TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025137149
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024036194
出願日2024-03-08
発明の名称生育促進方法、及び生育促進剤
出願人国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類A01C 1/00 20060101AFI20250911BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】種子の生育を促進する技術を実現し、種子予措作業を省力化する
【解決手段】種子の生育を促進する生育促進方法は、石灰及びシリカを含む生育促進剤を懸濁した懸濁液中に前記種子を浸漬する浸漬工程を包含する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
種子の生育を促進する生育促進方法であって、
酸化カルシウム(CaO)及びシリカ(SiO

)を含む生育促進剤を懸濁した懸濁液中に前記種子を浸漬する浸漬工程
を包含する、生育促進方法。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記生育促進剤は、さらに、酸化マグネシウム(MgO)を含む、請求項1に記載の生育促進方法。
【請求項3】
前記生育促進剤は、酸化カルシウムを30質量%以上、50質量%以下、シリカを5質量%以上、15質量%以下含有する、請求項1又は2に記載の生育促進方法。
【請求項4】
前記生育促進剤は鉄鋼スラグである、請求項1又は2に記載の生育促進方法。
【請求項5】
前記懸濁液は、前記鉄鋼スラグが2mg/mL以上の濃度で懸濁している、請求項4に記載の生育促進方法。
【請求項6】
前記鉄鋼スラグは、粒子径200μm以下の鉄鋼スラグ粉末である、請求項4に記載の生育促進方法。
【請求項7】
前記懸濁液は、pH10以上、pH12以下のアルカリ性である、請求項1又は2に記載の生育促進方法。
【請求項8】
前記種子は、発芽前のイネの種子である、請求項1又は2に記載の生育促進方法。
【請求項9】
前記浸漬工程において、15℃以上、35℃以下の環境下で、20時間以上、100時間以下、前記懸濁液中に前記種子を浸漬する、請求項1又は2に記載の生育促進方法。
【請求項10】
鉄鋼スラグを含む、イネ種子の生育促進剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、種子の生育促進方法、及び生育促進剤に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
水稲栽培では種子を播種するまでに、発芽およびその後の生育を良好にするため、予め一連の予備作業を行う(種子予措)。具体的には、選種、消毒、浸種、催芽の工程を経て、ハト胸と呼ばれる僅かに発芽した状態の種子を調製する必要がある。また、種子を直播する方法は、土壌表面に播種する表面播種と、土中に播種する土中播種とに大別され、表面播種は活着不良による倒伏及び浮稲の問題があり、土中播種は酸欠による苗立ち低下の問題があることが知られている。
【0003】
このような種子を直播する場合に生じ得る問題を解決するために、特許文献1~3の技術には、鉄やカルシウム等により種子の表面をコーティングする方法が記載されている。特許文献1及び2には、スラグや焼却灰を含む材料により種子表面をコーティングする技術が記載されている。特許文献3には、種子に鉄粉を含む被覆資材により被覆した種子を直播することが記載されている。また、土中播種による酸欠の問題を解決するため、種子に過酸化カルシウム剤コーティングを施す技術も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-136861号公報
特開2017-046674号公報
特開2023-110185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
種子予措のうち、種子を温度管理した水に浸し十分に吸水させる浸種工程は1週間程度を要し、作業期間の大半を占める。浸種工程の間、種子の酸欠や腐敗を防ぐため、数日おきに水を交換する換水を行う必要があり、農業従事者の拘束時間に反映され負担になっている。
【0006】
また、特許文献1~3の技術や過酸化カルシウム剤コーティングの技術は、種子の表面を適切にコーティングするために熟練した技術が求められる。さらに、種子を発根させ、土中浅層に播種することで活着不良と酸欠を防止する方法もあるが、発根させる工程は2日間程度かかり、浸種工程よりも農業従事者の拘束時間が増加する。
【0007】
本発明の一態様は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、種子の生育を促進する技術を実現し、例えば種子予措作業を省力化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明は、例えば、以下のような態様を含む。
(1)種子の生育を促進する生育促進方法であって、酸化カルシウム(CaO)及びシリカ(SiO

)を含む生育促進剤を懸濁した懸濁液中に前記種子を浸漬する浸漬工程を包含する、生育促進方法。
(2)鉄鋼スラグを含む、イネ種子の生育促進剤。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、種子の生育を促進する技術を実現し、例えば種子予措作業を省力化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例において、スラグ懸濁液中に浸漬した種子の発芽を比較した図である。
実施例において、スラグ懸濁液中に浸漬した種子の催芽を比較した図である。
実施例において、スラグ懸濁液中に浸漬した種子の根出しを比較した図である。
実施例において、スラグ懸濁液中に浸漬した種子の出芽本数を播種方法別に比較したグラフを示す図である。
実施例において、スラグ懸濁液中に浸漬した種子の出芽本数を播種方法別に比較したグラフである。
実施例において用いたスラグの粒径を示す図である。
実施例において、スラグの粒径と発芽種子数及び平均子葉鞘長との関係を調べた結果を示すグラフである。
実施例において用いたスラグ懸濁液を濃度毎に示す図である。
実施例において、スラグ懸濁液濃度と発芽種子数及び平均子葉鞘長との関係を調べた結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
巻糸係止具
12日前
個人
飼育容器
1日前
個人
釣り仕掛け処理具
18日前
個人
水耕栽培システム
1日前
井関農機株式会社
圃場作業機
12日前
井関農機株式会社
作業車両
1日前
松山株式会社
農作業機
19日前
松山株式会社
農作業機
19日前
個人
妻面トラス梁付き園芸用ハウス
3日前
松山株式会社
農作業機
1日前
松山株式会社
農作業機
19日前
みのる産業株式会社
苗植付装置
16日前
みのる産業株式会社
苗植付装置
16日前
個人
給水方法及びこれを用いた給水装置
17日前
株式会社クボタ
作業機
11日前
一般社団法人NAGOYA
電子機器
16日前
株式会社クボタ
作業車
11日前
株式会社クボタ
田植機
15日前
トヨタ自動車株式会社
植物栽培装置
10日前
株式会社クボタ
田植機
12日前
株式会社クボタ
田植機
12日前
三菱マヒンドラ農機株式会社
農業用作業車両
17日前
高知県種苗緑化協同組合
幼齢木保護具
1日前
グローブライド株式会社
魚釣用リール
3日前
株式会社サンメイト
動物用排尿処理材
1日前
三菱マヒンドラ農機株式会社
農業用作業車両
17日前
株式会社クボタ
圃場作業車
10日前
株式会社クボタ
圃場作業車
12日前
サイデック株式会社
栽培装置
10日前
個人
触覚が主役の食害防除装置及び食害防除方法
10日前
井関農機株式会社
作業車両の走行経路生成システム
3日前
株式会社KIDERA
魚釣り用錘又は疑似餌
16日前
株式会社クボタ
サトウキビ収穫機
11日前
株式会社クボタ
サトウキビ収穫機
11日前
株式会社クボタ
サトウキビ収穫機
11日前
株式会社クボタ
サトウキビ収穫機
11日前
続きを見る