンガー
1か月前
三井化学株式会社
センサユニット
16日前
三井化学株式会社
非水電解液二次電池
1か月前
三井化学株式会社
積層体および緩衝材
15日前
三井化学株式会社
サイドドア及び移動体
14日前
三井化学株式会社
光学プレートの製造方法
23日前
三井化学株式会社
樹脂組成物およびその用途
14日前
三井化学株式会社
光学材料及びその製造方法
4日前
三井化学株式会社
アンダーカバー及び移動体
1日前
三井化学株式会社
半導体装置及びその製造方法
1か月前
三井化学株式会社
シート状シール材および積層体
1か月前
三井化学株式会社
繊維強化樹脂組成物および成形体
1か月前
三井化学株式会社
半導体装置の製造方法及び積層体
1か月前
三井化学株式会社
多孔質膜及び多孔質膜の製造方法
今日
三井化学株式会社
合成紙、フィルタ原紙及びフィルタ
1か月前
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物および成形体
1か月前
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物および成形体
14日前
三井化学株式会社
樹脂組成物および樹脂組成物の架橋体
1か月前
三井化学株式会社
シートフレーム、シート、及び移動体
今日
三井化学株式会社
発泡体および積層体、並びに、その用途
1か月前
三井化学株式会社
繊維強化樹脂シートおよびその製造方法
25日前
三井化学株式会社
パターン構造付き樹脂硬化物の製造方法
22日前
三井化学株式会社
加飾された立体構造物及びその製造方法
22日前
三井化学株式会社
ゴム組成物、架橋体、成形体、放熱シート
今日
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物および金属樹脂接合体
1か月前
三井化学株式会社
延伸フィルムおよび延伸フィルムの製造方法
1日前
三井化学株式会社
鮮度保持包装部材及び青果物の鮮度保持方法
4日前
三井化学株式会社
エチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法
23日前
三井化学株式会社
熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物およびフィルム
4日前
三井化学株式会社
発電システム、異常報知方法、表示方法、通知方法
1か月前
三井化学株式会社
予測装置、予測方法、プログラム及び実験システム
25日前
三井化学株式会社
仮固定材用組成物、積層体及び半導体装置の製造方法
23日前
三井化学株式会社
オレフィン共重合体の製造方法および遷移金属化合物
1か月前
続きを見る
他の特許を見る