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公開番号
2025140154
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024039349
出願日
2024-03-13
発明の名称
関節部を有する組織からの固定組織の製造方法および関節部を有する組織の固定キット
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
G01N
1/28 20060101AFI20250919BHJP(測定;試験)
要約
【課題】関節部を有する組織から固定組織を製造するにあたり、関節部の変形を低減できる製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る関節部を有する組織からの固定組織の製造方法は、工程1~3を有する。工程1は、組織を液体透過性材料で囲繞する工程である。工程2は、液体透過性材料に制止部を設けることにより、関節部の変形を制限する工程である。工程3は、液体透過性材料で囲繞された組織を、固定液に浸漬する工程である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下記工程を有する、関節部を有する組織からの固定組織の製造方法:
工程1:上記組織を液体透過性材料で囲繞する工程;
工程2:上記液体透過性材料に制止部を設けることにより、上記関節部の変形を制限する工程;
工程3:上記液体透過性材料で囲繞された上記組織を、固定液に浸漬する工程。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
上記液体透過性材料は、軟質材料である、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
上記制止部は、制止部材の配置または上記液体透過性材料の一部の融着によって設けられる、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
上記制止部のうち少なくとも一部は、上記組織を識別するための識別タグの取付部としても機能する、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
上記制止部のうち少なくとも一部は、上記液体透過性材料による囲繞が解けないようにするための封止部としても機能する、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
下記を備えている、関節部を有する組織の固定キット:
上記組織を囲繞するための液体透過性材料;
上記関節部の変形を制限するための制止部材。
【請求項7】
上記組織を識別するための識別タグをさらに備えている、
請求項6に記載のキット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、関節部を有する組織からの固定組織の製造方法および関節部を有する組織の固定キットに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
医学・生命科学分野において、生体組織から病理標本などのサンプルを作製する際には、通常、ホルマリンなどを用いて固定処理を施し、自家融解による組織の腐敗を防止する。固定処理を施す際には、組織が硬化する前後において、当該組織の外部構造が変形しないことが好ましい。そのため、固定処理における組織の変形を防止する様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-092617号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
固定処理における組織の変形の態様は、固定する組織の種類によって異なる。例えば、関節部を含む組織を固定する場合には、組織を硬化させる前後において関節を介した骨の位置関係が変化してしまう場合がある。特許文献1に開示されているような技術では、このような変形を防ぐことが難しかった。
【0005】
本発明の一態様は、関節部を有する組織から固定組織を製造するにあたり、関節部の変形を低減できる製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明には、下記の態様が含まれる。
<1>
下記工程を有する、関節部を有する組織からの固定組織の製造方法:
工程1:上記組織を液体透過性材料で囲繞する工程;
工程2:上記液体透過性材料に制止部を設けることにより、上記関節部の変形を制限する工程;
工程3:上記液体透過性材料で囲繞された上記組織を、固定液に浸漬する工程。
<2>
上記液体透過性材料は、軟質材料である、
<1>に記載の製造方法。
<3>
上記制止部は、制止部材の配置または上記液体透過性材料の一部の融着によって設けられる、
<1>または<2>に記載の製造方法。
<4>
上記制止部のうち少なくとも一部は、上記組織を識別するための識別タグの取付部としても機能する、
<1>~<3>のいずれかに記載の製造方法。
<5>
上記制止部のうち少なくとも一部は、上記液体透過性材料による囲繞が解けないようにするための封止部としても機能する、
<1>~<4>のいずれかに記載の製造方法。
<6>
下記を備えている、関節部を有する組織の固定キット:
上記組織を囲繞するための液体透過性材料;
上記関節部の変形を制限するための制止部材。
<7>
上記組織を識別するための識別タグをさらに備えている、
<6>に記載のキット。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、関節部を有する組織から固定組織を製造するにあたり、関節部の変形を低減できる製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一態様に係る固定組織の製造方法を表すフローである。
図1のフローにおけるS1(工程1)の様子を表す模式図である。
図1のフローにおけるS2(工程2)の様子を表す模式図である。
制止部の一部が封止部として機能する態様の一例を表す模式図である。
制止部の一部が封止部として機能する態様の他の例を表す模式図である。
制止部の一部が識別タグの取付部として機能する態様の一例を表す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態の一例について詳細に説明するが、本発明は、下記の各実施形態に限定されず、請求項に示した範囲で種々の変更を施してよい。異なる実施形態に記載されている技術的手段を組合せた実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0010】
本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上、B以下」を意味する。本明細書において特記しない限り、同じ符号を付している部材は、同じまたは類似した機能を有している。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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