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公開番号2025141457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024041399
出願日2024-03-15
発明の名称カリオフィレン組成物、液状組成物、カリオフィレンの可溶化方法
出願人第一工業製薬株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類A61K 31/015 20060101AFI20250919BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】β-カリオフィレンの溶媒への溶解性に優れ、溶解した状態では析出が生じにくく、しかも低温環境下であっても溶解性に優れ、たとえ析出が起こったとしても再溶解性に優れるカリオフィレン組成物、液状組成物、カリオフィレンの可溶化方法を提供する。
【解決手段】本発明のカリオフィレン組成物は、β-カリオフィレンと、ショ糖脂肪酸エステルとを含み、前記ショ糖脂肪酸エステルは、炭素数が14である脂肪酸部位を有する。本発明のカリオフィレン組成物は、溶媒への溶解性に優れ、溶解状態では析出が生じにくく、しかも低温環境下であっても溶解性に優れ、たとえ析出が起こったとしても再溶解性に優れるものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
β-カリオフィレンと、ショ糖脂肪酸エステルとを含み、
前記ショ糖脂肪酸エステルは、炭素数が14である脂肪酸部位を有する、カリオフィレン組成物。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
さらに溶媒を含む、請求項1に記載のカリオフィレン組成物。
【請求項3】
前記溶媒が水性溶媒である、請求項2に記載のカリオフィレン組成物。
【請求項4】
粉末状である、請求項1に記載のカリオフィレン組成物。
【請求項5】
食品用、化粧用、飼料用、又は、医薬用である、請求項1~4のいずれか1項に記載のカリオフィレン組成物。
【請求項6】
請求項4に記載のカリオフィレン組成物が溶媒に溶解してなる、液状組成物。
【請求項7】
前記溶媒が水性溶媒である、請求項6に記載の液状組成物。
【請求項8】
β-カリオフィレンを、ショ糖脂肪酸エステルを用いて溶媒に可溶化させる方法であって、
前記ショ糖脂肪酸エステルは、炭素数が14である脂肪酸部位を有する、カリオフィレンの可溶化方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カリオフィレン組成物、液状組成物、カリオフィレンの可溶化方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
β-カリオフィレン(β-caryophyllene)は、二環式のセスキテルペン化合物であり、各種植物に含まれる有効成分であることが知られている。最近の研究では、β-カリオフィレンが摂取可能な食品添加物、経口または非経口の製剤用途として使用できることも期待されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2008-514649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、β-カリオフィレンは、水への溶解性が悪く、また、仮に可溶化剤等を使用して溶媒に溶解させて均一な溶液を得ることができたとしても、保管中に沈殿物の発生や分離等の析出が生じやすいという問題があった。この析出が生じると再溶解が難しくなり、食品添加物等の各種用途への適用が難しくなることから、速やかな改善が求められる。特に、低温環境下になると、常温(25℃)では均一に溶解していた溶液から析出物が発生しやすくなる問題もある。従って、低温環境下であってもβ-カリオフィレンが溶媒中で析出しにくくすることも重要であり、仮に析出したとしても容易に再溶解させる技術開発が重要となる。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、β-カリオフィレンの溶媒への溶解性に優れ、溶解した状態では析出が生じにくく、しかも低温環境下であっても溶解性に優れ、たとえ析出が起こったとしても再溶解性に優れるカリオフィレン組成物、液状組成物、カリオフィレンの可溶化方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のショ糖脂肪酸エステルを使用することにより上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、例えば、以下の項に記載の主題を包含する。
項1
β-カリオフィレンと、ショ糖脂肪酸エステルとを含み、
前記ショ糖脂肪酸エステルは、炭素数が14である脂肪酸部位を有する、カリオフィレン組成物。
項2
さらに溶媒を含む、項1に記載のカリオフィレン組成物。
項3
前記溶媒が水性溶媒である、項2に記載のカリオフィレン組成物。
項4
粉末状である、項1に記載のカリオフィレン組成物。
項5
食品用、化粧用、飼料用、又は、医薬用である、項1~4のいずれか1項に記載のカリオフィレン組成物。
項6
項4に記載のカリオフィレン組成物が溶媒に溶解してなる、液状組成物。
項7
前記溶媒が水性溶媒である、項6に記載の液状組成物。
項8
β-カリオフィレンを、ショ糖脂肪酸エステルを用いて溶媒に可溶化させる方法であって、
前記ショ糖脂肪酸エステルは、炭素数が14である脂肪酸部位を有する、カリオフィレンの可溶化方法。
項9
食品用、化粧用、飼料用、又は、医薬用である、項6または7に記載の液状組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明のカリオフィレン組成物は、β-カリオフィレンの溶媒への溶解性に優れ、溶解した状態では析出が生じにくく、しかも低温環境下であっても溶解性に優れ、たとえ析出が起こったとしても再溶解性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書中において、「含有」及び「含む」なる表現については、「含有」、「含む」、「実質的にからなる」及び「のみからなる」という概念を含む。
【0010】
本明細書に段階的に記載されている数値範囲において、ある段階の数値範囲の上限値又は下限値は、他の段階の数値範囲の上限値又は下限値と任意に組み合わせることができる。本明細書に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値又は実施例から一義的に導き出せる値に置き換えてもよい。また、本明細書において、「~」で結ばれた数値は、「~」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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