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公開番号
2025137425
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2025017570
出願日
2025-02-05
発明の名称
細胞培養成形装置および細胞培養片の製造方法
出願人
日本精工株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12M
1/00 20060101AFI20250911BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】型の剥離性を向上させることで、作成する細胞培養片の品質を向上できる。
【解決手段】互いに間隔をあけて略平行に配置される一対の樹脂網3A、3Bと、一対の樹脂網3A、3Bのそれぞれの外周縁を支持して樹脂網3を張り付ける網枠11と、樹脂網3を張力が付与した状態で網枠11に固定する網押さえ部材12と、一対の樹脂網3A、3B間に配置される隙間プレート13と、一対の樹脂網3A、3Bの網面3aを枠軸Oに直交させた状態で、網枠11と網押さえ部材12とを収容する筒状の外枠21と、外枠21に囲まれた内部空間21Aで一対の樹脂網3A、3Bを近接離反する方向に移動させる移動機構40と、を備える細胞培養成形装置を提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
細胞を培養したスフェロイドを注入することで、シート状又は棒状の細胞培養片を作成する細胞培養成形装置であって、
互いに間隔をあけて配置される一対の樹脂網と、
前記一対の樹脂網のそれぞれの外周縁を支持して前記樹脂網を張り付ける網枠と、
前記樹脂網を前記網枠に固定する網押さえ部材と、
前記一対の樹脂網間に配置される隙間プレートと、
前記一対の樹脂網の網面を枠軸に直交させた状態で、前記網枠と前記網押さえ部材とを収容する筒状の外枠と、
前記外枠に囲まれた内部空間で前記一対の樹脂網を近接離反する方向に移動させる移動機構と、を備える、細胞培養成形装置。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記外枠を枠軸方向両側から固定し、中央に開口部を有する一対の外枠押え板を備え、
前記一対の外枠押え板のうち一方は前記外枠に固定され、他方は前記樹脂網を前記枠軸方向への移動を規制する固定位置と、前記樹脂網を前記枠軸方向に移動可能な固定解除位置と、を切り替え可能に設けられている、請求項1に記載の細胞培養成形装置。
【請求項3】
前記隙間プレートの厚みは、前記スフェロイドの平均外径の1/2以上である、請求項1又は2に記載の細胞培養成形装置。
【請求項4】
前記スフェロイドが注入される前記樹脂網間の隙間は、前記スフェロイドの平均外径の2倍未満である、請求項1又は2に記載の細胞培養成形装置。
【請求項5】
前記移動機構は、
前記外枠に形成され、前記外枠の厚み方向に貫通する貫通孔と、
前記外枠の外方から前記貫通孔に挿入されて前記一対の樹脂網間を押し広げる押込み部材と、を有する、請求項1又は2に記載の細胞培養成形装置。
【請求項6】
前記押込み部材は、前記一対の樹脂網間に進入可能な先鋭な先端部を有する隙間調整ねじである、請求項5に記載の細胞培養成形装置。
【請求項7】
前記網枠と前記網押さえ部材との間には、前記網押さえ部材とともに前記樹脂網の網面に沿って水平移動可能な網移動部材が設けられ、
前記網移動部材と前記網押さえ部材との間には、前記樹脂網の端部が挟持された状態で固定される、請求項1又は2に記載の細胞培養成形装置。
【請求項8】
前記外枠には、前記網移動部材及び前記網押さえ部材のうち少なくとも一方を押圧して、前記網移動部材及び前記網押さえ部材を水平移動させる押込みねじが螺合する雌ねじ部が形成されている、請求項7に記載の細胞培養成形装置。
【請求項9】
前記外枠には、前記スフェロイドを注入するテーパ状の注入口が設けられている、請求項1又は2に記載の細胞培養成形装置。
【請求項10】
前記樹脂網の目開きは、前記スフェロイドの平均外径の1/2以下である、請求項1又は2に記載の細胞培養成形装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞培養成形装置および細胞培養片の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、世界的な人口増加に伴う食糧需要が高まっており、タンパク質栄養源である食肉の不足が懸念されている。その一方、家畜を増産するためには土地、飼料、排泄物処理、労働力確保等の点で多くの問題がある。これらの問題を一足飛びに乗り越える方法として、細胞培養による人工的な食肉の生産が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
特許文献1では、ハイドロゲルに骨格筋芽細胞を含むハイドロゲルを略長方形に形成し、そのハイドロゲルに所定の形状の穴を設けた細胞モジュールを複数準備し、上方から見て穴の形状が重ならないように複数の細胞モジュールを積み重ね、その状態で骨格筋芽細胞を増殖培養し、さらに筋管へと分化誘導することによって、従来の食用肉に近い食感が期待できる三次元筋組織が得られたことを報告している。
【0004】
特許文献2では、ハイドロゲルからなる3次元の足場を形成し、そこに自己再生細胞の集団を播種して、食用に適した肉を製造するアイデアが開示されている。
【0005】
また、従来では、ゲルなどの足場材を使用し、細胞(スフェロイド等)のみを金属製の網を利用した型に充填してシート状の細胞培養シートを成形する装置も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7033095号公報
特表2020-523015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来技術において、金属製の網状部材を使用する場合には、スフェロイド等の細胞が型に充填されて成形されたシート状の細胞培養シートを金属製の網状部材から取り出す際に、剥離性が悪い。そのため、細胞培養シートを金属製の網状部材に付着した部分が生じ、きれいな状態で細胞培養シートを取り出すことが困難であり、十分な品質が確保できないという問題があった。
また、従来技術では、網状の型が金属製であるから、培地による劣化の虞があり、長期間の使用が困難であり、その点で改善の余地があった。
【0008】
そこで、本発明は、型の剥離性を向上させることで、作成する細胞培養片の品質を向上できる細胞培養成形装置および細胞培養片の製造方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の第一の態様に係る細胞培養成形装置は、細胞を培養したスフェロイドを注入することで、シート状又は棒状の細胞培養片を作成する細胞培養成形装置であって、互いに間隔をあけて配置される一対の樹脂網と、前記一対の樹脂網のそれぞれの外周縁を支持して前記樹脂網を張り付ける網枠と、前記樹脂網を前記網枠に固定する網押さえ部材と、前記一対の樹脂網間に配置される隙間プレートと、前記一対の樹脂網の網面を枠軸に直交させた状態で、前記網枠と前記網押さえ部材とを収容する筒状の外枠と、前記外枠に囲まれた内部空間で前記一対の樹脂網を近接離反する方向に移動させる移動機構と、を備える。
【0010】
本発明の他の態様に係る細胞培養片の製造方法は、細胞を培養したスフェロイドを注入することで、シート状又は棒状の細胞培養片を作成する細胞培養片の製造方法であって、互いに間隔をあけて一対の樹脂網を配置する工程と、前記一対の樹脂網のそれぞれの外周縁を支持して前記樹脂網を網枠に張り付ける工程と、前記樹脂網を網押さえ部材によって前記網枠に固定する工程と、前記一対の樹脂網間に隙間プレートを配置する工程と、前記外枠に囲まれた内部空間で前記一対の樹脂網を近接離反する方向に移動させる工程と、を有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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